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『最果ての出汁聖女・れいな 〜追放されたけど、伝説の魔獣と呪われ騎士に究極スープを献上したら、いつの間にか最強の村ができました〜』   作者: Zacku


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83/83

第83話:『超魔導帝国の宮廷料理長に「下民のゴミ料理」と見下されましたが、揚げたて天ぷらうどんの魔力でお出汁ごとハッキングしてやりました』

皆様、いつも本当にありがとうございます!

時空の狭間でガス欠になり不時着した古代竜の浮遊島で、山盛りの「スタミナまぜうどん」を出し、伝説の竜の王を一瞬でペットのように餌付けして燃料をフルチャージしてもらった前話、たくさんの「総重量50キロのまぜうどんの絵面が強すぎるw」という感想をいただき大感激です!

本日は、ドラゴン印の最強マナでエンジン全開となった我がサテライトワゴンが、魔法文明の最高峰『超魔導帝国』へジャンプ!

到着した帝都では、特権階級の宮廷魔導料理長が、魔力の薄い平民たちを見下し、法外な値段の「魔力活性スープ」を売りつけて暴利を貪っていました。

伝統と魔力にあぐらをかいた傲慢なエリートに、前世の現場ノウハウとネオサヌキの揚げたてサクサクオペレーションが襲いかかります!

帝都のお出汁ハッキング無双、いってみましょう!

「――ハッハッハ! 魔力を持たない下民どもめ、ありがたく頭を下げてこの『至高の宮廷魔導活性スープ』を買い求めるが良い! 一杯につき金貨3枚だ。払えない不届き者は、一生魔力欠乏症で這いつくばっているがいいわ!」

大理石で舗装された超魔導帝国の首都・中央広場。

きらびやかな魔法衣を纏った男――宮廷魔導料理長『ガルフレッド』が、拡声のマジックアイテムを使い、集まった平民たちを見下ろして傲慢にせせら笑っていた。

差し出されているのは、怪しく紫に光るドロドロとしたスープ。平民たちは明日の生活費すら削り、青い顔をしてそのスープに縋り付いている。この国では、宮廷の魔導料理こそが絶対の正義であり、平民の食べる料理は「ただのゴミ」と法律で定義されているらしい。

「ちょっと、そこの成金マジシャン」

ワゴンの運転席からコーラを持ったシン君が顔を出し、サイバーゴーグルをピコピコと明滅させて冷淡に鼻で笑った。

「さっきから君のスープの魔力構造データをスキャンしてるんだけどさ……。不純物だらけの魔力を無理やり濃縮して、カフェインに似た成分で一時的に脳を覚醒させてるだけだよね。これ、後から激しいリバウンドでバイタルが崩壊する、ただの欠陥ドラッグデータだよ」

「――な、何だと……っ!? どこの馬の骨とも知れぬ鉄の馬車に乗ったガキが、我が至高の魔導料理を侮辱するか! 平民の作る料理など、魔力の効率的な循環を無視したただの『不合理な排泄物』に過ぎんのだ!」

「不合理かどうか、このお出汁の段取り(システム)を見てから言いなさい!」

私はワゴンのスライドドアをバシッと開き、新ロゴのエプロン姿で湯切りテボを構えた。

「宮廷料理長さん! あなたが特権にあぐらをかいて作った不健康な市場ルーティンを、私たちの『最先端の揚げたてオペレーション』で完全にハッキングさせていただきます!」

今作るのは、黄金色に澄み切ったお出汁に、サクサクの巨大な衣を纏った『特盛・大海老天ぷらうどん』。

最高級魔導天日塩で鍛え上げた純白の麺を大釜の最高沸点で躍らせ、伊吹島産のいりこと利尻昆布の究極の一番出汁を注ぐ。

そして、ワゴンの天ぷらフライヤー(熱効率4000%)に、魔王バラドが完璧な等間隔で仕込んだ肉厚な大エビを投入! 「パチパチパチ!」と小気味良い弾ける音と共に、黄金色のサクサクの衣が花を咲かせるように広がっていく。

「セシリア様、ネギと生姜のトッピングをお願いします!」

「はい、れいな様! 完璧なタイミングで刻んでおきましたわ!」

揚げたての一瞬を逃さず、冷めないうちに丼へドーン!と盛り付ける。

「はい、お待たせしました! 出来立ての天ぷらうどんです! 一杯、銅貨3枚(ガルフレッドの1万分の1の価格)で提供します!」

香ばしい天ぷらの油の香りと、お出汁の優しい香りが広場全体へ瞬時にデリバリーされると、平民たちが我先にとワゴンの前へ殺到した。

「ズズッ! ズババババッ!」

「……っ!? な、何だこれは……っ! 体の芯から、本物の、温かくて純粋な魔力がじわぁぁぁっと湧き上がってくるぞ……!?」

最初の一人が叫んだ。

そう、ネオサヌキのお出汁に含まれるアミノ酸の旨味成分は、人間の生命力を内側から爆発させ、魔力を最も自然な段取りで活性化させる「究極の触媒」だったのだ!

さらに「サクッ……!」と心地よい音を立てる大エビ天の衣がお出汁を吸ってジュワリと解け、麺の圧倒的なコシが疲れた胃袋を完璧にハッキング(救済)していく。

「美味い、美味すぎる! ガルフレッドのスープみたいな頭痛が一切ない!」

「これが本物の料理だ! 私たちは今まで、あんなドロドロの毒水に金を払っていたのか!」

またたく間に数百人の平民たちのバイタルが「幸福度100%」へと書き換わり、ガルフレッドのブースからは完全に誰もいなくなった。

「ば、バカな……っ!? なぜ魔力も持たぬ下民の麺ごときに、我が宮廷魔導料理の売り上げ(マウント)が1ミリの勝負にもならず完全自滅ざまぁするのだーーーっ!?」

ガルフレッドは、自分の紫のスープをひっくり返し、プライドを粉々に砕かれてその場にガタガタと膝を突いた。

「フハハハ! 見たか、魔法に頼り切った井の中の蛙め」

その背後から、魔王バラドが腕を組んで不敵に笑う。

「我が主の料理は、魔力の量などという浅はかな数値データではなく、生命そのものの喜びをハッキングする。お前たちの独りよがりの高額スープなど、この圧倒的な『茹でたて・揚げたて』の前には、ただの不合理なゴミに過ぎんのだ!」

セシリア王女も「ふふ、これで超魔導帝国の胃袋も、完全に我がサテライトワゴンの支配下に入りましたわね!」と、誇らしげに胸を張るのだった。

技術に胡坐をかいた帝国の宮廷料理人を、圧倒的な現場のリアルとお出汁の科学で完全制圧した我が店。

多次元移動販売カーの進撃は、魔法の常識すらもハッキングし、誰も追いつけない次なる時空のオペレーションへと向けて、そのアクセルをさらに加速させていくのだった。

第83話をお読みいただきありがとうございました!

超魔導帝国に殴り込みをかけたサテライトワゴン、平民から暴利を貪るガルフレッドを「特盛・大海老天ぷらうどん」の圧倒的な茹でたて・揚げたてオペレーションで完全ざまぁ(救済)いたしました!(大爆笑)

旨味の科学の前に、不健康な魔導スープなんて一瞬でバグらされてしまいましたね!

第84話!

帝都の平民たちを救い、一躍「救世のうどん聖女」として崇められることになったれいな店長。

さあ次の時空へ出発……というところで、ワゴンの通信機に、なんと「魔王バラドの故郷である、かつての旧・魔王領」からの、時空を超えた緊急のシグナルが入って……!?

そこでは、バラドが不在の隙に実権を握った「新・魔王(自称)」が、魔族たちに拷問のようなマウント飯を強制しているらしく……!?

ついにバラド様の里帰り&本物の魔王としての格の違いを見せつける、旧魔王領ざまぁ編が始まって――!?

「天ぷらのサクサク音最高」「お出汁は魔力活性剤w」「次は魔王様の里帰りざまぁ!?」と思ったら、ぜひ作品へのブックマークと、評価の【星5】をポチッとお願いします!

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