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第2話

ケイティーの横暴を止められるものは誰もいない。


すぐに貴族警官隊がやってきて、アリスの両親を連行しようとする。

「店主を連行する。大人しく投降せよ!」


家のなかにいた、アリスとその母のナタリアは驚いて表に出てきた。

「あなた達、夫が何をしたと言うのです?」

「お父さんを連れて行かないで!」


そこにケイティーが現れ、一家を蔑むように2人をみる。

「あら、お前達がこのクズの家族?このクズはもう駄目よ。私に逆らったのだもの。お前達は大人しくしていることね。同じ目に会いたくなかったら。」


「お貴族様、夫がお気に召さない行動をしてしまったとのこと、申し訳ありませんでした。土下座してお詫びいたしますので、どうかご容赦いただけないでしょうか?」

ナタリアが頭を下げるが、ケイティーはその後頭部をピンヒールで踏みつけ、頭を強く蹴り飛ばした。


ナタリアは地面に激しく頭を打ちつけ、意識を失った。後頭部からおびただしい量の血が出ていた。


「ナタリア!」

「お母さん!」


店主は妻に駆け寄ろうとするが、捕縛され動けない。必死に抵抗するが、貴族警察隊には叶わず、ひどく殴打されて連行されていった。


残されたアリスは、必死に母を助けようと周りに助けを求めたが、みんな貴族関係の揉め事を避けたいがために出てこない。

アリスは母を担いで寝室のベッドに運び必死に看病をしたが、意識が戻らぬまま3日後に帰らぬ人となった。


アリスはあまりの出来事にひどく憔悴し、母の亡骸に縋りついて来る日も来る日も泣いた。

涙が枯れるほど泣き続けて食事も取らずに過ごしたアリスは、母の亡骸の横に自分も横たわり、目を閉じた。


すると、木が燃えているような匂いを感じた。

外の音が鮮明に聞こえる。これはきっとあの貴族によって放火されているのね。

もういいわ。私もお母さんと一緒に逝こう。


アリスは死を覚悟し、母の亡骸に抱きつきながら意識を失った。薄れゆく意識の中で、『どうかお父さんが無事でありますように』と祈った。



「アリス、遅くなってごめん。」

そんな声が聞こえた気がした。


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