52話 力の差
俺は一つ気になることがあった。
なぜ色欲の代行者のメルティに王までもが頭を垂れたのか。
仮にも一国の王。
簡単に下げていい頭じゃないはずだ。
代行者にはそれほどの権力があるのか?
あんまり信じられないんだが・・・。
「にしてもだ。リリアお前いつまで吐いてんの?」
「お゛え゛ぇーーーー」
リリアは先ほどの飛行がよほど堪えたのか10分ほど吐き続けている。
最早ゲロではなくただの胃酸だ。
「大丈夫か?」
「大丈夫に見える?」
真っ青な顔でそう返される。
「まぁ、見えないな・・・」
「ちょっとリリア?仮にもハル君の友達ならそれくらいでへたれてんじゃないの」
メルティが少し頬を膨らませリリに言う。
よかった。殺そうとはしてないみたいだ。
そうだ。メルティのステータス確認してみるか。
まぁ、俺より100レベルぐらいは上だろうな。
「メルティ。君のステータス見てもいい?」
「え?まぁ、いいよ」
【ステータス オープン】
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メルティ
レベル1200
攻撃120000
防御90000
魔力2000000
魔術攻撃力300000
魔術防御力50000
役職 代行者
能力 高速移動、空間操作
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「えぇ!?強すぎんだろ!」
「そう?えへへ。ハル君に言われると照れるなぁ」
本人はもじもじしてるが冗談じゃない。
あの時喧嘩売らなくてよかった。
もし、戦っていたら・・・。
考えたくもない。
一応自分のも見てみる。
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ハルト
レベル50
攻撃3000
防御2800
魔力10000
魔術攻撃力20000
魔術防御力2000
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まぁまぁ上がったけどメルティのに比べたら霞んで見えるな。
でもまて、レベル50で魔術攻撃力20000!?高すぎだろ。
やっぱり攻撃力は魔術で補える。
そういやメルティは六天大聖と同じぐらいなのか?
「六天大聖と同じぐらい?」
「ハル君冗談はやめてよ~。なわけないじゃん?私なんかじゃ足元にも及ばないよ~。確かレベル1万以上がZランクの条件だったはずだよ?」
「1万!?」
メルティの約9倍。勝てるわけがない。
闘おうとした瞬間死にそうだ。
「メルティ。足でまといは嫌なんだ。よければ特訓してほしい」
頭を下げお願いをする。
「え、えぇ!?い、いいよ。いいに決まってるよ!私はハル君の性奴隷だって喜んでなるよ」
「それはダメだろ」
「ハル君ならそう言うと思った。でもなんで?私が守るよ?」
「それは心強いがもし代行者が複数人で襲い掛かってきたら?」
「楽勝!っていいたいけど自信ないかも」
メルティがいくら代行者のなかでは強いにしてもそこまで実力差はないということだ。
「だからだメルティ。俺もお前を守りたい」
「・・・ハル君。濡れちゃうよ・・・」
「濡れんな濡れんな」
「はぁ、やっと気分良くなってきた」
顔色が良くなったリリアが立ち上がりこっちに来る。
「お、よかったな」
「まぁ、」
「ねぇリリア。ハル君とヤッた?」
「ぶふぅ!え、ちょ、な、なに?」
リリアが動揺する。
「まぁ、未遂かな・・・」
「そっか!ならよかったぁ。もししてたら殺さないといけなかったから」
その一言に俺とリリアは一瞬で冷汗をかいた。
ゴクリ。
唾を飲み込む。
「あ、あはは」
リリアは苦笑いしかできずにいた。
「メルティ?仮に俺とリリアがしてても殺しちゃダメだ。殺していいのは俺たちに害をもたらすクソ共だけ、いい?」
「・・・わかった。嫌われたくないから従う」
「いい子だ」
なでる。
「えへへ・・・」
このよしよしが制御薬になってるっぽいな。




