無添加32話 噛み合わない歯車
見事『台風の目』を制した我が白組は……相変わらずの最下位だ。……ちっ。
「……諸君。先程の勝利は反撃ののろしに過ぎない。これからが本番」
チームリーダーマグダから激励の言葉が贈られる。……激励、かな?
ともあれ、今の勝利が逆転への第一歩となったことは確かだろう。
……でだ。
「お前がちゃんと踏ん張ってれば、アーシらも抜かされなかったんだよ!」
「テメェ様が一人で暴走しやがったせいだろうがですよ!」
……この二人だ。
一応勝利はしたものの、自分たちのチームが足を引っ張ったことがどうにも許せないらしい。
それも、「自分のせいで……」ではなく、「お前のせいで!」という悪い方向で、だ。
「あ、あの……ヤシロさん」
あぁ、はいはい。
心配なんだな、ジネット。
けどまぁ、そんなに気に病むな。
「モコカ、バルバラ。あれは作戦のうちだ。おかげで手堅く勝てたって面も少なからずある。そう気に病むな」
「「いいや、こいつには反省が必要だ」ですよ!」
と、お互いを指差していがみ合うモコカとバルバラ。
はてさて…………面倒なことを引き受けちまったもんだよなぁ、まったく。
知らず、視線が貴賓席へと向かう。
エステラから贈られたのだという日傘の影に隠れながら、優雅に微笑む一人のオバハン……マーゥル。
こりゃあ、モコカがマジで貢献してくれなきゃ割に合わねぇよな。
分かりやすく衝突する二人の獣人族の影響で、空気が荒み気味の白組陣地。
ジネットははらはらしているし、ロレッタもどう声をかけたものかといがみ合う双方の顔を窺っている。
マグダは……腕を組んでふんぞり返っている。なにその余裕の態度? あ、こっち見た。俺に「なんとかしろ」って丸投げのポーズだな、あれは。
そんな中、シスターとしての使命に燃えたソフィーが渦中に飛び込んでいく。
「お二人とも。争いはそのくらいに。精霊神様はおっしゃっています、『争いは人の心を摩耗させ輝かしい未来をも……』」
「「うっせぇ」ですよ!」
「はぅうう……リベカぁ……!」
「こりゃあー! そなたら、ウチのお姉ちゃんを苛めるななのじゃ!」
あえなく撃沈。……弱いなぁ、もう。
俺にはメイスをチラつかせたりするくせに。
「ヤシロ様」
と、鋭くも落ち着いた声が白組陣地に入り込んでくる。
振り返れば、ナタリアが涼しい顔をしてそこに立っていた。
「見事な勝利でした。こちらの予想を裏切る大注目の戦法、まさに台風の目のような戦いぶりでしたね」
そんな激励とも皮肉とも恨み節とも取れるような発言を、なんの感情も感じさせない声で言う。
「次があれば、ルール改正されそうな勝ち方だったけどな」
「おそらくそうなるでしょうね。けれど、今回は初めての試みですので、完成度よりもエネルギッシュさを重要視させたいと、エステラ様もおっしゃっていました。私としても、これでよいのだと思っています。ただ――」
と、いがみ合う二人に視線を向ける。
「スポーツは人を興奮状態へと導きます。時には行き過ぎるほどに……」
こいつが今、わざわざそんなことを言いに来るということは……
気にかけてくれているわけだ、ナタリアかエステラが。もしくはその両方が。
要するに、世間話のついでにいがみ合う二人にとって最良だと思えるアドバイスをしに来てくれたわけだ。
まぁ、目に余るからな、今のこの状況は。
お前んとこも狩人と牛飼いがいがみ合ってたろうにこっちに気を回すとは、ご苦労なこった。
「それで、次の競技なのですが――そちらのお二人を競技に……」
「そこまでです、ナタリア・オーウェンさん」
俺とナタリアの間にイネスとデボラが割り込んでくる。
……なんだよ?
「ここから先は白組内の事案です」
「忠告は感謝しますが、そこは我々の領分です」
「…………ここは四十二区ですが?」
「それを言い出すのであれば、モコカさんは二十九区の領民ですよ」
「それに、バルバラさんはまだ四十一区の領民であると聞き及んでいますが」
なんか、不穏な空気が立ちこめ始めたぞ!?
また新たな火種か!?
「…………私は、『BU』ナンバーワン美女ですが?」
「残念ながら、ナタリアさんフィーバーは現在終息に向かっています」
「そうです。ブームなど一過性のものに過ぎないのですから」
「そうですか。ブームが過ぎ、私はただのアイドルから……レジェンドになったわけですね」
「「ポ、ポジティブだ……」」
ん?
そんな言うほど不穏でもないかな?
なんかいつものナタリアだわ。うん。
「どうやら、お節介焼きの給仕長がおいでなようですので、私は自軍へ戻ります」
「おう。悪かったなわざわざ」
「いいえ。この運動会の意義を考えた時、どう行動するのが最適かを考慮した結果です」
区民運動会は領民たちの団結力を高める楽しいイベントであるべきだ。――と、エステラは思っているのだろう。
ナタリアはそれに従っているわけだ。
だからこそ、区民運動会が原因で仲違いして、ケンカ別れに終わるなどあってはいけないのだと。
けどまぁ、心配すんな。
こっちの都合でちょっと小火を起こしたような状況だから。
心配する必要はないと示すために、俺は無言で貴賓席を指差しておく。
その先にはマーゥルがいるわけで……ナタリアならこれで理解してくれるだろう。
「貴賓席…………シンディ給仕長のおっぱいが意外と大きい、というお話でしょうか?」
「違う! もうちょっと横!」
「横乳、ですね?」
「『ですね?』じゃねぇんだわ! なにその『全部分かってますから』みたいなキリッとした顔!? 全然意思疎通出来てないからね、今現在!」
ホント……ナタリアはある特定の条件下以外では頼れる給仕長なのに…………俺のそばにいるとその『特定の条件下』になっちゃうことが多いんだよなぁ。あぁ、残念だ。
そうして、ナタリアが青組陣地へと帰っていく。
ま、白組内での争いは、白組内で収めるさ。
「あのぉ、ヤシロさん……一体どういう……?」
俺たちのやりとりを見ていて、何かを感じたらしいジネット。だが、肝心のところには思い至らず、なんだかやきもきした表情をしている。
「要するに、モコカとバルバラは大丈夫だってことだよ」
大丈夫というか、大丈夫にさせるというか……
「コメツキ様」
「う~っわ、返事したくねっ」
「一つ提案があるのですが」
「呼び名が気に入らないので却下する」
「あの二人を次の競技に参加させてみては?」
イネスは聞く耳というものを持っていないらしい。
俺の抗議がするっと無視された。
「先程のやりとりを拝見して、あなたが何を考えているのかが分かりました」
イネスに続いて、デボラも状況を察したようだ。
そして、ナタリアが持ちかけようとした案と同じ結論に達したらしい。
「それじゃ、イネス、デボラ。モコカを頼めるか?」
「分かりました」
「少し話をしてみましょう」
言って、給仕長二人が音もなく歩を進める。
そして、不意に立ち止まり、こちらへと振り返る。
「「そろそろお時間です」」
「なんのだよ?」
「褒めてください」
「割とお役に立てたと、そう自負しておりますが?」
……えぇ、マジで定期的に褒めるの?
「よく気が利く給仕長たちだなぁー」
「取ってつけた感が凄まじいですね」
「感情というものが感じられません」
当たり前だ。取ってつけたんだから。
「けれど……まぁ、よしとしましょう」
「最初はこの程度が妥当でしょう」
涼しい顔で言って、二人揃って背を向け、軽くスキップを踏みながら遠ざかっていく。
分かりやすいな、どっちも!?
え、『BU』っ子ってそうなの? みんなそんな感じなの?
「うふふ、喜んでおられますね」
「そーなのかねぇ……」
俺には、四十二区に関わったせいで、なんだか深刻な病を発症した患者のように見えるのだが……
まぁ、腐っても給仕長。任せておいて大丈夫だろう。
……給仕長が腐るといろいろと面倒くさいことになるんだが、自区で腐る分には好きにすればいい。俺には関係ない。うん、俺は知らない。他人事を貫こう。
というわけで、こっちはバルバラを宥める係だ。
「おい、バルバラ。あんまケンカすんな」
「あいつが悪いんじゃねぇか!」
「どっちも悪くない。スポーツなんだから勝ち負けはあって当然なんだよ」
「けど、アーシだけなら絶対勝てた!」
お前だけだったらそもそもルール違反で失格なんだよ。
が、そんな理屈はこいつには通用しないので……
「そんな怖い顔、テレサに見せていいのか?」
「うぐ……っ!」
「テレサは、お前がぶっちぎりで優勝するところより、お前が楽しそうに笑ってるところを見たいんじゃないのか? なぁ、ジネット」
「はい。わたしもそう思います。勝負という厳しい世界の中にいても、いつも笑顔を忘れずにいられる方は、とても素敵だと思います。バルバラさんにも、そんな素敵な人であっていただきたいです。テレサさんのためにも」
「う……うぅ………………分かった、よ……」
まぁ、分かってないんだろうが、これで少しは落ち着いてくれるだろう。
こいつを操るにはテレサ。これ以上に効果のあるワードはない。
……ってわけだから、「ヤシロさん、いいこと言いましたね」みたいな顔でこっち見るのやめてくんない? アホのバルバラを乗せただけだから。
「それにな、バルバラ」
都合よく分かりやすい『お手本』が目の前にあったので、それも利用させてもらう。
「はしゃぎ過ぎると、あーゆー目に遭うからな?」
黄組の方を指差して、バルバラをそちらへ向かせる。
黄組ではメドラが地べたに正座させられ、パウラとノーマに叱られていた。
「メドラさん! ちゃんと反省してるんですか!?」
「勝敗はもとより、怪我人が出るところだったんさよ!?」
「……申し訳ないと、思ってる」
そして、反対側へ視線を移すと、ベルティーナの前でデリアが正座して半泣きになっていた。
「デリアさん。あなたは少々『力加減』というものを学ぶ必要がありますね」
「……ごめん、なさい」
白組の両サイドで、繰り広げられる珍しい光景。
よぉく見ておくといい。
あれが、悪いお手本だ。
「テレサの前で叱られるのは嫌だろう?」
「お、おぅ……気を付ける、ぜ……」
バルバラも、ベルティーナに幾度も叱られている身だ。叱られることのつらさはよぉ~く身に沁みているはずだ。
現在、テレサは大会本部横の救護テントの中で区民運動会を見学している。
レジーナがそばについているので心配はしていない。
教会の寮母たちも待機してくれているしな。
バルバラがテントへと視線を向ける。
するとレジーナがそれに気付いてテレサに何かを耳打ちし、その直後、テレサが嬉しそうに大きく両手を振ってきた。
「あはぁ……テレサかわいい…………そして、かわいい」
バルバラの表情が一瞬で融解する。もう、緩んでるとかじゃなくて液体だな、お前の表情筋。水風船みたいになってんじゃねぇの?
テレサの目は、現在おぼろげに世界の色と輪郭を捉えることが出来るようになっている。
とはいえ、さすがにこの距離でバルバラの視線の向きを察知出来るほどは回復していない。
レジーナがいろいろ気を利かせてテレサの世話を焼いてくれているようだ。
いいところあるじゃねぇか。腐っても医療関係者ってところか。
珍しく真面目に職務をまっとうしているレジーナに敬意を表して右手を上げておく。
すると、レジーナは自分のおっぱいを「むぎゅっ」と押さえて、その反動を利用するかの如く右腕をこちらに向かって振り抜いた。
投げキッスならぬ、『投げおっぱい』だ。
「へいへーい、パス! おっぱいパース!」ってしたわけじゃねぇんだわ!
でもありがとう! 大切にしまっておくよ!
「……あいつは、ちょっと褒めるとすぐこれだ」
と、投げて寄越された『エアおっぱい』を懐にしまおうとしたところ、その手をジネットにそっと押さえられ、肩についた糸くずを取るかのようなさりげなさで『エアおっぱい』を没収された。
「褒められるとくすぐったいですからね。照れ隠しなんですよ」
ほほぅ。『エアおっぱい』没収に関してはノーコメントか。
「褒められると、……『くすぐったい』?」
ジネットの言葉に引っかかりを覚えたのか、バルバラが小首を傾げている。
まぁ、お前なら、褒められた途端図に乗って増長しちまうだろうからな。くすぐったいって感覚は味わうこともないんだろうけれど。
ふと見ると、イネスとデボラがモコカを挟んで何か言葉をかけていた。
モコカが「ふんふん」と首を縦に振っている。
理解しているのかはさておき、おのれよりも遙か前方を突き進む給仕の大先輩の言葉だ、興味を引かれるところも多いのだろう。……理解出来ているかは別の話としてな。
「バルバラ。次のレースも参加出来るよな? まぁもし、疲れているなら別のヤツに……」
「大丈夫だ! アーシのパワーは無限大だからな! テレサにカッコいいところ見せまくってやるぜ!」
と、当然のように参加させておく。
こいつはへばっても参加するって言うだろうし、乗せるのは容易い。
「んじゃ、入場門に行ってくれ」
「おう! 今度こそ敵をぶっちぎってやるから、そこで見てろよな、英雄!」
右手を高々と掲げ、バルバラが入場門へと駆けていく。
……それにしても、豪華な入場門だこと。十分の一スケールの四十二区街門がそこに聳えていた。
まぁ、約十分の一だけど。
無駄に凝ってるんだよなぁ、細かいところまで。
入門税の徴収場所まで再現してあるから、ハムっ子年少組と街のガキどもが群がって門番ごっこをやってやがる。
競技に参加するにはこの門の通行税を納めよ――ってか? アコギだな、ウチの領主。
「あれ、マジで金取れば儲け出たのにな」
「そんなことしたら、参加出来ない人が出てしまいますよ」
くすくすと、俺の冗談に肩を揺らすジネット。
こんなくだらない話でもきちんと相づちを打ってくれるなんて、企業にいたらオッサン上司に引っ張りだこの人気者になるだろうな。
家庭では空気扱いの寂しいオッサンどもの心のオアシスとなることだろう。
「そういえば、次の競技はなんでしたっけ? たしか、えっと……」
「……大玉転がし」
俺たちの背後にマグダが立っていた。
ジネットの肩が「びくっ!」と跳ねる。
だからさ、気配を適度に醸し出せってのに……
「お兄ちゃん。さっきからレジーナさんが懸命に何かを訴えかけてきてるですよ?」
ロレッタに言われて救護テントを見てみると――
『大っきいたまたまの持ち主は、早よ集合しぃや。美女美少女に転がしてもらえるでぇ~。ぷくすぅ~』
――というジェスチャーをしていた。
よし、無視しよう。
つか、気持ち悪いくらいによく伝わるジェスチャーだな!?
よかったよ、一番近くにいるテレサの目がまだはっきり見えない状態で!
ちょっと離れろ、レジーナ! 感染する!
「ヤシロさん……アレは?」
「見るな。目がただれるぞ」
有害図書ですら隔離されるのが世の常だ。
有害人物も黒い怪しげなカーテンで間仕切られた個室に隔離すればいいのに。
……あ、ベルティーナが救護テントに向かった。
それを察知したレジーナが意味なくガーゼの数とか数え始めて「なんもしてへんで~」アピール始めやがった。
……あ~ぁ、正座させられてやんの。
ベルティーナ先生、今日は大忙しだな。
「それでヤシロさん。『大玉転がし』って、どんな競技なんですか?」
「でっかい球を転がして、向こうのパイロンをぐるっと回って戻ってくるんだ」
「『台風の目』のようなルールなんですね。……でも、パイロンがいくつも並んでいますけど?」
大玉転がしが行われるレーンには、三つのパイロンが間隔をあけて並んでいる。
「年齢によって、コースの長さが変わるんだよ」
「年齢……あ、そうでしたね」
入場門に並ぶ選手を見て、ジネットが納得いったように手を叩く。
チラッと読んだルールでも思い出したのだろう。
さらにマグダとロレッタが競技の説明を補足する。
「……大玉転がしは、各チーム『年少』『年中』『年長』『壮年』の4チームを編成してリレー形式で行われる」
「年少と壮年は手前にある第一パイロンを、年中は第二パイロンを、年長は一番遠くにある第三パイロンを回って戻ってくるです! 走行距離はそれぞれ30メートル、50メートル、400メートルとなっているです」
……うん。年長の走行距離が酷いことになってるが、まぁ、気にするな。
大玉を転がしつつ400メートルとか……アホかと。
けど、体力自慢の人間が多いこの街だとこれくらいでちょうどいいのだそうだ。
「……これは交流の意味が強いので点数は低め」
「しかしながら、落とせない一戦でもあるです!」
「では、みなさんで一所懸命応援しましょうね」
今回、俺たち陽だまり亭一同は競技に参加しない。
各チームとも、参加人数は『三人以上』と規定されており、上限はない。たくさんいることが有利になる競技じゃないし、地域によって子供や年寄りの人数が異なるからな。
「ちなみに」と、俺はさらなる補足をしておく。
「年少と壮年は出場者が揃わなかった場合、混在が認められている。年少チームにジジイが入ってもいいし、地域の年寄りがみんな死にかけていたらガキどもを走らせても構わない。どっちも足腰弱いから似たようなものだしな」
「表現に悪意を感じますよ、コメツキ様」
「ご年配の方には敬意を、幼い者たちには愛情を持って接するべきです、コメツキ様」
左右から、イネスとデボラに肩を掴まれた。
……つか、なんでデボラまで『コメツキ』呼ばわりなんだよ? まったく、これだからみんなと一緒がいい『BU』っ子は……
「さぁ、まいりましょうか」
「は? まいるって?」
「あなたもエントリーされるのですよ、コメツキ様」
「はぁ!? 聞いてねぇぞ!」
二本の細い腕にがっちりと拘束され、俺は後ろ向きに引き摺られていく。
くそっ、こいつらも無駄に力が強ぇ! 獣人族でもないくせに、どんな鍛え方してやがるんだ!?
「各世代『三人以上』というルールが存在しています。現在年長チームはモコカさんとバルバラさんの二名しかエントリーしておりません」
「だからって、なんで俺が!?」
「双方ともに親しく、また、どちらか一方に肩入れをせず、かつ、どちらにも厳しく接することが出来る人材があなたしかいないからです、コメツキ様」
「だからって……!」
「諦めてください」
「俺、さっきの競技に出たばっかじゃねぇか!」
「走ってはいなかったじゃないですか、コメツキ様」
有無を言わさず、俺は入場門へと拉致された。
……つか、なんでデボラの方が『コメツキ様』を連発してたんだ? イネスは一切言ってないのに。
もしかしてあれか? 「これまで言ってなかった分取り返さなきゃ」的な発想? いらねぇよ、そんなもん。
連行される最中、入場門の前に待機する参加選手の中で「やちろ~!」とシェリルが手を振っていた。
あいつも参加するんだな、年少組で。
そんなことを考えているとあっという間に入場門へ到着してしまった。
入場門へ放り込まれると、バルバラが「おーい、英雄! こっちだこっち!」と大きく手を振って俺を迎えた。……追い返してくれてもよかったのに。
「なぁ、英雄! このバアさん知ってっか? すっげー優しいんだぜ?」
と、紹介されたのはムム婆さんだった。
「ほぼ毎日顔を合わせてるよ」
「うふふ。そうねぇ」
ムム婆さんは陽だまり亭でお茶を飲むのが日課なのだ。
俺が陽だまり亭をあけていない限りは高確率で顔を合わせることになる。
しかし、バルバラとムム婆さんが知り合いだったなんてな。
行動範囲が似たようなもんだし、そりゃ顔も合わせるか。
「前にテレサが道で転んでな? その手当てをしてくれたんだよ。通り魔のこのバアさんが!」
「『通りすがり』よ、バルバラちゃん」
えらい言い間違えだな!?
ムム婆さんが一気にデンジャラスバーサンになってんじゃねぇか。
「で、その後テレサにお菓子くれたんだ。いいヤツなんだぜ!」
「なら、口の利き方に気を付けろ」
「まぁ! ヤシロちゃんがそんなこと言ってくれるなんて。うふふ……長生きはするものねぇ」
珍しいものでも見るように、俺を見てニヤニヤし始めるムム婆さん。
なんだよ。まるで俺が常識知らずの破天荒キャラみたいに。俺は結構礼節を重んじてるんだぜ?
一応、失礼がないようにムム婆さんのカップ数も目測したしな。平等に。不公平がないように。
特に興味が湧かないから脳に記憶させていないだけで。
「なんかバアさんさぁ、優しくて、いい匂いして、かーちゃんみたいなんだよなぁ」
「あらあら。お母さんだなんて。私はそこまで若くないわねぇ」
「そうだな。曾祖母くらいだよな」
「……ヤシロちゃん。どうして二親等も遠ざけたのかしら? 祖母でよくないかしら?」
おぉう……ムム婆さんが暗黒のオーラを……
「これでも私、ゼルマルと一つしか違わないのよ?」
「へぇ、一個下なのか」
「…………上、よ」
「あの元気な死にかけジジイより上なのか!?」
「誰が死にかけじゃい、小童!」
青組から威勢のいいジジイの声が飛んでくる。
肉体は健康でも、魂はもうそろそろすり切れる寸前だろうが。今日まで健康に生きてきたんだから、寿命まで欲張んじゃねぇよ。
「まぁ、年上の『女房は金のわらじを履いてでも探せ』っていうし、誰かさんにとっては都合がいいんじゃないかなぁ~?」
「ごーっほごほっごほっ!」
ゼルマルが今にもぽっくり逝きそうなほどむせ返る、のだが、まぁ、まだまだ生きるんだろうな、あの爺さんは。生き甲斐があるからなぁ。
「それにね」
と、ゼルマルのことには一切触れずに、ムム婆さんが話を元に戻す。
このバアさんも、結構したたかだよな。こと、自分の恋愛話になると。まぁ、興味が微塵もないからいいけど。
「バルバラちゃんにはもっとお母さんに相応しい人がいるでしょう?」
朗らかな、という表現がぴったりくる笑みを浮かべ、ムム婆さんが視線を移動させる。
その先には、小さな袋をぶら下げてパタパタとこちらへ駆け寄ってくる一匹のオコジョがいた。
「シェリル~、バルバラさ~ん!」
手を振って満面の笑みで駆けてくるのは、ヤップロックの妻ウエラーだった。
「奥さん……」
ウエラーを見て、バルバラが少し強張った表情を見せる。
緊張。そんな感情がありあり伝わってくる。
「はぁ、はぁ……ごめんなさいね。製粉作業が長引いちゃって……」
「おかーしゃん!」
仕事が押して、大慌てで駆けつけた。そんな様子で、ウエラーは肩を上下させている。
胸に飛び込んできたシェリルを抱きとめ、「あらあら、うふふ」と穏やかに笑う。働くお母さんだ。
「シェリル、かけっこでいっとーしょーだったんだよ! ほら!」
と、獲得した記念メダルを誇らしげに見せるシェリル。
「あらあら。それは見たかったわねぇ。ごめんね、遅くなって」
「うーうん! また走るから見ててね!」
「えぇ、この後はずっと応援しているからね」
そう言って、愛娘の頭を撫でる。
そんなウエラーを、バルバラは複雑な表情で眺めていた。
「バルバラちゃんも、一等賞を取ったのよ。ねぇ?」
ムム婆さんの言葉に、バルバラがぎょっとした表情を見せた。
そして、気まずそうに視線を逸らし、言いたい言葉が見つからないかのように口をつぐむ。
「あら、そうなの? すごいわ、バルバラさん!」
「いや、まぁ……アーシ、体力くらいしか、取り柄ねぇっすから……」
「そんなことない! もっと誇って。私、すごく嬉しいわ。ねぇ、メダル見せて」
「あ……い、一応、これ……っす」
「まぁ~! お揃いね、シェリル」
気まずそうに、気恥ずかしそうに、バルバラが眉間にしわを寄せる。
……あぁ、なるほど。そういうことか。
「で、ムム婆さんはなんで知ってんだ? こいつらの状況を」
「うふふ……」
俺が何かに気が付いたことを悟り、ムム婆さんは嬉しそうにほうれい線を歪曲させる。
「ウエラーちゃんに相談されていてね」
「ウエラー『ちゃん』?」
「あの娘、昔ウチでお手伝いしてくれていたのよ」
「え、マジで!?」
それはまた、なんつーか……世間は狭いというか、そういうこともなくはないかというか。
「バルバラちゃん、シェリルちゃんがあぁしてお母さんに甘えるとね、テレサちゃんを連れて出かけちゃうんだって」
母の温もりを知らないテレサが羨ましがらないように。ということなんだろうが……羨ましいのはバルバラも同じなのだろう。今の表情を見ていればよく分かる。
「なんとかしてあげられないかしらと、ずっと思っていたのよねぇ~」
「なんだよ、その『ねぇ~』ってのは」
まるで俺に丸投げするみたいな言い方で気に入らんな。あぁ、実に気に入らん。
好々爺然としたムム婆さんと並んで、ウエラーたちの様子を窺う。
「あ、そうだわ。遅くなっちゃったけど、これ」
そう言って、ウエラーが二つの小袋を差し出す。シェリルと、バルバラに。
「え……あの、これ?」
「お守りよ」
「わーい! おまもりー!」
シェリルは嬉しそうに受け取り、そしてためらうバルバラにはウエラーが半ば強引に押しつけるように手渡した。
「今日採れた中で一番のポップコーンの実が入っているの。元気いっぱい弾けますようにって願いを込めてあるの。……うふふ、あの人と一緒に考えたのよ」
あの人というのは、まぁ言うまでもなく、今白組陣地で手足のストレッチをして張り切っているヤップロックのことだ。
二人して考えたのだろう。シェリルやトット、そしてバルバラが頑張れるように、と。
「まるで本物の家族だな」
「ふぁっ!?」
「あら」
ムム婆さんからの催促まがいな視線を受けて発した俺の言葉に、バルバラは素っ頓狂な声を漏らし、ウエラーはくすりと笑った。
ウエラーが見せたその笑みは、「もうすでに家族だと思ってますよ」と如実に物語っていた。
……だけれど。
「ば、バカ言えよ、英雄! ご主人と奥さんはな、すっげぇいい人たちで、アーシらみたいな……いや、テレサはいい子なんだけど……アーシみたいな悪たれの親になんかもったいない人たちなんだぞ!」
と、バルバラが過剰な反応を見せる。
それを、ウエラーは寂しそうな表情で見つめていた。
「まったく。お前はほとほとアホだな、バルバラ」
「誰がアホだ!」
今、この場にいる大多数の人間が「いや、お前がだよ!」と心の中で突っ込んだことだろう。バルバラのアホさ加減は、その賑やかさも相まってそこそこ周知されている。
まぁ、それはいいとして。
「あのな、バルバラ。こういう言葉がある。『出来の悪い子でも巨乳なら可愛い』」
「惜しいわね、ヤシロちゃん。『出来の悪い子ほど』よ」
そうだっけか?
四十二区限定の言い回しなんじゃねぇの?
とにかくだ。
「資格があるかないか、雇われの分際で勝手に決めつけてんじゃねぇーよって話だ」
「で、でも! アーシのせいでトウモロコシ畑はメチャクチャになっちまって……今も、全然元通りになってなくて……そのせいでご主人と奥さんは毎日朝早くから夜中まで……今日だって、本当は最初から来たかったろうに、なのに、アーシたちだけ先に行かせてくれて……!」
「なんだ……」
あーだこーだと御託を並べるバルバラを見て、俺はちょっとだけ感心してしまった。
こいつにも、罪悪感ってもんがちゃんとあったんだな。
だったら、大丈夫だ。
「お前、ちゃんと孝行してんじゃねぇか」
「出来てねぇよ! アーシはまだまだ全然役にも立ててなくて……っ!」
「じゃあ、ちょっとアレを見てみろよ」
がなり立てるバルバラの目の前に人差し指を突き立てて黙らせ、その指をすいっとスライドさせる。
その先には、真っ白な顔を真っ赤に染めたウエラーがいて、小さな手で頬を押さえ、今にも涙腺が決壊しそうな瞳でバルバラを見つめていた。
あーそーかい。そんなに嬉しいのか。
「あれが、嫌がってる顔に見えるなら、お前もレジーナに目の薬をもらってこい」
「え、いや……だって……!」
「バルバラさん……っ」
「は…………はぃ」
とととっと駆け寄り、バルバラの手をぎゅっと握りしめ、ウエラーは涙声で言う。
「嬉しいわ。そんな風に思っていてくれたなんて……」
「いや、だって……アーシのせいで……」
「ううん。あなたは反省し、謝ってくれた。それに、毎日一緒に働いてくれている。何も悪いところなんてないわ」
「でもっ!」
「それにね、私……ううん、私たちみんな、バルバラさんとテレサちゃんがウチに来てくれて、本当に嬉しいのよ。毎日が賑やかで、とっても楽しいもの」
「あ……あぅ……」
膝をがくがくと震わせ、あごをかくかくと揺らし、バルバラが金縛りにあったみたいに立ちすくむ。
そして、助けを求めるように俺に視線を寄越してくる。
……逃げんなよ、腰抜けめ。
「バルバラ。いい情報を教えてやろうか?」
「な、なんだよ?」
「この後の大玉ころがしで俺の言うことを忠実に聞くって約束するなら教えてやる」
「約束してやるから早く言えよ!」
絶対だぞ?
裏切るなよ?
と、軽く脅すような視線を向けると、バルバラの額に脂汗がにじんだ。
そうそう。それくらいの緊張感を持って聞け。
緊張感は、相手の言葉に信憑性を持たせる不思議な魔力があるからな。
「今だけだ」
「……な、何がだ?」
「今、この瞬間に限り、お前が今望んでいることを口に出すと、かなりの高確率でそれが叶うだろうぜ」
「そ、そんなわけ……!?」
「ないと思うなら黙ってろ。せっかくの情報をうまく活用するかみすみす見逃して無駄にするかはお前次第だ」
「…………」
ずっとウエラーに手を握られているため、バルバラはその場から一歩も動けないでいる。
指一本動かせない、まさに金縛り状態だ。
でも、何かを言いたいという衝動が、バルバラの唇をむにむにと動かしている。
あと一押し、だな。
「じゃあ、ウエラー。そろそろ選手入場だから、応援席に戻って……」
「待ってくれ!」
『今だけ』と、『残りわずか』は、人に決断を迫る時に非常に効果的だ。
動かない足を一歩踏み出す『強制力』を生み出してくれる。
そして、人は最初の一歩を踏み出せば、意外と歩けてしまうものなのだ。
「なぁに、バルバラさん?」
背の低いウエラーが、下からバルバラを見上げる。
じっと、優しく。
「ぅ……ぁ、あの…………」
逃げ場を自ら断ってしまったバルバラは、それでも悪あがきをして、ところどころ詰まりながらその望みを口にする。
「ア、アーシは、こんなだから……どーしよーもないヤツだから……別に、いい……んだけど…………テレサだけはっ、奥さんに、か、かーちゃんにするみたいに、甘えさせてやってくれねぇか!? いや、くれませんか!?」
バルバラが、きちんと敬語を使った。
自分の願いを真摯に頼み込んだ。
ベルティーナ、さすがだな。お前の教え、役に立ってるぞ。
「いいわよ」
「本当ですか!?」
「ただし、一つだけ条件があるの」
「じょう……けん?」
バルバラの頬が引き攣る。
どーせ、「代わりにお前は出て行け」とか、ありもしない最悪ルートを妄想しているのだろう。
まったく、めんどくさいヤツだ。
ウエラーの顔を見りゃ、何を言われるかなんてすぐ分かるだろうに。
「あなたも一緒に、私をかーちゃんだと思ってくれるなら、いいわよ」
「……へぅ…………?」
情けない声が漏れ、バルバラの全身から力が抜け落ちる。
「ア、……アーシも、い、いい……の、か?」
そんなバルバラの質問への答えは、なんとも単純明快なものだった。
「大歓迎よ、バルバラちゃん」
「かーちゃん!」
両腕を広げたウエラーの胸に、バルバラが飛び込んだ。
『さん』が『ちゃん』になったのは、ウエラーなりの配慮だろう。
精一杯背伸びをして、ウエラーはでかいバルバラを包み込む。
「……かーちゃん、いい匂いする……」
「うふふ。そ~ぉ?」
「…………うん」
「そう」
「うん……」
お~、泣いとるなぁ、どっちも。
バルバラも無理してたんだなぁ。
これで、少しは融通が利くようになってくれりゃあいいんだが。
で、ムム婆さんが、何を意味するのかちぃ~っとも理解出来ないが、俺の背中をぽんぽんと叩いてきた。どうした? 加齢が進んで痙攣でも始まったか? ……ふん。
「ア、アーシ! テレサに教えてやってくる! テレサ、絶対喜ぶから!」
「こら、アホサル。もう入場だっつってんだろ。あとにしろ」
「うっせぇ、英雄! 今それどこじゃねぇんだよ! ぶっ飛ばすぞ!」
おい、俺の言うこと聞くんじゃなかったのかよ? カエルにすんぞ、このクソサル……
「バルバラちゃん、シェリルのおねーちゃんになるの?」
くいっくいっとバルバラの体操服を引っ張り、シェリルがきらきらした目で、一択しかない回答を催促する。
「あぅ……えっと、……アーシで、いいか?」
「だいかんげーい!」
途端にぎゅっとシェリルを抱きしめ蹲るバルバラ。
「シェリルもかわいい! 今日からアーシの妹だぞ!」
「うんー!」
……だから、入場すんぞってのに。
「バルバラちゃん」
ムム婆さんが、しゃがむバルバラに声をかける。
「新しいお母さんに、いいところ見せなきゃね」
「お、おう! そうだな!」
すっくと立ち上がり、拳を握ってバルバラが俺に言う。
「英雄! 絶対勝つぞ、『大玉ころがし』!」
「俺に言うな。お前が頑張れ」
「おう! 頑張る!」
バルバラの瞳に、めらめらと熱くたぎる炎が宿っていた。
これだけやる気があるなら、なんとかなるかもしれないな。
なにせこの競技で勝てるかどうかは、バルバラと、モコカにかかってるんだからな。
あとがき
お風呂に浪漫はあるのかい?
どうも、バスク○リン宮地です。
おいおーい! バス□マンじゃなくてバスク○リンかよ~!? ……その文字数、その○の場所……貴様、バスクリリンだな!?
お風呂が癒しの空間になる季節ですね。
もう、寒い寒い。
指先んちょが氷のように冷たいりんこでぷぅ。
……その語尾、貴様、バスこりんだな!?
というわけで、
体の芯まで温まろうと、入浴剤なんてものを買ってきました。
というか、ここ最近ずっと入浴剤を使っています。
マイブームです。
こんだけ入浴剤使ってたらもう、人から「ニューヨーカー」って呼ばれちゃうだろうってくらい入浴剤使ってます。
というわけで、ニューヨーカーです。
乳妖怪(にゅうようかい)ではないです。
柑橘系の香りが好みで、ゆずとかカボスがあるとつい買っちゃうんですが、
たまには違う香りに包まれたいな~と思いまして、
変わった入浴剤を買ってきました。
『抹茶の香り』
これで私も千利休になれるかも♪
奥の細道詠んじゃうのかもっ!!
あ、それは違う人か。お茶の人ですよね、千利休。
そんなわけで、いざ利休!
お風呂に粉末入れ~の、
茶せんでかしゃかしゃ泡立て~の、
かけ湯してから湯船に浸かり~の!
……あれぇ、スイカの匂いがする。
おかしい。
お湯はほのかに緑色に色づいているのに……なんか益々ウリ科の気分!
千利休じゃなくて千切りキュウリな気分!
何度袋を見直してもはっきりと『抹茶』と書かれているんですが……
え、まさか、
茶道の家元がかしゃかしゃ点てて「結構なお手前です」のヤツって、スイカの絞り汁だったりするんですか?
茶道やったことないんで分かんないんですけど……
もしかして千利休って、スイカの早食いが得意な人でしたっけ?
スイカ人間……子供の頃怖かったなぁ…………だぁ~いじょ~ぅぶだぁ~、ドドン、ド、ドン♪
(´▽`)うぃっ!
('0ノ'*)うぁっ!
ヘ(°◇、°)ノ~うぉっ!
……えっ!? あの人が千利休!?
なんかイメージ違う!?
いや、落ち着きましょう。
だいじょうぶだぁ~の人は「利休うしろ!」とか言われてませんでしたし、きっと別人です。
――と、ここまでひたすら80年代の話ですね!?
ヤングジェネレーションズ、ついてきて!
とにかく、
私は抹茶に肩まで浸かって千利休と同じ気持ちを味わいたかったんです……なのに……………………そういえば、たぶん千利休って抹茶に肩まで浸かったことないと思う!
どうやら、利休への道はまだ遠いようです。
とりあえず、ゆずの香りのお風呂に入ります。
はぁ~、体あったまる~、お肌つるつる~♪
あぁ、そういえば、
私レベルのニューヨーカーになると、
入浴剤を使う時にもちょっとしたこだわりとか持っちゃうんですよね。
ずばり、
入浴剤を使った時は、洗髪は必ずシャワーで行います!
お風呂のお湯を髪の毛にはかけません!
だって、ツルツルになったら困るでしょ!?
ツルツルはお肌まで!
頭皮は別っ!
肌は肌! 頭皮は頭皮!
そういう細やかな気遣いが出来る男子なのです、私ってば。うんうん。
というわけで、すっかり年の瀬ですね。
今回が本年最後の更新となります。
……本年最後の更新が『大玉転がし』直前までとか、なんてキリの悪い!?
そして、あとがきが乳妖怪(にゅうようかい)のお話とか!?
いや、素直に乳妖怪の話ならまだよかったのに、結局オッサンのお風呂事情でしたからね! なんだこのあとがき!?
終わりよければすべてよしということわざがあるというのに、……悔やまれます。
来年は3日からの更新となります。
みなさまにとって素晴らしい新年の幕開けになりますように。
2018年も大変お世話になりました。
2019年もきっと相変わらずでしょうが、
何卒変わらぬご愛顧、一層のご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
来年こそは飛躍の年になりますように、つんと上向きなレジーナをもう少し推していこうかと思います!
(結局おっぱいで締めた!?)
終わりよければすべてよし。
ここを訪れてくださった皆様に最大級の感謝をこめて。
みなさま、よいお年を(^▽^)ノシ
今後ともよろしくお願い致します。
宮地拓海




