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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
第四幕

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470話 二次会

 場所は変わって、カンタルチカ。


「「「酒だぁー!」」」

「「「宴だぁー!」」」


 やっかましぃな!?

 海賊か、お前らは!?


「おぉー、ヤシロ! 珍しいじゃねぇか! よぉ~し、今日はお前も飲め!」

「俺の故郷では、まだ酒はダメな年齢なんで」

「ここはオールブルームだぞ!? この国じゃ、乳離れより先に酒を覚えるんだよ!」

「俺は一生乳離れしないつもりだが?」

「いや、そこは離れろよ!?」

「おぉーっと、向こうにめっちゃ巨乳が!?」

「なにぃー!? こりゃあ、離れてる場合じゃねぇな! 乳ぃー!」


 酔っ払いがデリアとノーマのところへ駆け寄って、無事に成敗されていた。


「やっぱり、乳離れなんて出来ないんだよ、男って生き物は」

「もう。懺悔してください」


 俺の隣で、困り顔を見せるジネット。

 いや、今のは俺じゃなくてあのオッサンだろう、懺悔するべきなのは。


「ジネット、なんか食うか?」


 陽だまり亭では、飯を振る舞ってばかりであまり食べてなかったはずだ。

 つまみ食いでもしていない限りは。


「それが、あまりお腹は空いていないんです」

「そっか。つまみ食いしてたのか」

「そ、……そんなには」


 してたな。


「じゃあ、なんか軽い物と、……酒は?」

「そうですね……では、少しだけ」


 おぉ、珍しい!

 ジネットが酒を飲むらしい。


「楽しかったか、今日?」

「はい。昨日と今日と、ずっと笑いっぱなしでした」


 普段会うこともない他区の教会のシスターたちと交流し、教会のガキ連中と久しぶりに同じ屋根の下で眠り、初めて会った他所の教会のガキどもにもすっかり懐かれていた。

 ジネットにとっては、とても楽しい時間だっただろう。


「寝る時はカンパニュラと一緒だったしな」

「はい。あ、そうです! 今朝、マグダさんに『だ~れだ』をした時のことを、まだお話ししていませんでした」


 マグダが、最大限無防備を演じてくれたのだろう。

 ジネットの顔が「大成功でしたよ」と言わんばかりに自信に満ち溢れている。


 ジネットがマグダの背後を取れることは、この先一生ないだろうが、マグダが背後を取らせてくれることは多々ありそうだな。


「じゃあ、注文をしてから聞かせてもらうか」

「はい。大成功だったんですよ」


 あ~ぁ、言っちゃった。

 顔だけじゃなくて、言葉でも。ははっ。


「なに? なんの話?」

「おぉ、エステラ。聞いて驚け、ジネットがお酒を飲むって」

「あ、そうなんだ! じゃあ、ボクも飲んじゃおっと」


 お前はしょっちゅう飲んでるだろうが。

 新鮮味がねぇよ。


「ヤシロは?」

「俺の国基準だと、まだ未成年なんで」

「……君みたいな未成年がうようよいるのかい? 君の故郷には……」


 お前、擬音に悪意籠り過ぎだろう、それ。


「……怖っ」


 悪意、漏れてきちゃった。

 言っとくけど、この国の方が百倍怖いからな?

 なに、大怪獣メドラとか、権力オバケのマーゥルとか。

 おっかない生き物が、それこそうようよいるじゃねぇか。


「もう一つ、ビックリすることがあるぞ」

「なに?」

「ジネットが、マグダの背後を取った」

「えっ!? ……嘘だよね?」

「うふふ……」


 驚くエステラに、ご満悦のジネット。


「『だ~れだ』を成功させたらしいぞ」

「あぁ、そういうことか」


 状況を理解し、すべてを察するエステラ。


「何か摘まみながら、その話を聞くんだ」

「わぁ、ボクも聞きたいな。隣いいかな?」

「もちろんです。あ、エステラさん、真ん中座りますか?」

「ううん、ここでいいよ」


 俺から見て、ジネットの向こうに座るエステラ。

 横並びで座るこの店のシステムは、なかなか面白い。

 こういう座り方は、陽だまり亭ではしないからな。


「パウラ!」

「は~い! 今行くね~」


 カンタルチカに戻るや否や、店員に戻ったパウラ。

 昨日一日店を休んだ反動で、働きたくて仕方ないらしい。

 こいつもジネットに負けず劣らず、社畜だな。


「二人は何飲む?」

「ボクはミードにしようかな」

「では、私は薄めのシードルを」

「は~い。ヤシロは?」

「グレープフルーツジュース」

「またぁ? たまにはお酒も飲んでよね」

「大人になったらな」

「いつなるのよ?」

「思春期が終わったらかな」

「じゃあ、ならないじゃない!」


 ヒドイ決めつけ!?

 ヒドくない!?


 隣で笑ってる二人もヒドイと思う。


「あ、パウラ。ミードはホットにして。シナモン多めで」

「はいはい。ウチのはとびっきり美味しいから、期待しててね」


 ミードとは、ハチミツに水を入れて自然発酵させたハチミツ酒で、ピンキリではあるが度数は比較的高くなる傾向がある。

 一方ジネットの頼んだシードルはリンゴから作る酒で、フルーツの甘い香りを楽しむ酒で、度数は比較的低めになる。


 性格出てるなぁ。

 強くても甘い酒が好きなエステラと、度数よりも香りや味を楽しみたいジネット。


 もし俺が飲むなら……冷えたビールか、日本酒かなぁ。


「わたし、ミードって飲んだことがありません」

「一口飲んでみる? 甘くて美味しいんだよ~」

「でも、度数高いからほどほどにな」

「ねぇ、ヤシロはお酒を飲まないのに、なんでそんないろいろ詳しいの?」

「酒飲みは、詐欺師にとってカモだからな」

「また、そんな悪ぶっちゃって」


 いやいや、悪ぶるも何も、詐欺師だし。

 甘くて度数の強い酒を飲ませて、こっちの都合のいい発言を引き出したり、書類にサインを書かせたり、そういうのはよくある手口なんだぞ?

 旧友との再会で上機嫌になって、べろんべろんに酔って目が覚めたら連帯保証人になっていたとかな。


「エステラも気を付けろよ、酒弱いんだから」

「そんなことないよ。ハビエルほどじゃないけど、ノーマたちより強いから」


 いやいや。


「あいつらは、性質たちが悪いだけで、決して酒弱くないからな?」


 むしろ、あれだけ痴態を晒せるほど飲みまくった翌日にケロッとしてるような、鋼の肝臓の持ち主だから。


「は~い、お待ち~! 美味しい~お酒と、美味っし~ぃジュース」

「うっせぇ」


 ジュースの時に、子供扱いしてくんじゃねぇよ。

 美味いんだからな、ここのグレープフルーツジュース。


「何か食べる?」


 パウラに言われて店内を見渡すと、以前セロンに言っておいた横長で背の低い長方形の七輪で網焼きをしている連中が大勢いた。

 海漁ギルドと直接取引を始めたおかげで、新鮮な海鮮が安く大量に手に入るようになったのだそうな。


 ただ……


「海鮮の網焼きは、もういいや」


 昨日、船でも食ったし、シスター連中の昼飯だったトムソン厨房の焼肉の時も海鮮はあったし、ここに来る直前陽だまり亭でもカニを食ってきた。

 正直、海鮮はもういいや。

 とはいえ、肉かと言えば、そうでもない。

 昼に焼肉、食ったしなぁ。


 つーか、昨日から食い過ぎだ。

 さすがに腹が重い。


 ……まぁ、とはいえ疲れてるからちょっと小腹は空いてるんだけども。


「そうだな。餃子とかどうだ?」

「……どうだって、ウチのメニューにないもの頼まないでよ」

「いや、七輪があるからさ、鉄板を置いて」

「いいですね。焼きながらお酒をいただくのは、楽しそうです」

「ウチのメニューを食べてよぉ! もぅ!」

「パウラの言うことも分かるけど……でも、ごめん! めっちゃ食べたい、餃子」

「もう! じゃあ、ウケがよかったら、その料理、ウチでも採用するからね!」

「じゃあ、ちょっと厨房借りていいか? メニューに載せるなら、教えてやるよ。な、ジネット?」

「はい。お手伝いしますね」

「たまにはおとなしく飲みなよぉ~! も~ぅ、ヤシロとジネットはぁ~!」


 パウラの声に、周りの連中が笑い出した。

 まぁ、いいじゃねぇか。

 美味い餃子を食わせてやるから。


「エステラも来いよ」

「え? ボクも?」

「そうですね。包むのを手伝ってください」

「失敗するよ?」

「そしたら、あの辺のオッサンが喜んで食うよ」


 あの辺――と、大工連中がいる方を指しておく。

 あいつら、エステラエプロンメンコとかで大盛り上がりしてたし、エステラの失敗手料理とか食ったら、三日三晩不眠不休無給で働き続けることだろう。

 特に、最後の『無給』が重要だゼ☆


「包みながら、ジネットの武勇伝を聞かせてもらおう」

「あぁ、マグダに『だ~れだ』した話ね。じゃあ、手伝おうかな」

「では、わたしはタネを作りますので、ヤシロさんは皮を――」


 で、厨房へ移動しながら役割分担をして、作業しながらジネットのほんわかする話を聞いた。


 まぁ、マグダが分かってて棒立ちで待っててくれたってだけの話だ。

 なので、「マグダの母親は、マグダに『だ~れだ』をした後、ご褒美で頬っぺたをむにゅんってしてたんだぞ」と教えておいてやった。

 そしたらジネットは、「もっと早く知っていれば、今朝わたしもそうしましたのに」と悔しがっていた。


 悔しがらんでも、言えばいくらでもやらしてくれるって。




「やはり、ヤシロさんの皮は美味しそうです」

「なぁ、エステラ。今、俺、ジネットに食われかけてない?」

「君の皮じゃなくて、君が作った餃子の皮だよ」


 人がちまちまと15分ほど寝かせた皮を薄く丸く伸ばしてる時に、ジネットが怖いこと言うからさぁ。


「ヤシロもジネットもうまいよねぇ」


 パウラが俺たちの作業を見て息を漏らす。

 俺のはともかく、ジネットのはすごいからなぁ。

 たぶん、機械より速くて正確で綺麗に出来てるぞ。


「でも、随分と小さいんだね」

「テーブルで焼いて食うなら、一口餃子の方がいいだろう」


 デカいのを高火力でパリッと焼き上げるのではないので、火が通りやすくて、ひっくり返すのも楽な一口餃子にしてみた。


「ホントは三十分くらい生地を寝かせた方が美味いんだけどな」

「そうですね。生地を寝かせるともちもちして美味しいですよね」

「なんでそうなるの?」


 俺の作業を見ながら、エステラが聞いてくる。


「グルテンが落ち着くからだよ」

「へー、ぐるてんがねー」


 絶対分かってねぇな、お前は。


「落ち着いた方がよくなるって、ノーマみたいなこと?」


 酒のおかわりを持っていく度にからまれていたパウラが毒を吐いている。

 まさか、ノーマとグルテンに共通点があるとは。


「ほら、エステラとパウラもやってみろ。タネを入れ過ぎないようにな」

「ジネットちゃんのを参考にすればいいんだね」

「わたしは、これくらいタネを入れてます」

「これくらい?」

「パウラ、多いよ。これくらいだよね?」

「パウラのより多いじゃねぇか、エステラ」


 お前の目は、どうなってるんだ?


「ジネットちゃんみたいに、上手に出来ないよ~」

「これは、慣れですよ」

「ジネットはひらひらとかふりふりとかぴらぴらが得意だもんな」

「懺悔してください」

「パンツって言ってないじゃん!?」

「お顔が言ってました!」

「どんな顔!?」

「いつもの顔だよ」


 いつもの顔なんだったら、それはもうしゃーないだろう。

 生まれつきだよ、だったら。


 ……生まれつきのパンツ顔ってなんだ!?

 どんな悪口だよ!?


「ところでさぁ……」


 もくもくと餃子を包みながら、パウラが口を開く。


「実際どうなの? 変な貴族、やっつけられるの?」


 視線を合わせないからか、普段なら面と向かって聞きにくいような話を、パウラがエステラに投げかける。

 エステラも、特にパウラの方を見るのではなく、今口に出来る最低限の回答を返す。


「やっつけるのはムリかな。相手は貴族だから」


 パウラの言う「やっつける」は、排除だからな。

 まぁ、気持ちは分かるんだけどな。

 邪魔だし、ウザイし、ムカつくし。

 目障りな邪魔者はいなくなってくれた方が清々する。

 

 でも、気に入らないからといって、あいつもこいつも排除していたのでは、それはもう独裁者だ。

 やるべきじゃない。


「まぁ、心胆寒からしめて、二度とちょっかい出せなくしてやるくらいじゃないか、出来たとしても」

「そうだね。そこが最高点かもね」


 俺の予想では、ちょっと痛い目に遭わせて、「手出しするとこっちが損をする」と分からせ、手を引かせる。

 それくらい出来れば十分だと思っている。


 正直なところ、ウィシャートと繋がっていたであろうハーバリアスの息がかかった貴族を排除するのはやりたくない。

 自分と関わる貴族が二つも潰されては、ハーバリアスが保身のために無茶をしかねない。

 二度あることは三度あるというし、重い腰を上げられたら、もう行くところまで行ってしまう。

 警戒されて、注視されている程度がちょうどいい。


 ちょっかいも出さないし、ちょっかいも出させない。

 住み分けて、互いに干渉しない。


 それが、今回の落としどころとして最も平和的であると、俺は思っている。


「陽だまり亭に酷いことをしたんだから、劇場とか潰れちゃえばいいのに」


 まぁ、こういう意見のヤツもいる。

 っていうか、パウラは本当に素直で正義感の強いヤツだ。

 ちょっと心配になるくらいにまっすぐで、危うい。


「じゃあ、オレオレ詐欺で四十二区に迷惑をかけたって言われたら、お前はカンタルチカを畳むか?」

「――っ!?」

「悪い。意地悪な言い方だったな」

「…………ううん。そっか。そういうことなんだよね」


 パウラをイジメるつもりはない。


「お前にとって価値はなくても、そいつにとっては人生のすべてだったりするわけだ。それを取り上げちまうと、何もなくなったヤツは暴走しちまうんだ」


 いわゆる、無敵の人ってヤツだ。

 失うものが何もないヤツは、どんな危険なことだってやってしまう。


 土木ギルド組合の役員だったグレイゴンが、すべてを失って、あれほど恐れていたウィシャートに襲撃をかけたように。

 追い詰められた人間は、ニンゲンではなくなる。――ケモノになるんだ。


 かつて刺された、脇腹が疼いた。


「それに、その劇場を好きだった人からも反感を買うかもしれないしね」

「……だね」


 エステラの補足に、パウラが頷く。


 陽だまり亭でケーキを始めた時も、そういう目に見えない悪意に晒されたことがあった。

 好きな物を貶されたと感じた時、人は、割とすぐに、とんでもない悪意を振りかざすようになる。

 とてもそうは見えない、ごく普通だと認識されているような人間でもな。


 劇場を潰しちまうのは、あんまり賢いやり方とは言えない。

 寂しさと、物悲しさと、憎しみと屈辱――というマイナスなものしか生み出さないからな。

 そこに長くあったものを排除すると。


「パウラだって、苦しむヤツを指さして嘲笑したいわけじゃないだろう?」


 嫌いなヤツでも、目の前で苦しむ姿を見たら心を痛める。

 パウラはきっと、そういうヤツだ。


「お前みたいな優しいヤツに、そんな重荷は背負わせねぇよ」

「……あたし、別に優しくなんか」

「優しいよ。心配してくれてんだろ?」

「そりゃ……まぁ。だって、するでしょ、普通。心配くらい」

「それが普通だと思ってるから、パウラは優しいんだよ」

「…………そう?」

「あぁ」

「…………そう」


 パウラが一段階深く俯いて、もくもくと手を動かし始める。

 誤魔化してるつもりなんだろうけど、尻尾がすごいことになってるから。

 こら、笑うなエステラ。

 睨まれるぞ。


 ほら、睨まれた。


「まぁ、何かうまい落としどころを見つけてくれるさ、お人好しのエステラが」

「なんでボクなのさ?」


 お前が領主だからだよ。


「……うん。そうだね」

「悪かったな、過去の嫌なこと思い出させちまって」

「ううん。……でもまぁ、ちょっと意地悪だなって思ったけどね」


「べーっ!」と、舌を見せるパウラ。

 こうして、分かりやすく怒ってくれるのも、こいつの優しさだろう。


「分かった。お詫びに、俺の秘蔵の餃子レシピを進呈しよう」

「ホント!? これ? やった!」

「いいえ、これよりももっと美味しいですよ、ヤシロさんの本気の餃子は」

「それは楽しみだなぁ~」


 少し無理して笑い、いつもの空気に戻すパウラ。

 こいつのこういう性格も、四十二区には必要なスキルだよな。


「ヤシロ」


 パウラが、餃子を包みながら俺の名前を呼ぶ。


「……絶対、どこにも行っちゃダメだからね」


 手を動かしながら、でもはっきりとこちらに向けて言葉を投げてくる。

 すげぇな、餃子。

 普段じゃ絶対、そんなこと言わないだろう、パウラ。


 なので俺も餃子を包みながら答える。


「いつかお嫁に行くかもしれないけどな」

「もう! 真面目に話してるのにぃ!」


 手を止めてこちらを向いた瞳を、まっすぐ見つめ返して言ってやる。


「心配すんな」


 そう言うと、パウラは怒っていた表情を驚きに変えて――ふわりと微笑んだ。


「うん。信じてるよ」


 たったそれだけのことで機嫌がよくなったらしく、それ以降パウラは鼻歌なんかを歌いながら餃子を包んでいた。

 どんどんうまくなっていくな。


 一方のエステラは……ぼそぼそだった。

 触り過ぎなんだよ。

 折角休ませた皮をこねてどうする。

 あと、タネが多いっつーの。



 こりゃ、大工のオッサンどもが大量に釣れそうだ。




「うまー!」


 厨房で焼いてきた一口餃子に群がる酒飲みども。

 こりゃ、メニューに加えりゃバカ売れ確実だな。


「直径12cmくらいの小さい鉄のフライパンを七輪に置いて、その上で焼きながら食うと、もっと美味いぞ」

「よっしゃ、任せっさね! アタシがぱぱーっと作ってあげっさよ!」

「「「ううん、ノーマちゃん! それはアタシたちのお仕事!」」」


 なんか、乙女たちに刺さったらしい、一口餃子。

 見た目も可愛いしな。

 陽だまり亭やラーメン講習会ではすでにお披露目済みなんだが、通常メニューじゃないから知らないヤツは知らないんだよな、これ。


「あんま食い過ぎると、キスする時にニンニクが臭うぞ」

「「「やだぁ~、も~ぅ!」」」


 きゃーきゃー騒ぐ乙女どもと、すっと真顔になって箸を置くノーマ。

 え、今日キスする予定あるの?

 食べてもいいんじゃない?

 ……あ、何があるか分からないからいつ何時も備えておくのが乙女なのね。

 よく分かったから、腕をつねるのやめてもらえる?

 あれ~、今日酔ってるのかなぁ~?

 抗議が直接的だよ~?

 そんなむくれないで。ほら、ごめんって、謝るから。

 ほら、ミリィのミントキャンディあげるから。ね?


「昨日今日と、アタシは結構頑張ったさね」

「あぁ、そうだな。助かったよ」

「じゃあ、何かご褒美があってもいいじゃないかさぁ~」


 わぁ、酔っ払い第一段階、甘え上戸が発動してる~……逃げなきゃ。


「逃がさないさよ~!」


 くぅ!

 酔いながら、この殺気……

 あと一歩でも遠ざかれば、狩られる!


「じゃあ、また今度なんか考えるよ」

「約束さよっ」


 嬉しそうな顔で俺の腕を掴み、半ば強引に指切りをして、満足げに去っていくノーマ。

 ……これって、強要罪じゃね?

 まぁ、クーリングオフはしないでおくけども。


「なぁ~、パウラ~! なんか甘いの~!」

「チーズケーキでいい?」

「ん~、それもいいけどさぁ、もっとこう……フルーツ!」

「そんな急に言われても……」


 向こうで、これまた珍しく酔っぱらっているデリア。

 マーシャやミリィに囲まれて、ご満悦だ。

 あれ、いつの間にかオメロがいる。


 へぇ~、デリアが飲む時は何があってもいいようにそばに控えてるんだ。

 ……お前、御家老かなんかなの?

「なりませんぞ、姫様」とか言うの?

 ……いや、言いかけた時点で返り討ちか。


「陽だまり亭なら、言えばなんでも出てくるのになぁ~」


 そんなことはないぞ、デリア。

 え、なに?

 ジネットって、そんなに甘やかしてるの?

 客商売してるって自覚ある?


「やしろ~、なんか作ってよぉ~」


 めっちゃ甘えてきた!?

 デリアがここまでベタ甘なの珍しくない!?

 ちょっとびっくりした。


「デリアちゃん、そこでお目々をうるうるさせるんだよ☆」


 ……あぁ、マーシャの差し金か。

 なに教えてんだよ。


 …………断りにくくなるから、マジでやめて。自重して。


「やしろぉ……」


 あぁ、もう、分かったよ!


「パウラ、食材借りていいか?」

「も~ぅ、またウチの料理じゃないヤツ作るぅ!」


 そう膨れるなよ。

 俺のせいじゃないんだし。


「これもレシピやるよ。陽だまり亭より、カンタルチカ向きだから」

「ホント!? なんか、今日すごくない!?」

「パウラもガキども見ててくれたからな。ご褒美だ」

「だったら、同じだけ頑張った私にも、何かご褒美があるよね?」


 と、ネフェリーが割って入ってくる。

 当然のように、カンタルチカでウェイトレスをやっていたネフェリー。

 ホント、人を助けてばっかりだな。


「ネフェリーはあっちこっちで助けてくれたからな、そのうちなんか考えるよ。もしくは、やってほしいことがあったら受け付けるぞ」

「本当に!? なんでもいいの?」

「あぁ。俺の手に余るようなことだったら、エステラに丸投げするから」

「なんでボクなのさ!?」


 四十二区のイベントの手伝いをしてくれたんだろうが!

 むしろ、なんで俺がパウラやデリアたちにご褒美をあげなきゃいかんのかを聞きたいわ!


 ……って言うと、デリアあたりがしょんぼりして「じゃあいい」とか言うから、絶対口にはしないけども。


「じゃあ、何か考えとこ~っと」


 お盆を抱いて口元を隠すネフェリー。

 木のお盆にクチバシが当たって「カツッ」っていったぞ、今。


「じゃあ、小麦粉と卵と牛乳。あと、オレンジジュースと、グレープフルーツかイチゴかリンゴ、なんか酸味の強い果物と砂糖、あと度数の高いリキュールを用意してくれ」

「えっと、リンゴとグレープフルーツならあるけど、ジュース用の」

「じゃあ、それで」

「えっと……持ってくるの?」


 と、厨房を指さすパウラ。

 まぁ、簡単なものだし、ここで作っちまってもいいだろう。


「作る工程が楽しいから、見せてやろうかと思ってな」

「あたいも見たい!」

「みりぃも、見せてもらっても、ぃい?」

「ミリィちゃん、押してって! 私も見たい☆」

「じゃあ、ジネット、手伝ってくれ」

「はい。クレープ・ジュゼットですね」

「よく材料だけで分かったな?」

「オレンジジュースとリキュールで、そうではないかと」


 この辺は、クレープを試作していた段階である程度教えたんだよな。

 陽だまり亭には向かないけど~って。

 ほら、リキュールとか使わないから、陽だまり亭。

 あと、ラストの演出はやっぱ、客前でやってこそ、だからな。


「ロレッタさんとマグダさんも、お手伝いをお願いします」

「はい、任せてです! クレープと言えばあたしの出番です!」

「……そばにいる、それが最高のお手伝い。マグダです」


 落語家の自己紹介みたいだな、マグダ。


「あの、ジネット姉様。私たちにお手伝いできることはありますか?」

「おてちゅらい、すゅ」

「では、フルーツの皮むきを手伝ってください」

「みんな手慣れてるねぇ~」


 そう見えるだろ、パウラ?

 ジネットが指示出して、それに従ってるだけなんだぜ、これ。

 きっとカンパニュラとテレサは完成形が見えてないはずだ。


「お兄ちゃん、マスターさんに言って、生地だけ中で作ってくるです」


 そうだな。

 クレープの生地は広い場所の方がうまく作れる。


「マグダ、フライパンを借りてきてくれ」

「……任せて。マグダの魅力で、無償提供させてくる」

「いや、普通に使うくらいタダでいいから。……マグダの魅力ってなによ、もぅ」


 実の父を篭絡すると言われて微妙な表情のパウラ。

 まぁ、ここのマスターは、まともな部類のメンズだからな。

 ロレッタのことはお気に入りみたいだけど。


「ジネット、作れるか?」

「はい。任せてください」

「じゃあ、数が必要だろうから、手分けして」

「何が出来るのか、楽しみだなぁ~」


 と、ジネットの真横をキープするエステラ。

 こすいなぁ、この領主様は。

 いの一番に美味い物にありつく気じゃん。


 それから、カンパニュラとテレサが剥いたリンゴとグレープフルーツ――に、ジネットが剥いたものを加え、まぁ、1:9でジネットが多いけども――クレープ・ジュゼットを作る。


 作り方は簡単で、クレープ生地が作れればあとは温めるだけだ。


「フライパンにバターを溶かして、フルーツに熱を加える」


 焦げないように、軽く表面を焼く程度の気持ちで。


「そこに砂糖を加えてキャラメル色になるまで熱する」


 そこへオレンジ果汁を加えて、追いバターを投入して若干のとろみを作る。


「ロレッタ、生地」

「はいです!」


 生地をフライパンに広げて、熱した果物を包んでいく。

 空いたスペースをうまく利用して、フライパンの上に四つのフルーツ入りクレープが出来る。


「このクレープに、ソースをたっぷり絡めて――」

「はぁ~、もう美味しそうだぁ~」


 デリアが鼻をひくひくさせる。


「ここでフライパンを七輪から下ろし、リキュールを回しかける」


 さぁ、ご注目。


 懐から、完成以降全然、まったく、たったの一度も出番がなく、ただ無意味に着火消火を繰り返すだけだったこいつがようやく日の目を見る瞬間だ!


 俺専用のライターで火をつけ、フライパンに近付けると――



 ぶわっ!



 ――と、炎がクレープの表面を撫でてフライパンの上で踊った。


「うわぁ!?」

「ゎあ!?」


 覗き込むように見ていたデリアとミリィが同じような顔で驚いて仰け反った。

 いいね!

 フランベはやっぱりそういう反応欲しいよね☆


「素敵な香りですね」


 そんな中、ジネットだけがフランベの効果に言及する。

 度数の高いリキュールに火をつけることでアルコールを飛ばし、その奥深い芳醇な香りをクレープに与える。

 これが醍醐味だ。


 お酒の香りのする、大人なスイーツ。

 クレープの女王と呼ばれた、上品で気品あふれる逸品。


「クレープ・ジュゼットの完成だ」

「かっこいい!」

「美味しそう!」


 演出と合わせて、クレープ・ジュゼットは大いに場を盛り上げてくれた。


「マグダ、やってみるか?」


 と、ライターを見せると――


「……うむ。ロレッタの次あたりに」

「えっ、あたしが先ですか!?」


 やってみたそうだったから声をかけたけれど、やっぱちょっと怖いようだ。

 ロレッタがやって問題なければ、マグダは安全に出来るからなぁ~。


「でも、あたしもやってみたいです!」

「では、こちらでも作りますので、みんなで体験してくださいね」


 ジネットはフランベに慣れているから、安全に配慮して体験させてやるだろう。


 そうして、俺とジネットは、その場にいた全員を満足させるだけのクレープ・ジュゼットを量産した。




「ほら、ヤシロとジネットも座って! 食べて! あとジネット、全然お酒飲んでないから、ちゃんと飲んでね! はい、エステラも、ミード新しいの持ってきたから」

「あ、ごめん。最初のは?」

「ナタリアが飲んでたよ。『エステラ様の飲みかけ、はぁはぁ』とか言いながら」

「……なにやってんだろうね、ウチの給仕は。まったく」


 で、なんで俺を見るんだよ。

 お前の責任だろうが、給仕長の躾けは。


「マグダ、ロレッタ、作れそうか?」

「……覚えた。マグダはフランベの妖精」

「はぁぁあん! 炎を操るマグダたんが火の精霊過ぎてマジ天使ッス!」


 妖精だつってんだろうか。

 精霊と妖精がごっちゃになってややこしいぞ、ウーマロ。


「はむまろ?」


 いや、ウーマロって思っただけで、なんでハム摩呂が釣れるんだよ?

 どんな捻じれ方してんだ、この空間?


「言ってないから、向こうでクレープ食ってこい」

「お酒くさいから、お断りやー!」

「じゃあ、このチーズケーキ食ってろ」

「食うー!」


 皿ごとケーキを強奪して、長男のところへ駆けていくハム摩呂。

 分けてやるのかと思ったら、背中をよじ登って、長男の肩に座った。

 すげぇな、車側の補助なしで肩車って出来るもんなんだ。


「ちょっ、なに勝手に登ってんの、ハム摩呂!?」

「はむまろ?」

「っていうか、人の上でケーキ食うな!」

「はむまろ?」

「人の頭に皿載せんな!」

「うまー!」

「聞いて、兄の話!?」

「はむまろ?」


 仲いいな、あの家の兄弟。


「今日はいつもより甘えん坊さんですね、ハム摩呂さん」

「いっつもあんなもんだろうが」

「それは、ヤシロさんの前だからですよ、きっと」


 勝手に甘えてくんじゃねぇよ。

 許可してねぇよ。


「はい、ジネットちゃん。まだ口を付けてないから、よかったらどうぞ」

「いいんですか?」

「うん。飲んでみて」

「では、いただきます」


 エステラのミードを受け取り、一口、そろっと口を付けるジネット。


「温かいですね。シナモンの香りがすごく心地よくて、ハチミツの濃厚な甘さが爽やかに感じます。……あ、胸の奥がぽかぽかしますね」

「一口でそこまで分かったか」

「ただの感想です」


 いやいや、そのものの神髄を見極めてたって、今。


「これは美味しいですね。……でも、やっぱり少しわたしには強いみたいです」


 アルコール度数が高いからか、ジネットが舌を覗かせて眉根を寄せた。

 こんな表情もするんだな。


「君も飲んでみるかい?」


 と、ミードを勧めてくるエステラ。

 だから、一口でも飲んだら、お前の向こうで目をギラつかせてる酒飲みどもが「アタシの酒も飲むさねー!」って押し寄せてくるだろう?


 ……あ、ごめん。

 想像しやすかったから、つい。


「じゃあ」

「え……」


 俺がコップを受け取ると、エステラが驚いたような顔で声を漏らした。

 断られる前提だったのかよ……

 まぁ、断るけどな。……こんな方法で。


「はぁはぁ、ここがジネットが口を付けたところかぁ、はぁはぁ」

「はい、没収~!」


 と、エステラが俺の手から酒を取り上げる。

 あちらこちらから苦笑が漏れる。


 うっせぇ。

 飲まねぇんだよ、俺は、まだ。

 二十歳になるまでは。


 なんとなく、向こうのルールを守ってることで、俺の中に日本が残っていてくれる気がするから。

 完全になくしちまったら、俺が俺じゃなくなりかねない。

 親方や女将さんは、きっとまだ日本にいるだろうからな。

 あの地で、ゆっくりと眠っているのだろうから。


 ……センチメンタルじゃねぇ。

 ただの、あれだ、ゲン担ぎみたいなもんだ。

 深い意味はない。


「では、二十歳になったら一緒に飲みましょうね」

「待っててくれるのか?」

「はい。その日を楽しみにしていますね」


 お前は親方か。

 ……まぁ、親方とは一緒に飲めなかったけどな。


 ……いかん。

 話題を変えねば。


「ほい、グレープフルーツジュース飲むか?」

「え?」

「まだ口付けてないから」

「……よろしいんですか?」

「二日酔い対策にな」

「ふふ」


 ミードを一口飲んで寝込むほど、ジネットは酒に弱くはないのだろう。

 俺の言葉を冗談と受け取って、くすくす笑う。


「では、お言葉に甘えて、いただきますね」


 そう言って、遠慮がちに口を付けるジネット。

 

「美味しいです」


 こくりと飲んで「ほぅ」っと息を吐く。

 たったそれだけの動作なのに、妙に視線が引き寄せられた。


「俺のお勧めだ」

「ふふ。ヤシロさんが最初にいただいた飲み物なんですよね」


 四十二区の『飲み物』では、な。


「でも、本当の一番初めは、クズ野菜の炒め物だけどな」

「……ふふ。それ、実はわたしの自慢なんですよ」


 大した自慢にもならないだろうに、そんなもん。


 飲み物に限定すれば、このグレープフルーツジュースは、俺にとって四十二区初の飲み物ってことになる。


「初めてが奢りだったから、それ以降もなるべく奢ってもらうようにしている」

「そんなサービスはやってませんよ~っだ」


 とか言いながら、パウラは結構奢ってくれる。

 もっとしっかりと刷り込んで、俺が来たら奢りのグレープフルーツジュースを出すって条件反射を植え付けておかねば。


「君は、街門の通行料も奢らせるじゃないか、毎回毎回」

「その分、陽だまり亭でいろいろ食わせてやってるだろうが」

「お店の持ち出しじゃないか」

「人件費ってのがあってな」

「随分と高級なんだね、君は。財布が悲鳴を上げそうだよ」


 ナンバーワンホストを軽く凌駕する、グッドルッキングフェイスとトーク力の持ち主だからな。

 そりゃ、お高いさ。


「パウラ、ちゃんとお金取った方がいいよ?」

「取ってるよ、ちゃ~んとね」


 ホント、ちゃんと取られるからな。

 たまの奢りグレープフルーツジュース以外は。


「ジネットも、ちゃんと金取っとけよ」

「払ってるよ、ちゃんと」


 たまにな?

 毎回払えっつーの。


「エステラさんからは、時折まとまっていただいていますので、多少サービスしても損失にはならないんですよ」

「そうなんだよ。結構寄付してるんだから、これでも」


 そんな、株主優待みたいな制度あったのか、陽だまり亭?


「ふふ……昔はさ、50Rbを握りしめて、これで何を食べようか……って、必死に悩んでたんだよ。お金がなくて」


 50Rbもありゃ、陽だまり亭で腹いっぱい食えるだろうが。

 当時からすげぇ安かったんだから。


「わたしも、10Rbでいくつお野菜が買えるかと、真剣に悩んでいたことがありましたね」


 アッスントに食い物にされて、クズ野菜を高い金で買わされていたジネットは、それとは別でちゃんとした野菜も購入していたようだ。

 市場に行って、自分の目で選んで、安いのを探して。


「あれ!? さっきまでここにいたアッスントとほぼ全裸爆乳美女はどこに行った!?」

「私はずっとここにいますよ!? あと、そのような自警団案件の危険人物はいませんでしたよ、この場所には、一秒たりとも!」

「いや、もう少しお酒が進めばノーマさんかナタリアさんがそうなりますわ」


 マジか、イメルダ!?

 俺の中で、見たさと怖さがせめぎ合っている!?


「ボクらが貧しかったのは、行商ギルドのせいだけじゃないから、あんまりイジメないであげなよ」

「アッスントさんには、よくしていただいていますから。ね?」


 まぁ、そんなことは知ってるけどな。


「でも、イジると面白いし」

「うん、そこはまぁ、否定はしないけどね」

「しっかりと止めておいてくださいよ、エステラさん!?」


 アッスントがこそこそと移動する。

 イジられ拒否か? 生意気な。


「本当に、賑やかだよね」


 ミードに口を付けて、エステラが甘い香りの息を吐き出す。


「荒らさせやしないよ、絶対に。こんなにいい街、他にはないんだから」


 静かに語られたエステラのそんな決意を聞いていたのは、俺とジネットと、近くにいた数名だけだった。







あとがき




どうも!

お正月ボケ?

いいえ、日常回帰拒否です☆


いや~お雑煮が美味しいなぁ~(*´▽`*)

あ、羽根つきとかします?

タコ揚げでもいいですよ☆


 Σ(゜Д゜;)タコを、揚げている!?



お正月ボケ真っただ中の宮地です☆



作中も、まだまだお正月ボケですね(笑)


視察団が帰り、頑張ったみんなで打ち上げです


打ち上げって、こんな10000文字も使って書くことなんでしょうか?

ちょっと、最近他の方の作品を拝読していないので、匙加減が分からなくなってきておりますが……


まぁ、みんな楽しそうなので、ウチはこんな感じで……


そいえば、子供のころから

「他所は他所、ウチはウチ!」って、よく言われましたっけねぇ。


そんな感じで



とはいえ、「他所は他所、ウチはウチ!」と言いつつ

ウチも結構、他所様と同じことしてたんじゃないかと……


私、結構素直で

言われたことをそのまま鵜呑みにしてしまうお子様だったんですね

「これしちゃダメだよ」って言われたことはしないし

「これしなきゃダメだよ」って言われたことは何があっても実行してきましたし


なので、子供のころから高校生くらいまで、

道端でお地蔵さんとかお稲荷さんを見かけると手を合わせてたんですね

お祖母ちゃんが、「お地蔵さんにお手々合わせなさい」って、

あと近所の小さいお社のお稲荷さんにも。


その後、祖母が亡くなっても手を合わせるようにしていたんですが……



高校生の時に――


「他所の土地のお地蔵さんとかお稲荷さんに手を合わせると――ついてくるよ?」


って言われてから、一切手を合わせなくなりました。

会釈すらしません!


メッチャ怖いですやん!?

ついてこないでほしいですやん!

泣いちゃいますやん!



――というくらい素直な子なので

「他所は他所、ウチはウチ!」って言われていたので、


「ウチの家ってかなり特殊な家なんだろうなぁ」って思ってたんですが


案外普通の家でした。

そりゃそうなんですけども(笑)



で、お正月ネタと言いますか

上に兄や姉がいる方は分かってくださいますかね?

……まぁ、下に兄や姉はいないわけですけども、そういうのはいいとして



お年玉が兄姉基準で額が決まってませんでした?



兄が1万で弟は5千円とか

長女1万、次女5千円、三女3千円とか


で、ウチは16歳でお年玉卒業というルールがありまして

親戚のオッサンからずっとそう言われてまして

兄が卒業したら私が1万円もらえる――


と思ってたら、兄の卒業と同時に親戚の家に挨拶に行かなくなるという罠が!?



「もう、挨拶とかお年玉とかいう年齢ちゃうやろ」って!?

「子供も大きくなったから、今後は電話で」って!?


いや、私まだ卒業してませんけども!?

Σ(゜Д゜;)



そんなご家庭……きっと他にもありますよね!?

ね、そうですよね、全国の弟さん、妹さん!?


そうだと言ってください!

(>△<;)



昔は、本当によく親戚が集まってたんですよ。

特に何するでもなく、

オッサンたちがウチでお酒飲んでいたり

家族みんなで親戚の家に遊びに行ってオッサンたちがお酒飲んでいたり


飲んでばっかりだな、大人!?Σ(゜Д゜;)



最近では、親戚付き合いもほぼなく

なんなら実家にも数年帰っておらず


まぁ、去年母が東京に来たので一緒に観光しましたけどね


……え、あれもう一昨年!?

早っ!?Σ(゜Д゜;)



今年はもっといろいろ計画を立てて

無駄のないように生きていこうと思います



……すでに動画制作にかまけて、執筆が大幅に遅れているっ!?

Σ(゜Д゜;)



いや、でも、ほら、あれです、

創作活動ですし!

もしかしたら、動画の方からこっちに興味を持ってくださる方が出てくるかもしれませんし!

お寿司!(≧▽≦)/



あ、お寿司といえば『蒸し海老じゃん』っていう動画作ったので

是非見てくださいね☆

(*´ω`*)っhttps://youtube.com/shorts/2LAwNnJXlsc



……勢いでこんなのを作ってるから、執筆が遅れるんだよ!?

Σ(゜Д゜;)



今年も、停滞することなく、異世界詐欺師頑張ります!


……トラットリアと口外法度かくしごとは、止まっちゃうかも……いや、頑張ります!

少ないけれど、見てくださっている方がいますもの!

トラットリアとか、本当に少ないですけども!



トラットリアは、もうすぐ終わりです

もともと「あともうちょっとで終わるのに!」っていうところで止まっていたので

最後まで書ききっちゃおうと再開させたお話でしたので

まだ最後までは書いてないんですが、本当にもうすぐ終わりです



まぁ、私の「もうすぐ」ほど信用できないものはないんですけども



報労記とか無添加とか、短めのシリーズになるはずだったんですけどねぇ……

(´・ω・`)なんでしょうねぇ、あの運動会の文量



ともあれ、

今年もバリバリ書いて、合間に動画作って、歌もじゃんじゃか作って

自分の作品に囲まれて生きていきます


いいですね、自作の物で楽しめるなんて

なんてコスパのいい話でしょう

(*´ω`*)


この楽しさが、少しでも皆様に伝われば

それだけで幸せです。


トラットリアは、本当にPV少ないんですけども!(笑)



あ、トラットリア、口外法度かくしごとって言ってもご存じない方はご存じないですよね。


『スキルマ剣姫と歩くトラットリア』

『彼女と僕の口外法度かくしごと


っていう作品を同時に書いているんです。

一応、補足です☆



とりあえず、今年も頑張ります!


ただ、四幕の終わりがまったく見えない……

プロローグの女の子、いつ出してあげられるんでしょうか?

(・_・;

年内には、なんとか……


が、がんばります!


次回もよろしくお願いいたします。

宮地拓海

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更新ありがとうございます!アッスントさんの悪さしてた話がでてドキドキしました。エナさんを悲しませることにならなくて良かったです。クレープ・ジュゼット初耳です!洒落乙です!文章だけで既に美味しい!ハムマ…
カンタルチカで一口餃子が食べられると聞いて! すみません、餃子とソーセージと看板娘の尻尾もふりをください! パウラ「尻尾はメニューにありません!」 ……で、アッスントは仕事中ですか?プライベートで…
前々から思ってたんですけど、ヤシロのクックパッドに迫るレシピの含有量はどこから仕入れてるんだろ…!?詐欺の給料の飯は美味しくないからって小銭拾ってクズ野菜とか食べてたのに…!? この四日間で、なんとな…
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