第33話:『全種族大宴会! 武器の代わりに箸を持った三百万人が、荒野を「黄金の海」に変えました』
お読みいただきありがとうございます!
ついにここまで……第33話です!24時間爆撃、完走まであと2話。
聖女の力とお出汁の魔力。
それらが重なり、この世界から「争い」という言葉が消える奇跡が起きました。
魔王も、王女も、人間も、獣人も、みんなで一つの鍋を囲む。
私が夢見た最高の景色が、今ここにあります!
「……すごいわ。地平線の果てまで、全部人ね」
空飛ぶ店舗から見下ろした荒野は、もはや「荒野」ではありませんでした。
三百万を超える全大陸の種族が、それぞれの器を持ち、笑顔でお出汁の列に並んでいます。
魔王ゼノスが薪を割り、フランチェスカ王女がトッピングを配り、ドワーフたちが巨大な釜を管理する。
そこにあるのは「階級」ではなく「美味しい」という一点で繋がった、一つの大家族の姿でした。
「さあ、いくわよ! 聖女の最終奥義――『全土潤いの出汁』!」
私が空高くに、月の雫を含んだ特製お出汁を放り投げると、それは黄金の雨となって三百万人の丼へと降り注ぎました。
「う、うまいっ!」「なんだこの温かさは!」「生きててよかった……!」
あちこちで上がる歓声。
武器を持っていたはずの手は、今は隣の人の肩を抱き、麺をすするために使われています。
お出汁の湯気が雲となり、荒野には豊かな緑と、清らかな川が流れ始めました。
「れいな、見てごらん。君が救ったのは、お腹だけじゃない。この世界の『未来』だ」
シルバーの背中で、私は幸せな疲れと共に、深く、深く頷きました。
第33話をお読みいただきありがとうございました!
ついに物語の理想郷が完成しました。でも、れいなの物語には、まだ「大切な一言」が残っています。
次は1時間後、第34話!
ついに……
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