4話 襲撃by緑のアイツ
祝!合計100PV!祝!合計ユニークアクセス30!感謝…圧倒的感謝…!!
次は目指せ500PV、ユニークアクセス100!
さあ、皆さんご一緒に~、N●Kをーぶっ壊ーす!!
あくまで俺の持論なんだが、生きていればある程度平等に手に入る物が幾つかあると思う。例えば、朝。例え世界が終わろうと腕が無くなろうと朝は来る。それと近しい状況にあるからだろうか。異様に感慨深く感じた。
「ふう…」
置き時計の時刻を見ると7時55分だった。普段なら遅刻必至だが、今なら何の問題も無い。別の問題はあるが。
「他の奴らは…」
横に来客用の敷き布団で爆睡している浩二が居る。こいつは凄く幸せそうな顔で寝てるから良しとして、女子組はもう起きただろうか。
様子を見に行く事も考えたが、
「下手に入って誤解されてもなぁ…止めとこう。」
止めにして朝食を作る事にした。メニューは卵を使ったジ●リ飯で行こう。
卵は昨日から電気が止まったので冷やされては無いがもう暑い時期でも無いし大丈夫だろう。ガスコンロを出し、ボンベをセットしてフライパンを置く。その後バターを敷き、卵を割って落とした。
ジュウジュウと卵が焼けその匂いは実に食欲をそそる。そして、軽く塩胡椒をかけて別皿に移す。これを四回。次にパンをトースターでチンするのが俺の定番…なんだがトースターが使えないので仕方なくフライパンで焼き目をつける。
油を拭き取ったフライパンで焼くと、思ったよりも香ばしい香りがした。
「良かった。成功だな。」
そんな風に俺が喜んでいると、急に左手の平から六色の光が出始めた。
「な、なんだ!?」
やがて光は収束し、六発の弾丸へと変わった。
「ま、魔弾の弾か…」
俺はフーッと息を着いた。モンスターが出現、なんて事になっていれば間違いなく死ぬ。
「危なかった…しかしちゃんと弾増えたな。条件は何だろうか。時間経過?まさかパンを焼くとかじゃないよな?」
「うーん…洞爺さん。どうしたんですか?」
俺が驚いて大声を上げたからか寝惚け眼を擦りながら浩二が起きてきた。
「いや、魔弾の弾丸が急に左手に出てきたから驚いてな。」
「弾丸!?みしてください!」
ムフーとか言い出しそうな顔でせがむ浩二。
「ほらよ。俺は今朝飯を作ってるから二人を起こしてきな。」
「はーい!」
バタバタと浩二が廊下を走って行く。
「由紀ー!朝だよー!」
「っ!?き、きゃああああああ!!」
ドゴッ
「ごぼっ」
よし、明らかに人の拳が出しちゃいけない音と人が出しちゃいけない音がしたがスルーだ。いつもの事だろうしな。あいつ浩二好きな癖に初心すぎるんだよなぁ。もっとガブッといきゃあ良いのに。
…どっかの花崎みたいに。まあそれはいいとして疑問に思った方もいるかもしれない。兄弟の恋愛に随分肯定的だなと。確かに血の繋がった兄弟の恋愛は社会倫理上余りお勧め出来ない。
正しい正しく無いでは無く偏見があるのは紛れもない事実だからな。しかし、この二人実は義兄弟。何でも浩二の親御さんは女の子が欲しかったらしいが父親の方が浩二で打ち止めになってしまったらしい。
そこで児童養護施設から由紀を引き取ってきた。そこからなんやかんやあって浩二ベタ惚れしたらしい。詳細は教えてくれなかったが。もう何回恋愛相談受けた事か。
「洞爺さん、おはようございます。」
「っ!?」
俺が物思いにふけっていると急に花崎に後ろから抱きつかれた。
「昨日はごめんなさい。可愛がってあげられなくて。」
心臓の鼓動が早まる。やばい、喰われそう。
「いや、全然気にしてないから。昨日は色々あったし。て、てか俺の事名前で呼んだの何気初めてだよな。」
必至に思考を花崎に抱きつかれていることからずらす。
「そうですよね。熱い情事を交わした中なのに先輩呼びなんてあんまりですよね。寂しかったですか…?」
駄目だ。花崎は魔性だ。いつも無表情で抑揚の無い声なのに今は異様に艶めかしい。
「あ、うぁ…」
もうまともに声が出ない。気持ち悪がられたかもしれない。そう思うと急に不安に駆られた。
「洞爺さん…大好きです。」
そう言って花崎は俺のほほに口付けした。
「あんまりいじめても可哀想ですしね。今はこのくらいで勘弁してあげます。」
花崎が抱きつくのを止めた後直ぐに廊下から顔を茹でダコのようにした由紀と腹が異様にへこんでいる浩二が歩いてきた。
「おはよう、由紀」
「おはよう、洞爺」
鏡で見た訳じゃ無いが今の俺の顔も茹でダコに違いなかった。
「よーし、飯だ。野郎共テーブルに着きやがれ。」
とれ合えず赤面していても始まらないので飯を食う事にした。
「はーい。」
「はーい!」
「はい…。」
花崎はいつも通りに、浩二は腹がへこんでいるのに元気よく、由紀はまだ赤面しながら。
「わっ!うまっ!うまっ!やっぱり洞爺さん料理うまいですね!」
浩二はバクバク食べているのに汚いと思わないのはやはり顔立ちだろうか。
「うん…美味しい。流石将来私の味噌汁を毎朝作る人なだけあります。」
花崎の言葉に俺の顔は茹で上がった。結局由紀は最後まで黙々と顔を真っ赤にしていた。あれ最早初心と言うよりヤンデレなんじゃないのか…?
そんな事を思ったがその少々濃密過ぎる好意を向けられているのは俺の眼前にいる無邪気にパンを食べている少年だ。俺はあくまでそれを見届ける観客。俺の相手はもういるしな。
そして朝食を食べ終わり、小休止中に外から声が聞こえてきた。
「ギャッ!ギャッ!ギャギャッ!」
そんな醜悪な鳴き声が複数聞こえる。しかも最悪な事に鳴き声は明らかにうちのドアの前に集中している。
ガンッ!ガンッ!
挙げ句ドアを叩き始めた。
「洞爺さん、これ…」
「ああ、モンスターというやつだろうな。」
浩二が剣呑な目つきで立ち上がった。
「只、早まるなよ。戦わずに済むのならそれが一番だ。ま、望み薄だろうがな。」
俺は魔弾に風の弾丸を装填し、撃鉄を引き起こす。
ドアを叩く音がどんどんと強くなり遂にはドアを叩き開けた。そして俺の視界に入ったのは真緑の禿げ頭で耳は尖り黄色い歯の歯並びは悪い。正に、醜悪。所謂ゴブリンらしき生物が4体。
俺が引き金を引くと弾丸は飛んで行き、風のドームを作ったかと思った次の瞬間ゴブリンらしきモノの首が飛んだ。
モンスターとの初戦闘は嫌に早く終わったらしい。




