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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
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無添加64話 最強のパンの一角

「さぁ、みんな! 危ないから下がっててね!」


 そう言って、あらかじめ用意してあった屋台へとパウラが入っていく。

 パウラの親父がデッカいトレーに大量のソーセージを入れて運んでくる。

 屋台には熱々の鉄板が設置されており、そこで次々にソーセージが焼かれていく。


「一体、何を始める気さね?」


 観衆の興味が集まる中、ノーマもパウラの屋台を覗き込んでいた。


「あ、ノーマ! ちょうどよかった! 手伝って!」

「はぁ!? なに言ってんさね! 手伝えたって、何を作るかすら分かってないのに……」

「ノーマなら大丈夫! 思ってたより大変なんだよ、これ。ね、助けると思って!」

「……しょうがないさねぇ」


 不承不承――という風を装いたいのだろうが、尻尾が嬉しそうにぴこぴこ揺れているし、口元はふにゃっふにゃに緩んでいる。

 ノーマ、頼られるの好きだよなぁ。


「ノーマさん、チョロ過ぎますわね。ワタクシ、他人事ながらちょっと不安になってきましたわ」

「それとなく見張ってやっててくれ」


 ノーマに悪い虫がつかないように。


「ノーマさんに近寄る虫は根こそぎ撃退してみせますわ」

「うん、それはそれで可哀想だから、適度に、な?」


 全滅はさすがに気の毒過ぎる。

 ちょっとくらいチヤホヤされたいだろうし。


「ノーマ、キャベツを細切りにして炒めておいて。塩コショウで味付けして」

「どれくらいさね?」

「大量に!」


 どどんと、キャベツが四玉積み上げられる。

 一瞬頬をひくつかせたノーマだが、割り切ったのか、素晴らしい手際でキャベツを切り刻み始めた。

 素晴らしい手際のよさ。

 素晴らしい包丁さばき。

 素晴らしい腕の速さに、素晴らしい乳の揺れ。


「……素晴らしい」

「谷間を凝視して言うセリフではありませんわよ」


 イメルダの言うことはたまに理解出来ない。

 きっと価値観の差なのだろう。


「あっ! 先生発見!」

「こんなところにいたのだな、先生」


 エステラとルシアが『先生』を見つけて駆け寄ってくる。

 おかしいなぁ、エステラはまだ師事していないはずなんだけど。


「なにやら、敬われたくないご両人がいらっしゃいましたわね」

「お前が蒔いた種だろう、育乳先生」

「誤解ですわ。ルシアさんが勝手に懐いてきましたのよ」

「ふん! 育乳のためなら、尻尾くらい振ってやる!」


 大丈夫か、この領主?

 そういえばギルベルタはどこ行った? なんでルシアを野放しにしてんの?

 困るなぁ、ペットはちゃんとしつけるか、そうでなきゃきちんと繋いでおいてくれないと。


「てんとうむしさん、ぁれは、何をつくってるの?」

「あれはホットドッグだ」

「ほっとどっぐ?」

「あぁ、美味いぞ」


 屋台では、スイッチの入ったらしいノーマが軽快にキャベツを刻みそれを炒めている。

 その隣では短めのソーセージが焼かれている。


「ノーマ、そうしたら丸パンに切れ目を入れて、こんな風に半分のところで開けるようにして」

「こうかいね?」

「そうそう。切り離されないように注意してね」

「それで、何個くらいやればいいんさね?」

「大量に!」

「また大量かぃね……」


 ノーマが切れ目を入れたパンをパウラが受け取り、切れ目の中にバターを塗り込む。

 そして、味の付いたキャベツを敷き詰め、ソーセージを乗せて、挟む。

 最後に、持ってきた松明で表面を軽く、焦がさない程度に、パリッと焼き上げる。


「はい! ホットドッグの完成! お好みでトマトソースとマスタードをつけて食べてね!」


 ホットドッグ第一号が完成した。

 何が出来るのかと固唾を飲んで見守っていた観衆がごくりと生唾を飲み込んだ。

 これの味は、容易に想像がつく。絶対美味いと、見ただけで理解出来る。


「誰か一番に食べたい人いる~?」


 パウラが問いかけるが、誰もが二の足を踏んでいる。

 注目されるもんなぁ。


「じゃ、ミリィもらってこいよ」

「ぅえ!? み、みりぃ、……で、ぃいの?」

「うん! ミリィ、おいで。絶対美味しいから!」

「ぅ、ぅん!」


 パウラに手招きされ、ちょっと緊張しながらもミリィが屋台へ駆け寄っていく。

 ホットドッグを受け取り、じっと見て、トマトソースと、ちょっぴりのマスタードをつけて、かぶりつく。


 ――パキッ!


 小気味よりソーセージの弾ける音と共に、ミリィの大きな瞳が煌めいた。


「ぉ…………ぉいしぃ!」

「よし、くれ!」

「こっちにも!」

「早く!」

「パウラちゃん! こっちにも!」


 嘘偽りないミリィの感動に、観衆が屋台に殺到した。

 ミリィが潰されないように、そっとこちらへ引き寄せる。


 まだミリィは少しぼーっとしている。


「そんなに美味かったか?」

「すごぃ……ぁのね、これ、すごぃよ、てんとうむしさん!」


 物凄く興奮してるな。


「甘い物ばっか食った後だと、こういうのが堪んなく美味いだろ?」

「ぅん! たまんない、ね」


 俺の口調を真似して、ちょっと照れたような、「イケナイことしちゃった」みたいな満足げな表情で微笑む。

 だから、俺をちょい悪の象徴みたいにして真似すんなってのに。


 どうかミリィがグレませんように。


「こ、これは!? ベッコさぁぁあーーーん!」


 イメルダが吠える。

 美味かったらしい。


「これは、また。凄いのが出てきたね、ヤシロ」

「エステラ、口にケチャップついてるぞ」

「平気!」

「いや、平気じゃねぇから」


 ハンカチを取り出してエステラの口もとを拭く。……あ~ぁ。またムム婆さんに染み抜き頼まなきゃ。請求してやろうかな、こいつに。


「貴様、カタクチイワシ! なぜこんな美味しいものを隠していた!」

「パンがなかったんだからしょうがないだろうが。お前も鼻にマスタードついてるぞ」

「気にせぬ!」

「気にしろっつぅの!」


 なんで領主ってこう残念なんだ?

 エステラと同じようにルシアのマスタードも拭き取ってやる。


「ふゎっ!? き、きさま……っ!」

「んだよ。ギルベルタがいないから代わりに拭いてやっただけだろうが。他意はない」

「他意はないなどと……りょ、領主に対し……いや、貴族の女に対し、不届きな……!」


 それを言い出すと、なんんんんの反応も示さなかったエステラの立場がなくなるから。言ってやるな。


「そ、それに……なんだか、い、いい匂いが……っ!」


 あぁ、それたぶんエステラの匂いだわ。

 直前に顔拭いたし。


「よ、よもや、貴様っ、そのハンケチーフ……!」

「普通にハンカチでいいだろうが、めんどくせぇ」

「夜中にちゅーちゅーするつもりではなかろうな!?」

「誰がするか!」

「私ならする!」

「してんじゃねぇよ!」


 もう誰かー!

 この領主連れて帰ってー!


 そんな魂の叫びを聞きつけた――わけではないようだが、ギルベルタが会場に現れた。

 ジネットと共に。

 大きな荷車を引いて。


「ジネット」

「あっ、ヤシロさん。ようやく全部揚げ終わりました」

「ご苦労だったな」

「いいえ。凄く楽しかったです」


 ジネットには大量の『秘密兵器』を頼んである。

 そろそろお披露目でもいいのだが……


「マグダとロレッタは?」

「張り切って屋台へ向かいましたよ。ほら、あそこです」


 ジネットの指さす先、パウラの屋台からは少し離れたところに、ロレッタ、マグダ、それぞれが屋台に入ってスタンバイしている姿があった。

 マグダはパウラと同じように松明を持っている。


「さぁさ、ご注目ですよー!」


 マグダが準備をしている間に、ロレッタは早々と屋台を開けた。

 ロレッタのはこの場での調理が必要ないからな。


「新しいパン、食パンを使った今世紀最大級の大発明! こちらが、サンドイッチでーす!」


 じゃじゃーん! と、ロレッタが三角形のサンドイッチを掲げてみせる。

 種類はハムチーズ、ハムレタス、タマゴ、ポテトサラダとなっている。

 カツサンドを作ろうかとも思ったんだが、今回はフライヤーが別件で埋まっていたので諦めた。まぁ、もうちょっとサンドイッチがメジャーになってから登場させても、カツサンドなら埋もれることなく一気にスターダムに上り詰めることだろう。


「おいしい!」

「食べやすい!」

「なんか、ちょっとヘルシーな気がしない?」

「あ~……これ好きだぁ」

「タマゴ、うまぁ~」


 サンドイッチを食べた者たちの反応も上々。


「これはパンの表面にハニーマスタードを塗ってあるです。ピリッと甘辛のソースがレタスやハムを一層美味しく引き立たせてくれてるですよ」


 ロレッタの説明に、サンドイッチを食っている連中が感心したように頷いている。

 あのぴりっとした刺激が食欲をそそって、いくら食っても飽きさせないんだよなぁ。


「でも、作るところ見られないから、なんか地味というか……」

「美味しいけど、華がないというか……」

「う~ん……普通?」

「普通言わないでです! 物凄く美味しいですよ、サンドイッチ!?」


 パフォーマンスがない分、サンドイッチは確かにちょっと地味だ。

 ただ挟んで切るだけとはいえ、これがなかなかどうして難しかったりする。

 なので、調理は陽だまり亭で終わらせてしまったのだ。

 食パンはどうせ大量に残るだろうと思って、こっそり妹にある程度の数を持って帰らせてな。


 ロレッタだし、地味でもいいかなぁって。


 で、会場に残った食パンはというと――これからマグダが使用する。


「……華のあるマグダプレゼンツの新商品。あてんしょんぷり~ず」


 準備が整ったマグダが挙手をして注目を集める。

 お前はスッチーか。どこで覚えたアテンション。


「まぐだちゃんは何をつくる、の?」

「あれは、ピザトーストだ」

「ぴざとーすと……」

「ピザですか!?」


 にょきんっと、ベルティーナが俺とミリィの間から生えてきた。

 ……っくりしたぁ。


「ピザなのですか?」

「ピザみたいなもんだ」

「楽しみです!」


 かつて食べたピザを思い出してか、ベルティーナの顔がにっこにっこと笑みを浮かべる。


「そんなに、おぃしいん、ですか?」

「はい、とても。私は、いまだにあの日のピザの味を忘れてはいません」


 過去の記憶を呼び覚まし、ベルティーナのお腹がくるると鳴く。

 ……そろそろ二分目くらいにはなってるよな? なってる、よな?


 鉄板の上では細切りのピーマンとベーコンが軽快な音を鳴らしている。

 オーブンが間に合わなかったので、材料は先に火を通してしまうのだ。


 分厚めにカットした食パンの両面を軽く火であぶりかりっとさせる。

 その上にトマトソースを塗り、ピーマン、ベーコンを並べる。……あ、茹でコーンとか持ってきてる。アレンジしたな。まぁ、合うからいいけど。

 で、その上にしっかりととろけてくれるチーズをたっぷり乗せて、松明の火でチーズがとろけるくらいにあぶる。


 うん。ピザトースト用のオーブンは後日ちゃんと作ろう。

 見てたら食いたくなってきた。いつでも気軽に食えるように、調理を簡略化したい。

 となるとノーマの出番か……忙しそうなんだよなぁ……まぁ、頼めば絶対やってくれるだろうけど。


「……完成。ピザトースト」


 とろけたチーズが印象的なその見た目に、歓声が上がる。


「……最初に食べたい人は……」

「はい!」


 元気よくベルティーナが挙手をした。

 そんなにか。


「……では、シスター」

「ありがとうございます!」


 ぱたぱたと駆けていき、ピザトーストを受け取るベルティーナ。

 早速かぶりつこうとしたので、先に忠告をしておく。


「ベルティーナ! チーズは熱いから、上あごのこの辺、前歯の裏側辺りを火傷するなよ!」

「大丈夫ですよ」


 と言って齧りついたベルティーナ。

 チーズがにょぃ~んと伸びて、観衆から息が漏れる。


 そして、もぐもぐと咀嚼したベルティーナは……


「美味し過ぎます!」


 その味に感動を覚えていた。

 何度か見た光景ではあるが、「俺にもくれ」「俺も」「私も」と観衆が殺到する。

 こりゃ店で出せりゃ大ヒットするな。


 店で出せれば、な。


「ヤシロ。このピザトーストは今後陽だまり亭のメニューに加わるのかな?」

「今のところその予定はないな」

「なんで? 凄く美味しいのに」


 チーズをぅにょろ~んと伸ばしてエステラが問う。


「まず原価が高い。一斤60Rbもするパンを使うと、相応に値段が上がる」


 ピザトーストに使うのは四分の一斤ではあるが、それでも15Rb。そこにチーズやソース、それに手間暇なんかを考えれば嫌でも値段は上がっていく。

 無理して安く設定してしまえば、数が出た時に破綻しかねない。


「あと、供給の不確定さだな」


 パンは、教会が定めた日にまとめて焼かれる。

 それは毎日ではない。

 このパンの売れ行きを見て、教会はパンを焼く日を増やすかもしれない。

 だが、それでも毎日まとまった数を入荷するのは難しいだろう。

 買いたいというヤツは他にもいるだろうし、毎回奪い合いになるような状況では、メニューに載せるのは難しい。

 大量に買いだめ過ぎても、保存料もないこの街じゃそんなに日持ちしないしな。


「そっかぁ……残念だなぁ」

「家で作れよ。ピザソースとチーズがあればそれなりの味になる」

「そうか! じゃあピザソースを陽だまり亭で売ろう!」

「エステラさん。申し訳ありませんが、それは我々行商ギルドの領分なのですが?」


 盛り上がるエステラに、いつからそこにいたのか、アッスントが苦笑を浮かべる。


「大丈夫! 領主が許可を出すから」

「おや? 我が聡明な領主様はこんなに残念な方でしたでしょうか?」

「なんだアッスント、知らなかったのか?」

「認めたくはなかったというところでしょうか」

「君たち、本人を目の前にして悪口を言わないように」

「よし、アッスント! ちょっとあっちに行って『ぺったんこー!』って言ってこようぜ!」

「本人がいないところでも悪口言うなぁ!」

「聞こえないように言うから。な、アッスント?」

「いえ、私は遠慮しておきます。それより――」


 アッスントが商人の顔つきになる。


「あのピザトーストやホットドッグは本当に販売されないのですか?」

「パンの供給量はおおよそ予測がつくだろう?」

「そうですね……しかし、いやはや、残念です。私の好みの味でしたのに、ピザトースト」


 アッスントが心底残念そうな顔をする。

 こいつが飯の話で落胆するなんて初めてだな…………って、騙されるかよ。


「そんなに『美味しそう』だったか?」

「いえいえ。確実に『美味しい』ですよ」


 それは、『儲け的に美味しい』だろうが。


「ピザソースのレシピを教えてやろうか?」

「本当ですか!?」

「んだよ、ワザとらしい。その権利が欲しくてエステラの話に割り込んできたんだろうが」

「ほほほ。さて、なんのことでしょうか」


 白々しい。

 エステラが自分のために「ピザトーストの販売をして~」なんて言い出したから慌てて妨害してきたくせに。

 それは市場に流してこそ真の利益が得られると。


「ですが、ヤシロさんがこうもすんなり私のお願いを聞いてくださるとなると、何か裏がありそうで怖いですね」

「裏はある。というか、交換条件がある」


 そう言っても、アッスントは驚かなかった。そんなもんは重々承知の上ということだ。


「お伺いしても?」

「ピザソースが発売されれば、食パンの売り上げは当初の見込みより格段に跳ね上がるはずだ」

「えぇ、その通りでしょうね」

「だったら、教会に恩を売れるよな?」

「恩……ですか。どうでしょうね、教会は個人や企業に借りを作らない組織ですから」

「直接『恩に着る』なんて態度を見せなくとも、『あ、こいつは手元に置いておいた方が得策だ』くらいの打算はするだろう?」

「それはもちろん。打算は彼らの特技――いえ、習性ですから」

「アッスントさん。言葉が過ぎますよ。ヤシロさんも」


 ベルティーナに静かに叱られた。


「アッスント。ベルティーナに謝っとけ」

「申し訳ありませんでした、シスター」

「いえ。気を付けてくだされば、それで」

「ついでに俺の分も謝っといてくれ」

「それはご自分でどうぞ」


 しょうがないので、一応「ごめんなさーい」と口にしておく。


「それで、教会に恩を売って何をしようというのですか?」

「いや別に。変なことはしないぞ?」

「ほほほ。ヤシロさんはご冗談がお好きなようだ」

「本当だよ。ただ、ほら、四十二区って一番端っこだし、崖の下だし、日陰も多いし、精霊神『様』とか教会のお偉い方々の目も届き難いんじゃないかなぁ~って」

「要するに、お目こぼしが欲しいと?」

「人聞きが悪いなぁ。ルールに則った、なんら違法性のないことだぞ? ただ、すごく紛らわしいだけで」


 その『紛らわしい』ってところにイチャモンをつけないでほしいな~っていうのが、俺の望みだ。

 権力者ってさ、自分が気に入らないことには難癖つけて糾弾してくるじゃん?

 そういうの、ヤシロきらぁ~い。


「優しい目で見守ってくれたら、ヤシロ嬉しい☆」

「やめてください。折角胃に収めたパンを大地に還しそうになりますので」

「吐きそうとか、ひどぉ~い! ヤシロし・ん・が・い!」

「ヤシロさん、やめましょう。ね? ね!」


 アッスントの顔色が心底悪くなってきたのでいい加減にしておく。

 結構可愛いと思うんだけどなぁ……


「……ヤシロ。完売」

「こっちも売り切れたです、お兄ちゃん!」

「ホットドッグもソールドアウトだよ」


 こちらの隠し玉を売りつくした三人娘がにこにこと集まってきた。

 こういう調理法があると知っていれば、家でやってみようと思うヤツが現れる。そうすればパンの売り上げは上がるだろう。


 だから、この隠し玉三種のレシピを公開しようと思う。

 それでパンの売り上げが上がって、貴族なんかがこぞって食うようになってくれれば、教会は収入が増えて万々歳だろう。


 だから、すみっこの方でひっそり息を潜めているような四十二区のことなんか一切見ないでいてほしい、いや見ないでいてくれることだろう。うん。


 見渡せば、会場中にあったパンはすべてなくなっていた。

 いくら大量に用意したと言っても、四十二区に、二十九区や四十一区からも人が押し寄せていたのだ。とても足りる量ではない。


 これだけの人間を満足させるほどのパンを集めるのは難しいのだ。

 金銭的にも、生産力的にも。


「食い足りないヤツは、この次パンが焼かれる日にでも購入してくれ」


 それがいつになるのか。それは教会の匙加減一つ。

 そうそうないことだろうが、教会の不興を買えばパンの製造を中止するという強硬手段を取られることも、まぁないとは言えない。


 この街でのパンというのは気軽に食べられるものではないのだ。

 メロンパンが500円だしな。高いわな。


 だ・か・ら。


 さっき俺が口にした言葉。

『食い足りないヤツは、この次パンが焼かれる日にでも購入してくれ』の、続きを話す。


「――もしくは、よく似た美味しい~ヤツを食べればいいんじゃないかな?」


 合図を出すと、ギルベルタが大きな荷車の蓋を開く。

 そして、ジネットが荷車から陽だまり亭の新商品を一種類ずつトレーに載せてよく見える位置へとやって来る。

 マグダとロレッタも、ジネットの後ろに控えて臨戦態勢だ。


 会場中のパンが消え、それでもまだ帰るには惜しいとこの場にとどまっていた多くの観衆の目が、今ジネットへと集中する。

 ジネットの持つトレーへと。


 そこに並べられた、少しだけクタッとした外観のパンによく似た食べ物。

 そう。こいつは――


「これは、陽だまり亭の新メニューのドーナツだ」

「ドーナツ……ってあの?」


 と、エステラが指で空中に輪っかを描く。

 そうそう。そのドーナツだ。

 ただ、現在陽だまり亭で取り扱っているものとは少々趣が異なる。


 菓子パンが誕生し、その味に、食感に感動した後だからこそ、きらりと光る新しいドーナツ。


「エステラ、これを食ってみろ」

「うわっ、なんかベタベタするよ!?」

「いいから、食ってみろ」

「う、うん……あ~ん…………………………うまっ!?」


 エステラの肩が震え、体がのけぞる。見事なオーバーリアクション。お前グルメレポーターになれるぞ。


「ヤシロ、これって……アンパン?」

「いいや、あんドーナツだ!」

「あんドーナツ?」

「こちらはクリームドーナツで、こちらがチョコクリームドーナツです」

「物凄く菓子パンに似ているんだけれど?」

「何を言う、エステラ。まったくの別物じゃないか」


 ドーナツはオーブンでは焼かない。

 油で揚げて作るのだ。

 なのでこれは教会の定めるところの『パン』には該当しない。


 たとえ、見た目や味がとってもパンに似ていたとしても、これは紛れもなくドーナツであり、間違ってもパンではない。

 なので教会の領分は一切侵していないし怒られる要素は皆無!

 それでも文句を言ってきたりしたら……ヤシロ怒っちゃうゾ☆


「みなさん、どうぞ召し上がってください。種類がありますので、お好きな物を」

「はいはーい! こっちはロレッタちゃんお勧めのクリームドーナツですよー!」

「……あんドーナツは、ちょっと、すごい」

「食べてほしい思う、私も。この味を、多くの者たちに」


 ギルベルタも交えた陽だまり亭の面々が観衆にドーナツを配り歩く。

 ドーナツを口にした者たちからは次々に「美味い!」「美味しい!」という声が上がる。

 菓子パンの後に一回ホットドッグやピザトーストを挟んだから、口の中の甘さもリセットされていただろうし、ちょうどいい塩梅だっただろう。


 甘いのが続くと重いからな。


 何種類ものドーナツを食べ比べ、わいわいと盛り上がる観衆たち。

 そんな中で浮かない顔をしているのがウチの領主様だ。


「君はまた……こんな際どい抜け道を……」


 エステラが重いため息を吐く。

 若干顔色が悪いのは「もし教会に目をつけられたら……」という危惧からか?

 だから、教会の売り上げに貢献してやろうってんじゃねぇか。ピザソース、独占しないでレシピを公開してやるんだからよ、それで食パンを大量に売れよ。行商ギルドも潤うし、農業ギルドだって仕事が増える。いろんな分野の人間がハッピーになれる方策じゃねぇか。


 俺は、基本的に他人の利益を羨まない。

 それが、こちらの損益に繋がらないうちは。

 他所が儲けるなら、好きなだけ儲けていればいい。

 他者を蹴落としたところでこちらの利益が上がるわけではない。長期的に見て厄介ごとを持ち込まれないことこそがこちらの損益防止になる。結果利益につながる。


 なら惜しまないさ、知識くらい。


 だから、な?

 パンじゃなくてドーナツなんだから、セーフだろ?


「もし文句を言われたら……」

「そうすれば調理過程を見せてやればよいではないか」


 エステラの危惧を、ルシアは笑い飛ばす。

 そうそう。一切石窯使ってないから。


「……ちなみに、このあんドーナツ…………いくらで売り出すつもり?」


 嫌な予感がしているのか、エステラの顔色が冴えない。

 観衆も、この新しいドーナツの価格に興味を示している。

 これによく似たアンパンなどの菓子パンは50Rbという値が付いていた。

 果たしてこのあんドーナツはいくらなのか……


 いいだろう、聞かせてやる。


「9Rbだ」

「「「「安っ!?」」」」

「「「「毎日買いに行く!」」」」

「「「「主食にする!」」」」


 ワーッと盛り上がる観衆の中、またエステラだけが重いため息をついた。


「……絶対、四十二区だけパンの売り上げが伸びない…………」


 まぁ、よく似た物が五分の一くらいの値段で安定供給されてりゃな。

 でもな、似ててもやっぱ別物だから、たまにはそっちも食いたくなるもんなんだぜ?

 大丈夫大丈夫。

 売り上げが落ちても、まったく売れないなんてことはないから。


「それに、教会が何も言ってこないように、アッスントがなんとかしてくれるから」

「えっ!? いや、……えぇっ!?」

「そう……、じゃあお願いね、アッスント」

「いえいえいえいえ! そんな過度な期待をされましても!」

「じゃ、ピザソースのレシピ教えないもん! ぷん!」

「ちょっとヤシロさん! それとこれとは話が……」

「ヤシロ檄おこ!」

「……分かりましたよ。その代わり、ピザソースの旨みは存分に享受させていただきますからね!」


 自棄っぱちに言ってアッスントがため息を漏らす。

 そんなに落ち込むことじゃないだろう?

 教えてくれって言ってた新しいレシピを教えてやって、あまつさえその新しいパンのさらなる美味い食い方まで提唱してやったんだ。

 教皇が地べたを這いずり回りながら俺に感謝してもいいくらいの大サービスじゃねぇか。


 ま。

 そのパンがあるからこそ、ウチのドーナツの売れ行きがよくなるんだけどな。

 ただ「こういうものがあるんですよ」と出すよりも「大人気のアレ」の宣伝効果を利用させてもらった方が商品はよく売れる。


 電気信号で腹筋を強制的に動かすエクササイズマシーンなどでもそれは証明されている。

 どこのものだか分からない胡散臭い商品でも「大人気のアレ」に似ている、おまけに「大人気のアレ」より安い! と、そんな理由で売れてしまうわけだから。


 便乗出来るものには、遠慮なく便乗させてもらう。

 それが商売の初歩だ。


 ……ふふふ。

 こいつは、売れる!


「ヤシロ。このあんドーナツさ、美味しいんだけど指が汚れるね」


 アンドーナツを平らげたエステラがベタベタの指先を見て言う。

 バカだなぁ。それはいわば、最後の『お楽しみ』なんだぞ?


「アンドーナツの周りにまぶしてあるのは、パーシーのとこの新しい商品『粉砂糖』なんだ。だから甘いぞ。舐めてみろ」

「舐めるって……こ、こう?」


 行儀の悪い行為に、エステラは一瞬眉をしかめるが、自分の指を舐めた途端目を煌めかせた。


「あまぁ~い」

「な? そこまで含めてのあんドーナツだ」


 エステラを見て、ガキどもが真似をして指を舐める。

「あま~い!」「うまー!」と、ガキどもが大はしゃぎだ。

 指に着いた粉砂糖って、なんか妙に美味く感じるんだよな。行儀の悪いことをしてるって背徳感がそう錯覚させるのかねぇ?

 紙カップのアイスの蓋とか、ケーキの周りのフィルムに着いた生クリームを舐め取る時みたいな、行儀悪いと分かっていてもついついやっちゃうアレ。

 アレが醍醐味なんだよな、こういうのは。


「そんなわけで、甘味はこんなところだ」

「甘味は? まさか、ドーナツにもピザトーストみたいなのがあるのかい?」

「ピザトーストではないが――」


 と、否定するとベルティーナが残念そうな顔をした。

 早まるなベルティーナ。そんな顔をするのはまだ早い。

 こいつは、俺がいつか作りたいとずっと願っていた最強の『パン』のうちの一つだ。

 好きなパンランキングでは必ずトップ10に食い込んでくる、専門店すら存在するようなメジャー・オブ・パンの一角。

 パンの代表格にして、ここオールブルームのルールに則りながらも陽だまり亭で調理販売できる唯一のパン!


 そうだ!



「こいつが、カレーパンだっ!」



 ラグビーボールのような形をしたその揚げパンは、名前こそ『パン』ではあるが、調理方法はドーナツのそれに近い。

 サクサクもっちりした皮の中に包まれたとろっとしたコクのあるカレーが堪らない!


「ヤシロさん。『カレードーナツ』です」

「おっと、いけない」


 つい日本での癖でカレーパンと言ってしまうが、この街で『パン』を作って売るわけにはいかないのでカレードーナツという名称にしたんだった。

 気を付けないとな。くだらないところで上げ足を取られてはたまらない。


「カレー、ドーナツ? ……合うの?」

「まぁ、食ってみろって」


 初めての食い物に懐疑的なエステラ。

 それはいつものことだ。とにかく一口食わせてみる。


「でも、結構パンを食べたから、もうお腹いっぱいだし……一口だけね」


 などと言いながら、カレードーナツに齧りつく。

 瞬間、口から光線を吐き出さん勢いで天を仰いで咆哮した。


「美ー味ーいーぞぉー!」


 そして、「一口だけ」という言葉はどこへやら。あっという間に一個をぺろりと平らげてしまった。


「ヤシロ! これ! これ!」


 エステラが、瞳孔の開き切った目で俺を見つめて詰め寄ってくる。


「う、ううう、売るよね? 陽だまり亭のメニューに載るよね!?」

「載る! ちゃんと売るから、落ち着け! 女子のしていい顔じゃないぞ、それ!」

「い、いくら? ねぇ、これはいくらなの!? いくらで売る予定なのかな!?」

「12Rbだ」

「高い!」

「安いだろうが!」

「他が9Rbなのに!?」

「手間と材料費がかかってんだよ!」

「領主が補填する!」

「必死か!?」


 12Rbだって十分安い。

 タコスだって10Rbなんだぞ? それより手間のかかるカレードーナツはちょっと高いの!

 文句があるなら食べなくてよろしい!


 あんまり売れ過ぎると、俺が食う分がなくなるからな。

 こう見えて、俺はカレーパンが大好きなのだ。


「はぁ、これが明日から12Rbで食べられるのかぁ……!」

「教会の横やりが入れば販売は中止せざるを得ないかもしれんがな」

「アッスント、死ぬ気で頑張ってね!」

「……エステラさん。二ヶ月ほどヤシロさんのそばを離れてみては……いえ、なんでもないです」


 そうして、陽だまり亭で用意した各種ドーナツも、あとから出したカレードーナツもすべてがすっからかんになった。

 これだけ胃袋を掴んでおけば、明日以降の売り上げが期待出来るだろう。

 鉄は熱いうちに打てってね。

 パンの誕生に湧いた領民の関心を、その上を行く関心で根こそぎ掻っ攫ってきてやった。


 ふふふ。

 これは、売れるっ! 売れるぞぉぉおお!


「ヤシロさん」


 名を呼ばれて振り返ると、両眼いっぱいに涙を浮かべた笑顔のベルティーナにギュッと抱きしめられ、頭をぽんぽんと撫でられた。

 そのまま何も言わずに、「うんうん」と頷いてどこかへと歩いていってしまった。

 ……え、なに?


「あまりの感動に、言葉もなかったんだと思います」


 ジネットが困り顔でベルティーナの心情を代弁してくれた。

 そこまでかねぇ……すげぇなカレーパン。

 美人シスターのハグくらいの価値があるのか。

 もしかしたら、もっと美味い物を作って食わせれば、もっと凄いことが……


「ヤシロさん」


 俺の顔を覗き込んでジネットがにっこりと笑う。


「懺悔、しますか?」

「口に出してないのに?」

「お顔に書いてあります」


 じゃ、今後エロいことを考える時は目出し帽でも被ろっと。



 そうして、俺の企て――

 あんドーナツとカレードーナツの誕生をもって、『教会に柔らかいパンを教えてやって、パン食い競争とカレーパン、俺の好きなことをこの街に誕生させてやろう大作戦』は幕を閉じた。

 今後も、この街にカレードーナツとパン食い競争がいつまでもいつまでも深く根付きますように。



 特に、パン食い競争の方を、お願いします。







あとがき




どうも!

「あれ? 確か粉砂糖って……」って言われるんじゃないかなぁ~と戦々恐々の宮地です。

どうもどうも。


一応調べてみたところ、

粉砂糖はSSにしか登場しておりませんで

(私がうっかり本編に登場させていない限り)まだ本編では未発表の新製品となります。


もしうっかり、

ドーナツ辺りに振りかけていて、

ロレッタとかが


ロレッタ「この指に着いた粉砂糖が美味しいんですよね~(ぺろぺろ)」とかしていた場合……





全力で忘れてください\(´∀`)/





粉砂糖なんてなかったんです。

今出来たんです。


一応、

私の記録が間違っていなければ、


202話 フィルマン君の恋

239話 三大ギルド長集結


のあとがきSSにしか出てきていないはず!


SSはパラレルです!

本編とは地続きではない(ことがほとんど)ですので、ないものとしてお考え下さい。


それでも、どーしても

「いや、粉砂糖はもう存在してるはずだろう! おかしいじゃないか!」

と強く違和感を覚えられる方がいらっしゃった場合は……


私が記憶を改竄する怪電波を発信しますので頑張って受信して記憶を改竄されてください。

あ、山奥とか地下では電波拾えませんので天気のいい日に平地に出てくださいね。

あと、高速移動でも電波途切れますので、なるべく動かずに、

両手を広げて空に向かって伸ばして、

「ベーヒーラム、ベーヒーラム、ゲザサンタム、ウーシーカー」と延々と唱え続けてください。

そうすればその電波を受信した地球外生命体がUFOに乗ってあなたの上空に……あ、途中からUFOとの交信方法になってました。すみません、途中までを参考になんとか頑張ってみてください。




というわけで、粉砂糖です。


私、粉砂糖好きなんです。

ハンバーグの上の目玉焼きと同じくらい好きなんです。

粉砂糖がかかっていたらとりあえず美味しそうに見えますものね!


あんドーナツも、粉砂糖ありと無しがあれば、確実にありの方を買いますしね!


粉砂糖が全身にまんべんなく降りかかっている女子と普通の女子がいたら、

粉砂糖女子の方を選びま…………いや、ちょっと待ってくださいね。

毎日粉砂糖まみれは、ちょっと私生活が不安過ぎますかね?

あ、でもぺろぺろし放題なら……いや、でも…………っ!



――と、そんな素敵な粉砂糖。

きっとこんな素敵なものは作るのがさぞ難しいのだろうなとネットで検索したら……



ぐ○ぐる先生「ミキサーで『ガー!』」



単純!?


え!?

砂糖を細かくしただけなの!?

金平糖的な特殊な製法とかなくて!?



まぁでも、

異世界ですし?

ミキサーとかないですし?

「炊飯器で簡単チーズケーキ」的なことは出来ませんので、

さぞや困難な道のりになることでしょう。

だって、ミキサーとかないですし!


そう思って書物を読み漁ってみたところ――



書物さん「すり鉢で『ごーりごーり』」



単純!?

手作業でも凄く単純!?


そんな簡単に作れるんですか!?


でもでも、まぁまぁ!

現代日本じゃないですし?

昔ながらの製法とか、

そう! 江戸時代とか、

なんならいっそ古代の人たちが作っていた製法がきっとあるはず!


最後の望みを託し、歴史の文献を紐解くと――



文献さま「ぐらにう糖なるもの、擂粉木にてがりがりさうらう――」



単純(さうらう)!?


お侍さんにもお手軽くつきんぐナリケリ!?



……そうか。

粉砂糖って、粉になった砂糖だったんだ…………




(」゜□゜)」 < 名前からしてそのまんまやないかー!



どうしてもっと早く気付かなかったのか……orz



あぁ……じゃあ、パーシーいらないなぁ。


モリー「あ、あの! 陽だまり亭さんって、今後あんドーナツとかたくさん売るので、ご自分たちで粉砂糖とか作ってる時間もったいないと思うんです! なので、そういうのはプロに丸投げにすればいいと思います! 時は金なりと言いますから!」



よし、モリー偉い!

採用!


けど、モリーからの発案ってことになると今後の展開に支障をきたすから……



( 。・ˇ_ˇ・)っ~~~~~~【記憶改竄怪電波】○ ( ゜□゜;)きゃー(←モリー)



モリー「……はっ!? 私は一体、ここで何を?」(きょろきょろ)




というわけで、

粉砂糖は今回初登場です!

ですったらです!



そんなわけで、四十二区にあんドーナツとカレーパンが誕生しました!

うわぁ、どっちも食べたい……


皆様、


道・連・れ・です☆


次回もよろしくお願いいたします。

宮地(カレーパン)拓海


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― 新着の感想 ―
エステラさんのカレードーナツのくだり 最高のフリです。 そんなに美味いの?少しダケ食べるか? からのうーまーいーぞー!! ヤシロさんの近くにいる人は日本に行った事あるのでわ? エステラさんはフリ芸 ロ…
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