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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
第三幕

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461/821

263話 次なる目論見

「煮魚~☆」

「親子丼っ!」


 マーシャとネフェリーが食い物の名を叫んでいる。

 いや、まぁ、マーシャは自分のことなんだけどな。


「風呂に入ったって、煮込まれはしないだろうが」

「んふふ~☆ すっごく大きなお風呂で楽しかったよ~☆ 泳いじゃった」


 まぁ、そういうヤツは出てくるだろうなと予想はしていたけどな。

 かまくら製作が始まり、汗をかいた者たちが順番に風呂に入っている。

 マーシャが入った風呂には、出汁が浸み出していないだろうか?


 デリアやハム摩呂、ウーマロ&ベッコにエステラとナタリア。かまくら経験者が多いおかげで、作業はスムーズに進んだ。

 ネフェリーとパウラは研修生的な立ち位置で、教わりながら実作業を経験していた。

 一回作れば覚えるだろう、かまくらなんて。


 庭の雪をどけるところから始めたので、結構時間を食った。

 かまくら第一号『雪だるまハウス』が完成したところで、今日の作業はお開きとなった。

 寒いし、ジネットは雪だるまの顔を作るのに忙しいしで、今日の夕飯は鍋物にして簡単に済ませようと思っていたのだが……ネフェリーがいた。

 ネフェリーは、「一晩お世話になるから」と卵と鶏肉をたくさん持ってきてくれていた。

 鶏肉の多くは鍋物に回したが……折角の鶏肉を一品で消費するのはもったいない。

 卵もあるしということで、親子丼を作った。

 以前、「俺の好物だ」と言ってジネットに教えたのだが、その時にはまだみりんがなかった。なので、料理酒とハチミツで代用したのだが、今回は本物のみりんを使って、ベーシックな親子丼にしてやった。

 みりんはすごい。

 どんな料理下手であっても、みりんさえ使えればそれなりの味になるのだ。

 ジネットほどの腕がなくても、簡単に、それなりの味が出せるだろう。


「あ、親子丼ですね」


 頭に雪を、額に汗の粒を乗せて、ジネットが陽だまり亭へと入ってくる。

 満足げな顔をしているので、雪だるまの顔が完成したのだろう。


「満足いく出来になったか?」

「はい。ちょっと、自信作です」


 それはすごい自信だ。あとで見に行くか。


「ヤシロさんはどうですか? 納得いく出来になりましたか?」


 そう言って、親子丼を指さす。

 こいつは俺が食おうと思っていたのだが……


「おう、今の俺が出せる最高傑作だ? 食うか?」

「はい。ではいただきます」


 まだまだ出来立てほやほやの親子丼を、ジネットの前へと移動させる。

 俺の向かいに座り、肩の雪を払い落とすジネット。

 全然落ちてねぇよ。


 タオルだけは腐るほど用意してある。どうせみんな雪だらけになるって分かりきっているからな。


 タオルを一枚取って、ジネットの後ろへ回り込む。

「へ? あの……」と戸惑いを見せるジネットの髪に乗った雪を手で払いのけ、タオルで髪を拭いてやる。


「はぅ……あ、ありがとう、ございます……」


 両手を膝の上に乗せてぎゅっと拳を握るジネット。

 俺がこうしてると食えないか。さっさと切り上げよう。


「飯を食ったら風呂に入ってこい。汗かいてるぞ」

「に、においますか!?」

「いや、視覚情報だ」


 んばっ! と、振り返ったジネットの額に浮かぶ汗を拭いてやる。

 大丈夫だ、汗臭くなんかないし、仮に汗臭くてもジネットのならむしろウェルカムだ!


「ウェルカム!」

「はぅっ! な、なんだか分かりませんけれど、恥ずかしいのでやめてください……」


 俺に背を向け――つまり、普通にテーブルに向かって座り、黙々と親子丼を食べ始めるジネット。

 一口、二口と親子丼を食べて、興味深そうにとろとろ卵に包まれる鶏肉を箸で持ち上げて観察する。


「さすがです。卵の半熟加減が絶妙で、舌触りが心地よいです」


 わっしょいわっしょい以外の、まともな感想が来た!?

 ジネット、まともな食レポ出来るんだ。


「とても美味しいです」

「随分と余裕なところを見ると、自分ならもっとうまく作れるって確信してるみたいだな?」

「はい。きっと負けません」


 作り方を知ってるしなぁ。研究も進んでいるのだろう。


「ネフェリー、悪い。こいつはまだまだ及第点レベルらしい」

「いえ、そんなことは……。陽だまり亭で出しても問題ない美味しさですよ」

「でも、ジネットはこれよりも美味しい親子丼を作れるってこと、よね?」

「はい。もう一工夫するだけで、ぐっと美味しくなるんですよ」


 ご存じないでしょ? とでも言いたげな、小生意気なウィンクがジネットから飛んでくる。

 こいつ、こういう顔をするようになったのか。

 なんかいいもんを見た気分だ。


「ね、ねぇ! それ、食べさせてくれない? というか、教えてくれない!? 養鶏場の娘として、この料理を作れないなんて許せないの!」


 いや、結構前からメニューには載ってんだけどなぁ、親子丼。

『親子丼』って名前だけじゃ、どんな料理か分からなかったんだろう。ネフェリーは知らなかったようだ。食品サンプル、置くかな?

 陽だまり亭の食品サンプルは、ジネットと話して選抜している。基本的に見た目に面白い物を選んでいるので、割と地味な丼物は除外されていたりする。

 作るとしてもカツ丼かなぁ~とか思ってたし。


「どんな料理なのか、分からないというのは課題ですね」

「そうだな。俺は馴染みがあり過ぎてそこまで考えが至らなかったよ。悪い」

「いえ、わたしこそ。せめて注釈をつけるべきでしたね。『ニワトリさん親子の夢の競演です』とか」


 それは、分かりやすい……のか? 余計混乱しそうな気がするが。


「では、これをいただいたら親子丼を作ってきますね」

「先に風呂に入れよ。風邪引くぞ」

「平気です。髪を……拭いていただきましたし」


 髪を弄って、ぱくりと親子丼を一口食べる。

 もぐもぐしながらてれてれしないでくれるか?


「他の連中はまだ外にいるのか?」

「はい。デリアさんたちが雪合戦を始めていましたよ」


 デリアにロレッタ、エステラとナタリアとパウラが外で大はしゃぎしているらしい。

 ベッコとウーマロはイメルダに捕まって、店の奥のテーブルで次のかまくらの設計図を作っている。


「……ふぅ~、さっぱりした」

「あ、店長さん、お先にいただいたさね」


 厨房から、湯上がりのマグダとノーマが出てくる。

 ノーマは赤い顔をして、両手にとっくりと杯を持っている。風呂場で飲んでいたらしい。

 パウラが気を利かせて、何種類かの酒を持ってきてくれたのだ。

 ノーマへの献上……ではなく、寒い日に飲むと体が温まるからと。

 まぁ飲むのはノーマとナタリアくらいかな。イメルダも飲むか。


 外にいる連中は日が落ちても元気だ。

 ジネットはすでに親子丼を作りたいモードになっているので、作り終えるまで風呂には入らないだろう。

 外の連中が体を冷やして戻ってくる前に、風呂を済ませておいた方がいいか。


「じゃあ、先に風呂入ってくるよ」

「では、ヤシロさんがお風呂から上がる頃に食べられるように準備しておきますね」

「ヤシロ、何か食べるんさね?」

「親子丼だよ」

「……親子丼。よい名前」


 何気ないマグダの呟きを聞き……ぽんぽんと髪を撫でてやった。


「じゃ、あとで一緒に食うか?」

「……了承。ご一緒する」

「たくさん作りますね」


 豪雪期は、普段忙しい大人に、子供たちが存分に甘えられる時期でもあるとエステラが言っていた。

 エステラもガキの頃は、領主だった父親に甘えていたらしい。

 なら、マグダも甘えればいいさ。ジネットにでもな。


「じゃあ、ウーマロ、ベッコ、イメルダ。風呂に行くぞ」

「ワタクシは入りませんわよ!?」

「え、だってお前、同じチームじゃん」

「違いますわ!?」


 ウーマロとベッコと、同じテーブルを囲んで設計図を描いていたイメルダ。どうやら、別の括りらしい。ちぇ~。


「ウーマロ、よくイメルダとあんな至近距離で会話できてたな」

「いやいや、ヤシロ氏。ウーマロ氏は一切イメルダ氏と視線を合わせてござらんかったでござる。よく一度も視線をぶつからせずに回避し続けられるでござるなと、ちょっとばかり感心したでござる」


 すっげぇくだらねぇ能力だな、それ。

 ある意味で、レジーナよりも人見知りだな、ウーマロは。


 さぁ、風呂に入ろうかって時に、ふとマーシャが目に入った。

 陽だまり亭の中で交わされるくだらなくも楽しげな会話に耳を澄ませつつも、窓の外を少し寂しそうに眺める瞳。


「…………」


 窓の外は雪に埋もれ、遠くから楽しげに雪遊びをする声が聞こえてくる。

 雪遊び……か。


 少し考え、風呂場へと向かった。






「ヤシロはいるか!?」


 ジネット作、究極の親子丼を食べて、「こ、これはっ!? 本物の鶏肉と本物の卵、そして本物のみりんを使った本物の親子丼だ!?」と、グルメマンガごっこをしているところへ、モーマットが怒鳴り込んできた。


「お前、また今年も俺の畑にいたずら書きしたろう!?」


 そういえば、去年はモーマットの畑に『モーマットのバーカ』って落書きしたんだっけ?

 足跡のない真っさらな雪がキャンバスのように広がっていたから。


 だが、今年はそんなことしていない。


「俺じゃねぇよ」

「嘘吐け、あんなくだらないことをするのはお前くらいしかいないだろうが」


 がっはっはっと笑い、俺の背中をばしばしと叩く。

 怒っている様子は微塵もなく、「まったくお前はよ~」と、世間話をしているような雰囲気なのだが……


「やっぱ、俺って信用ねぇんだな……」

「へ? あれ? いや、でも……え?」


 分かりやすく落ち込んでみせると、モーマットが面白い顔で硬直して、きょろきょろと辺りを、主にジネットやマグダの方へと視線を向けた。


「あの、ヤシロさんは今朝から教会でかまくら講座をされていて、そのあとも陽だまり亭のかまくら製作にかかりきりで……さっきはお料理をされていましたし……」

「……つまり、ヤシロはモーマットの畑に落書きをしている暇はなかった」

「え。……そう、なのか、ヤシロ?」

「どーせ、俺が何言ったって信じねぇんだろ」


 引き攣った顔をこちらに向けるモーマットから視線を外し、重いため息を吐く。

 あぁ、悲哀。いと、悲哀。


「この中にいる、真犯人やー!」


 ばばーんとドアを開けてハム摩呂が飛び込んでくる。

 そうして、上げていた両腕を下ろし、親指で自分自身の顔を指す。


「真犯人の、ご尊顔やー!」

「お前がやったのか、ハム摩呂!?」

「はむまろ?」

「お前だよ!」

「『お前』って言っちゃダメって、おねーちゃん言ってたー!」

「お、おぉ、まぁそうだな。子供の教育にはよくない、よな……すまん」

「言い直してー!」

「は!? え、えっと……き、君だったのかい、ハム摩呂くん?」

「はむまろ?」

「なぁ、これエンドレスなのか!?」


 モーマットが俺に泣きついてくるが、心が寒い寒いしているヤシロ君は、その一切を無視するのであった。

 ガン無視。

 シカトを決め込む。

 あっちむいて、ぷん!


「なぁ、疑って悪かったって! 機嫌直してくれよ、ヤシロ~!」


 まぁ、そう思われるようなことばっかりしている俺に問題があるんだけどな。

 ほら、あれだ。よく言うだろ? 「日頃の行いが悪い」――それだ。


「な? な? 野菜やるから、な?」

「野菜はいらな……いや、やっぱり欲しい」

「欲しいのかよ!?」

「美味いからな、お前んとこの野菜」

「そぅか!? よっし、好きなだけ持っていけ!」

「じゃあ根こそぎ」

「でも遠慮はして!?」


 こいつの迂闊な発言は、いつまで経っても改善されないなぁ。

 アッスントが改心してなきゃ、十回くらい破綻してたんじゃないか?

 もっとしっかりしろよ、農業ギルドのギルド長。


 ……と、そんなことはどうでもよくて。


「実は、モーマットに頼みたいことがあるんだが……めそめそ」

「ワザとらしい泣きマネしやがって……」

「まぐだぁ……しくしく」

「……あぁ、よしよし。可哀想なヤシロ。どこかのワニのせいで……ちらり」

「分かったよ! 何してほしいのか、早く言えよ!」

「……こっちが加害者みたいな言われ方……ひっくひっくびぇ~ん」

「……あぁ、可哀想なヤシロ。これが原因で将来グレて、悪の道にひた走って農業ギルドとかを壊滅させたりするかもしれない」

「ごめーん! 悪かったって! 完全に俺が悪かった! 疑ってすまん! 俺に出来ることがあったら協力させてくれい!」

「ま、そこまで言うなら?」

「……聞いてあげなくもない」

「ほ~んと、息ピッタリなんだねぇ~陽だまり亭は☆」


 ワニが土下座したので、俺様の崇高なる計画に協力する栄誉を特別に与えてやる。


「モーマット、畑貸してくれ」

「今か? この雪じゃ、さすがに作物は育たねぇぞ?」

「いや、畑というか、場所だ」


 モーマットの畑は広い。

 どこまでも続く真っ平な雪原だ。


「エステラといい勝負だ!」

「人がいないところで、随分な言い草じゃないか」


 外から持ち込んだ雪の塊を、俺のシャツの中に放り込むエステラ。

 おまっ!? ばかっ!? 風呂上がりにそれは、最悪心臓止まるぞ!? ヒートショック起こすぞ!?


「で、今度は何を企んでいるんだい?」


 話を聞かせろと、俺の前に勝手に座って、俺の食いさしの親子丼を勝手に食うエステラ。

 こいつ、貴族なんだぜ? 信じられないだろ?


「雪遊び場を作ろうぜ」

「雪遊び場?」


 モーマットの畑は広い。

 そこで存分に遊べる広場を作るのだ。


「柵と網で囲ってさ、その中に壁とか山とか穴とか作って、雪合戦フィールドを作るんだ」

「それ面白そうです! 今も建物の壁とか、雪だるまかまくらの影とかに隠れて身を守っているです!」

「それで、雪だるまの顔に雪玉当てて、目のところの木炭落としてたよな、ロレッタ?」

「それ、秘密のヤツです!」

「えぇぇ!? ちょ、ちょっと見てきます!」


 ジネットが慌てて外へ飛び出し、しばらくして「ほにゃぁああ!」という悲鳴が聞こえた。

 ……ロレッタ、適当につけて誤魔化したろ? 微妙なバランスで表情変わるんだからな? 適当にやってもバレるからな?


「うぅ……修正してきました」

「ご、ごめんなさいです、店長さん!」

「いえ、修正できたので問題ないです。……とはいえ、陽だまり亭の庭で雪合戦は、確かにちょっと危険かもしれませんね」


 ドアを出た瞬間、雪玉をぶつけられるかもしれない。

 なので、近くに思いっきり遊べる場所を作ろうと思う。


「団体戦用のデカいフィールドと、個人戦用の小さいフィールドを作ればいい」

「そりゃあいいな! そしたらあたいらも全力で戦えるぞ、ロレッタ!」

「ですね! ではモーマットさん、作ってです!」

「いや、俺には無理だよ!? 場所は貸してやるから、自分らで作ってくれ!」


 その言葉を受け、デリアが物凄く張り切り「よし、ロレッタ、パウラ、行くぞ!」とか言い出した。ロレッタはロレッタで「はいです、デリアさん!」とか言って飛び出していこうとするし。パウラも乗り気だし……お前ら元気だな。

 でも、明日にしろ。

 さすがにもう時間が遅い。

 明日の朝から好きなだけ作ればいい。


「あと、教会が近いから、ガキどもが遊べるソリ場を作りたいんだ」


 スキーの文化は広まっていないので、スキー場ではなくソリ場だ。

 雪を持ってきて斜面を作り、そこを滑って遊ぶ。

 ちょっとしたコースを作って競争してもいい。

 一人乗りのソリと、二人か三人くらいが乗れるソリを作って、ボブスレーみたいなことをしてもいい。

 ソリなら――


「ソリだったら、マーシャも一人で自由自在に遊べるしな」

「え……」


 にこにこ顔で話を聞いていたマーシャの目が点になる。

 口をぽか~んと開けて、珍しく素の表情をさらしている。


「体を左右に倒すだけで右折左折も思いのままだしな。斜面の上まで誰かに運んでもらえば、下りは一人で好きなところへ行けるぞ」


 マーシャはいつも、誰かに運んでもらわないとどこにも行けなかった。

 コミュニケーション能力がチート級のマーシャなら、苦はなかったかもしれないが……


「デリアが雪合戦に夢中だからな。マーシャも思いっきり楽しめばいい」


 邪魔しないように、なんて変な気を遣って陽だまり亭に閉じこもっている必要はない。


「折角四十二区に来たんだ。存分に楽しめよ」


 とはいえ、誰かがそばで見ていてやる必要はあるだろうけどな。

 ソリが転倒したら、自分じゃ起き上がれないだろうし。


「ウチの弟妹を監視員に派遣するです! 交代で遊ばせてやれば、きっと真面目に働くです!」

「じゃあ、ウーマロ。悪いんだけどトルベック工務店で暇そうな人を派遣してくれるかい? 領主からの依頼ってことで、報酬は出すからさ」

「まかせてッス! 総動員して、面白いソリ場を作り上げてみせるッス! ……って、エステラさんに……」

「伝わってるから大丈夫だよ」


 あれよあれよと決まっていく。

 こいつらは、本当に。


「遊びに貪欲だな」

「ヤシロさんが、誰かの笑顔を見ることに貪欲なんですよ」


 そんなことをジネットに言われた。

 視線を向けると、極上の笑みが俺を見ていて。


「そんな貪欲さなら、大歓迎ですけどね」


 雪が溶けそうなほど温かい笑顔だな。

 ……なんつって。


「ヤシロ君……」


 長持ちの上に置かれた大きめのたらいに入るマーシャが、俺を手招きする。

 俯いて、弱々しくおいでおいでする。


 素直に近付くと、ばしゃっと水を跳ねさせてマーシャが飛びかかってきた。

 咄嗟に抱きとめると、尾ひれを持ち上げて俺の体に絡めてくる。

 落ちないようにと考えた結果、最終的にお姫様抱っこをしていた。


「……すん」


 耳元で、マーシャの鼻が鳴る。

 俺の首に顔をうずめて、微かに震えるマーシャ。

 ぽとりと、首に温かい雫が落ちる。


「……ありがとね。ありがと……ね」


 震える声で言って、パッと顔を上げる。

 こちらを向いた顔は、目尻に浮かんだ涙がアクセサリーに見えるくらいにまぶしい笑顔で。


「だからヤシロ君だ~い好き☆」


 うっかり、ときめいてしまいそうだった。


 なので……


「ホタテのルイベもいいもんだ」

「店長さ~ん、懺悔させといて~☆」


 寂しがりの人魚姫をたらいへと返す。

 マーシャは少ない水でも割と大丈夫なようだ。

 海水でも淡水でも、お湯でも雪でも大丈夫なようだ。

 たくましい生き物だな。そういや、人間が勝てない種族の一角だったっけ? 人狼、人龍と同格だと思えば納得だ。


「では、わたしはみなさんに防寒具を作りますね」


 外で遊ぶなら温かい格好をした方がいい。

 そんな、ジネットらしい優しさに見えて、その実「ニット帽の作り方、教えてくださいね」という催促でもあるようだ。 

 んじゃあ、出来たニット帽と引き換えに……ウクリネスからファーを譲ってもらおうかね。






「ぅはははーい!」


 ガキが悲鳴じみた笑い声を上げて滑走していく。

 ……また、盛大に張り切ったなぁ、トルベック工務店。


 モーマットの広大な畑に、巨大なアミューズメントパークが誕生した。


 サバゲーのフィールドを思わせるような入り組んだ『雪合戦フィールド』。

 堆く積み上げられた雪山と深く掘られた穴、高低差実に6メートルにも及ぶ『大滑走場』。

 なだらかに下りながら長いコースをそれなりの速度で滑り降りていく『ロングコースソリレーン』。

 あとは、ガキでも安心して小山からのソリ滑り遊びが出来る『みんなの広場』。


 当初の予定よりも遙かに広大なスペースに次々誕生した雪のプレイランド。

 瞬く間に噂は広がり、あっという間に四十二区中のガキとその保護者、そして人目も気にせずいちゃつくカップルどもが集まる場所になっていた。


 ……しまったな。

 カップルの男が通った時だけ発動する落とし穴を作ってなかった。

 研究から始めないといけないから、実装されるのは来年以降か……実に残念だ。


「豪雪期は、家にこもって家族と静かに時間を過ごす時期じゃなかったのかよ」

「大通りも街道もキレイに除雪されて、とても歩きやすいですしね」


 雪のプレイランドを作るために相当な量の雪がかき集められた。

 そのほとんどは大通りと街道に積もっていた雪で、それらを使用して堆い雪山が作られている。

 結果として、大通りからも街道からも雪がなくなり、多少滑りやすくはあるが普通に歩けるようになっている。

 そりゃガキ連れで外に出てくるわな。

 昔は、その除雪をする人員がいなかったんだろう。


「四十一区では、狩猟ギルドが訓練を兼ねて街中の雪かきを代行してるらしいぞ」

「メドラさんが街のためにと、昔からいろいろ貢献されていたみたいですね。素晴らしい考えだと思います」


 四十一区は狩猟ギルド最優先の政策をとっていた。

 優遇されている分、街に恩恵を与えるのが狩猟ギルドとしての義務だとでも考えていたのだろう。

 メドラも、なんだかんだと四十一区が好きだからな。利益を独占するための政策ではなかったのだ。それしか街を維持する方法が思いつかなかっただけで。


「つまり、四十二区の除雪が進んでいなかったのは、ウッセたちの怠慢ってわけだな」

「そんなことは……マグダさんも、寒いのはお嫌いですし」


 確かに。

 狩猟ギルド四十二区支部で除雪作業をするとなれば、マグダも駆り出されていただろう。

 以前のマグダだったら、こんな寒い日に雪の中に連れ出されたら……泣いていたかもしれないな。


 何気なくマグダの姿を探すと、マーシャを抱えて雪山を登っていた。

 リュージュかボブスレーかというような、流線型の速そうなマシンを小脇に抱えている。

 楽しんでるようで何よりだ。


「きっと、マグダさんはもう大丈夫ですよ」


 俺は何気な~くマグダを見ていただけなのに、ジネットが変な気を利かせてそんなことを言ってくる。

 誰もマグダが心配だなんて言ってないだろうが。

 ……ったく。


「年末年始に風邪が流行しなけりゃいいけどな」

「それは大丈夫ですよ」


 にこにこと桃色に染まったほっぺたを緩ませて、ジネットが白い息を吐く。


「ニット帽にマフラーに耳当てがありますから、外でも温かいです」


 豪雪期初日の夜。

 ジネットにねだられてニット帽の編み方を教えてやったら、ジネットはあっという間にマスターしてその日のうちに一つ仕上げてしまった。

 編み物って、もっと時間がかかるもんなんじゃねぇのか?

 もともと編み物の経験があったため、ポイントを教えてやるだけで任務は終わった。

 あとは、ジネットが好きなようにアレンジを考えるだろう。

 毛糸のパンツが編めるジネットにとっては、ニット帽なんかイージーだったらしい。

 ジネットが編み物に夢中になって夜更かしをしていたので、俺は隣でマフラーを編んでいた。

 首元を温めるのが防寒の基本だからな。

 首と腰、手首足首は締めて風を通らなくする。それだけで体感温度は上がる。


 で、翌日になってウクリネスのところにマフラーとニット帽を持っていったところ、「なるほど! こういうアイテムがありましたか! なんで思いつけなかったんでしょう、こんな簡単なことに! 帽子をニットで編めば温かいなんて……あぁ、まだまだ見落としているものってあるんですね! 猛暑期と豪雪期には、まだまだ秘められた可能性がありそうです!」……と、物凄く熱血してた。

 まぁ、しょうがないんじゃないか。

 一週間ちょっとしかない猛暑期と豪雪期のために商品開発してる暇なんてなかったろ、これまでの四十二区では。

 商品があっても買ってる余裕もなかったろうしな。


 ちなみに、マフラーはすでにあったようだ。


 そして、ニット帽の情報と引き替えにファーを少し分けてもらって、その場で耳当てを作った。

 日本でお馴染みの、カチューシャ型のもふもふ耳当てだ。

 カチューシャ部分と、耳に当てるクッション部分はあらかじめ作っておいたので、クッションにファーを巻きつけるだけで出来た。


「なんですか、その可愛らしい仕上がりは!?」


 と、ウクリネスの一本釣りが成功したので、あっという間に量産が始まった。

 現在、雪のプレイランドにいるガキの大半がニット帽と耳当てをつけている。

 裕福になったもんだなぁ、四十二区も。

 昨日今日誕生した新しいアイテムをもう手に入れてやがる。


 ミンクに似た、すごく質のいいファーなのだが、マグダ曰く「……簡単にいくらでも狩れる」魔獣らしいので、お値段もそこそこだ。

 たった一週間のために100Rbとか、出せちゃうんだなぁ、この街の連中は。


「この耳当て、ふわふわで気持ちいいですね」


 もこもこの耳当てをしてにっこり笑うジネットは、俺の予想したとおり、常時の四割増しで可愛く見えた。

 やっぱ、耳当て女子っていいよね!


「マグダさんの耳当ても可愛いですよね」


 獣人族は耳を押さえつけられるのがイヤらしいので、ふわっと被せる形にしてある。

 カチューシャ型には出来なかったが、繋がったボリュームたっぷりな袋状のファーを耳に被せ、アゴの下で紐を結ぶ。

 見た目は大きめのマリモのようで、それが頭の上に二つくっついている。

 お団子頭みたいで可愛らしい仕上がりになっている。

 試作一号をつけたマグダを見かけた獣人族が大挙してウクリネスの店に詰めかけたらしい。


 ウクリネスの店も、豪雪期は無休なんだな。可哀想に。

 ……まぁ、俺のせいなんだけど。


「きゃっほ~う☆」


 楽しげな声を上げて、マーシャがソリに乗って空を舞う。

 さっきまではロングコースソリレーンで滑っていたようだが、今は大滑走場を堪能しているようだ。

 おぉ、コークスクリュー!?

 え、マーシャが乗ってるのってスノボ!? ソリだよね!?

 なんかめっちゃジャンプしてくるくる回ってるけど!?

 ソリでグラブ(スノボでジャンプ中にボードを掴む技)してるけど!?


 あんな活き活きしたマーシャ、初めて見たかも。

 川で泳いでた時より空を舞っている時の方が活き活きしている。


「私、トビウオ~☆」


 でも、主軸は魚なんだな。うん、なんか安心した。


「もう、ヤシロ!」


 空を舞うマーシャとマグダを眺めていると、パウラが肩を怒らせてやって来た。

 尻尾が持ち上がって怒りを表現している。


「折角かまくらBARを作ったのに!」


 陽だまり亭のそばに雪のプレイランドを作ったせいで客足がこっちに向いてしまったのか、と思ったのだが。


「あたしが遊びたいから、お昼はお店閉めることになっちゃったじゃない!」

「それは、自分の責任だろうが」


 だよなぁ。

 酒飲みのオッサンはあんま来てないもん、ここ。


「今、ロレッタに雪合戦で負け越してるのよね……今日はリベンジしてやるんだから」


 腕を捲り、尻尾を振り上げてパウラが雪のプレイランドへ入っていく。

 満喫してるなぁ、豪雪期を。


「なんだか、すごいことになりましたね」

「ウーマロたちが張り切り過ぎなんだよ。こんな大層な物を作れなんて言ってねぇのに」

「でも、みなさん楽しそうですから、いいことだと思います」


 最初は、雪玉が他所に飛んでいかないように柵と網で囲まれた雪合戦フィールドと、ちょっと小高い山とコースを作ったソリ場だけの予定だったのだ。

 それが、トルベック工務店の連中が集結した途端、この有り様だ。


 あいつら、豪雪期で仕事の依頼がなくなったからって禁断症状でも出てんじゃねぇの?

 ……あり得るな。

 なにせあいつらは陽だまり亭の常連。

 ジネットに会う機会が多い連中だ。ジネットの社畜が伝染うつったんだろう、おそらくな。

 気の毒に。


「では、そろそろ戻りましょうか」


 そんな社畜なジネットが言う。

 予想通り、今年はあちらこちらにかまくらが登場したのだが、雪のプレイランドの影響で陽だまり亭の客足は落ちていない。

 去年のようにフル回転でなければ追いつかないというほどではないが、店をほったらかしに出来るほど暇でもない。


 なので、俺とジネットは陽だまり亭から離れられずにいる。


「ジネット、遊びに行きたくないか?」

「わたしは見ているだけで……あの、たぶん、上手に出来ませんから」


 まぁ、ジネットには雪合戦も滑走も出来ないだろうな。


「『みんなの広場』もあるぞ?」

「子供たちの場所を奪うのは、ちょっと……」


 とか言いながら、あの年齢のガキに混ざってソリに乗って、派手にすっ転ぶのが恥ずかしいのだろう。きっと転ぶし。まず間違いなく!


「それに、陽だまり亭も楽しい仕上がりになっていますから」


 街道を進み陽だまり亭が見えてくると、そこにはなんともメルヘンな雪像が並んでいた。

 ジネットがストーリーを考え、俺がイラストを描いて、それを設計図代わりにベッコとイメルダが作り上げた、『雪だるまくんの大冒険』。

 その雪像がシーンごとに区切られて展開されている。

 進路に沿って進めば、物語を追っていける仕様になっており、その先には大きな雪だるまのかまくらが待ち構えている。


 ……まぁ、ちょこっと敷地からはみ出して隣の空き地とか街道とか占領しちゃってるんだけどな。

 まぁ、誰もいない空き地だし、へーきへーき。


「近所に誰もいなくて助かったな」


 そうでなければ、敷地からはみ出して雪像を作れなかったし、こんなバカ騒ぎを連日行っていれば苦情くらい来たかもしれない。

 街の外れにぽつんと建っている陽だまり亭だからこそ出来たことだ。


 それにしても、なんでこんな誰もいない場所に店を建てたんだろうな、祖父さんは。土地が安かったとか?


 そんなことを考えていると、ふとジネットの顔に寂しさがよぎった。

 ……ん?


 微かな変化に、ジネットの顔を見つめていると不意に目が合い、ジネットが誤魔化すようににこりと微笑んだ。

 寂しさが、隠しきれていない表情で。


「……悪い。失言だったか?」

「いえ。あの……」


 俺の不用意な発言でジネットを傷付けたかと思ったのだが、ジネットは小さく首を振って否定した。

 そして、俯いて、顔を逸らして、少し昔のことを話してくれた。


「昔は、この辺にも結構家が建っていたんですよ。農家の方とか、この裏の森でお仕事をされている方とかが」


 陽だまり亭の裏には手つかずの原生林が広がっている。

 ニュータウンから流れてくる川は、この原生林の中を通ってゆったりとカーブしながらデリアたちのいる川へ繋がっている。


 この森で働いていたヤツがいたのか。

 そういえば、果実が採れるって言ってたな。あと、獣がいるとか。

 そいつらは、今どこへ行ってしまったんだ?


 ……とは、聞けないな。

 ジネットの顔を見る限り。きっと、悲しい理由なのだろう。


 こいつは知っているんだな、その賑やかだった時の風景を。

 ……しくったな。


「賑やかだな」

「……へ?」


 きっと、かつてこの辺りはもっと賑やかだったのだろう。

 多くの……ってほど多くはないかもしれないが、それなりに人がいて、道で会えば挨拶なんかをして、そんなことが普通に行われていた場所だったのだろう。

 夜になれば闇に閉ざされ物音一つ聞こえないような、俺が初めて見た時の陽だまり亭のような寂しさはなかったのだろう。


 けどな、ジネット。


「これから、この辺もどんどん変わっていくだろうな」


 陽だまり亭は、流行の発信基地だ。

 この街の発展を支えているトルベック工務店や木こりギルド、狩猟ギルドに農業ギルド、それに行商ギルドの近隣三区統括者なんてヤツまで集まってくるような憩いの場所だ。


「夜中に『うるせー!』ってくらいに賑やかになったらどうする?」


 もう二度と、お前に寂しい思いなんかさせない。

 している暇がないくらいに変わる。変えてみせる。


「……くす」


 だから、さっきの失言はそれでチャラにしといてくれ。


「そうしたら、『うるせー』って言いに行きます。ヤシロさんと一緒に」


 そんな、出来もしないことを笑顔で話すジネットに、俺は笑みを返した。

 謝るより、笑わせてやろう。

 そんなことを思いながら。







あとがき




ふと思ったのですが……


つまようじ


って、漢字で書くと、

『妻幼児』ですよね?


ロリっ子奥様!?


これは素晴らしい!!


ロリ妻「おかえりなさい。お風呂にします? ご飯にします? そ・れ・と・も、ねるねるねるね?」



みたいな、ね!



あ、どうも、

宮地です。

今日も元気です。



あぁ、そうでしたね。

『爪楊枝』って漢字がありましたっけね。

まぁ、『妻幼児』の方がより正解に近いとは思いますけれども。



たまに、ストライクゾーンなんて言い方をしますが、

お付き合いとか結婚する対象として見られる相手の年齢なんてことを聞かれたりします。


私は、実際年齢とかどーでもいいんじゃないかと思っているんです。


十代でも大人びた考え方をする人もいますし、五十代でも若々しい感性の方もいますし、

七十過ぎても「ガキか!?」って人もいるわけで、

大切なのは、心の年齢が自分と合うかってことだと思っています。


ですので、ベルティーナさんのように実年齢数千――


ベルティーナ「こほん」


――ちょっと年上な方でも、

マグダたんのように結構下な娘でも、

話が合って、価値観が近ければ全然恋愛の対象になると思うんですね。


ですので、

「え~、○○の□□でなきゃ食べたくな~い」とか言っちゃういわゆる若い女性よりも、

「○○が冷蔵庫にあるから、□□作って食べようか?」って言えちゃういわゆる年配の女性の方が私には魅力的に見えるわけです。

年齢は、割とどうでもいいのです。


いいですよねぇ、

有り物でちゃちゃっと料理が作れちゃう女性。

自分が料理できないから物凄く憧れてしまいます。


自分が出来ないことを補ってくれる女性って、理想です。


その代わり、女性が出来ないことを私がやりますよ。それはもう、全力で。

たとえば――


パンツ一丁で大通りを「ひゃっほほ~い!」って疾走したり、とか?


いえ、ほら、女性には出来なしでしょう?

大丈夫です。私が代わりにやっておきます!


ギブ&テイクです!( ̄∇+ ̄)vキラーン



そんなわけで、相手の方に――そもそも、私の相手をしてくださるというだけでかなり寛大な心の持ち主なわけですけども――

年齢という要素は特に求めたりはしないので、

先に言ったような質問の際は、こう答えるようにしています。



質問者「宮地さんのストラークゾーンは?」

宮地「C~Iカップです!」( ̄▽ ̄*)



……ん?

好感度アップを狙ったはずなんですが、

一部から冷たい視線を、

別の方々から「だよね~」みたいな視線を向けられている気がしますね。


なぜでしょう?



あぁ、そうか、

そういうことですね。

理解しました。


やはり、女性をそういうことで判別してはいけませんよね。

分かりました。

訂正します。



質問者「宮地さんのストラークゾーンは?」

宮地「すべてのおっぱいが大好きです!」( ̄▽ ̄*)




さぁ、これで好感度がウナギ踊り!



……いや、登って!?Σ(゜Д゜)


それ、その場でうねうね踊ってるだけだから!?

「君の好感度うねうねしてるね~」って、訳分かんないから!?



中学生の頃は「どうすればモテるか」ってことを必死に考えてましたね。

きっと皆様もそうだったと思うんですけれど。


宮地「どうしたらモテるかなぁ」

友A「強い必殺技を習得する!」


宮地「はぁぁあ! 電撃プラズマ・エレクトリック・スパーキングっ!(下段キック)」

女子A「ふっ……そっちは残像だ」


宮地「モテなかったぞ!?」

友A「かわされちゃ、ダメ」



とりあえず、電気系の名前付けとけば強いかなぁとか思ってましたね。


宮地「モテたい」

友B「じゃあ、しゃべり始めに『フッ』ってつけてみるか」

宮地「それカッコイイ!」

友B「フッ……だろ?」

宮地「よぉし、俺も真似するッフ!」

女子B「語尾についちゃってんじゃん」



……モテませんでした。



とりあえず

カッコよくなるためにはカッコいい人のマネをしようってことで、

マンガのキャラのマネとかしちゃったこと、男子なら一度はあると思うんです。


「オラに元気を分けてくれー(まぁ、本当に分けられても困るけど)」とか、

「バスケがしたいです……(やったことないけど)」とか、

「月に変わってお仕置きよ☆(ぶったね!? オヤジにもぶたれたことないのに!)」とか。


その時はカッコいいと思ってやるんですけど、数年経つと恥ずかしいんですよねぇ。

あるある。

…………その時も、果たしてカッコいいと思っていたんでしょうか?



アニメの名言といえば、やはりアレを思い出しますね。

私の心に深く突き刺さり、今もなお刻み込まれている、熱く、潔く、男なら誰もが共感する、素晴らしいセリフ――



「そこまで見せるなら、全部見せろよなー!」



……座右の銘に、します。


いえ、ラムネ&40という作品で、なんだか羽衣編みたいなひらひらした衣装を着た美人双子姉妹に対してのセリフでして……あ、詳細いらないですか? そうですか。



ですので、

今ここをご覧の現役中学生の皆様!


ぺったんからぽぃ~んまで、様々な美女に好かれているヤシロさんのセリフを真似すると

もしかしたモテるかもしれませんよ!(≧▽≦)

たとえば、今回出てきたこちらのセリフとか――




「ホタテのルイベもいいもんだ」




あ、ルイベっていうのはシャーベット状に凍らせた海鮮料理で

マーシャのホタテの……あ、詳細いらないですか? そうですか。


まぁ、くれぐれも自己責任でお願いします☆



次回もよろしくお願いいたします。

宮地拓海

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私、魚の煮汁に浸かる気はこれっぽっちも無いのですが、それがマーシャさんの残り湯ならば断然アリです。 「ホタテの煮汁も……違いました、ルイベもいいもんだ」 [気になる点] 妻幼児ですか…
[良い点] さりげなくお姫様抱っこなんていいですね 自慢したら他もお願いしてきそう
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