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1話 大判明

今回はえっちくないんで幸せなら、OKです!

ものすごい音と光で俺らは目を覚ます…事は無かった。思ったより疲労は大きかったらしい。そして、目が覚めた。

「うーん…俺は…何を?あっ」

昨日の情事を克明に思い出して俺は身悶えする。


すると、

『意識の取得を確認。ソウルコード読み取り中…読み取り完了。異能(アビリティ)魔弾、付与…完了。ワールドタイプはデッドヒートに変更されました。健闘をお祈りします。』

頭の中に声が響いた。な、なんだ?ソウルコード?魔弾?デッドヒート?嫌な予感がする。


流石にまずいと思い花崎を揺すぶる。

「おーい、花崎やーい。」

「ん~、先輩、お早うございます。朝チュンってやつですね。」

「俺が言いたいのはそんな事じゃなくてだな…」

「先輩、なんか頭の中に女性の声が聞こえてくるんですけど。」

「マジでか?なんて言ってる?」


「なんかワールドタイプとか鋼鉄化付与とか言ってます。先輩なんかしました?」

驚きだな。内容はほぼほぼ同じっぽいぞ。

「失礼な。なんなら同じ内容が頭に響いたわ。」

「そうなんですか。というかなんか外騒がしくないですか?」

そういえばさっきからサイレンの音がしょっちゅう鳴っている気がする。

「ちょっとベランダ出てみるか。…服着てからな。」

「了解です。」


服を着た俺達はベランダに出た。マンション六階から見下ろす町は、地獄だった。

「な、何だ。何なんだ!?」

そこら中から火の手が上がり、家は崩れ、人は明らかに()()に潰されていた。九分九厘死んでいるとしか思えない状態ばかりだ。そして、俺の思考を一瞬で停止させる物をみけた。


目測3mはある巨大狼が人を喰っていた。

「こ、これは…」

いつも冷静沈着な花崎も流石に困惑しているようだ。パニックになりそうな心を全力で押し込める。

「よ、よし。一旦家戻ってテレビ付けよう。こんな時の為のN●Kだ。」

「は、はい。」

しかし、テレビを付けてチャンネルを2に合わせて得られる情報は絶望的な物だけだった。


『繰り返します!国家非常事態宣言が発令されました!現在未確認生命体が全国各地に溢れ返っています!ご自宅及び職場から絶対に外に出ないで下さい!未確認生命体は人に危害を加えます!自衛隊の救助が来るまで落ち着いて待機して下さい!繰り返します!』


国家非常事態宣言、未確認生命体、これじゃあ比喩抜きでの世の末だ。市区町村が鳴らしたであろう国家非常事態宣言が発令された事を報せるサイレンが聞こえてくる。

「せ、先輩。なんかカチカチになっちゃったんですけど…」

「花崎…お前、何を言っているんだ?」

 

つい花崎に訝しげな視線を向けてしまった。

「いや、本当なんですって!ほら!」

花崎は両拳を勢い良く打ち付けた。すると、明らかに金属と金属をぶつけた音がした。

「へ?マジ?」

「マジもマジ。大マジです。何か鋼鉄化付与とか聞こえたんで硬くなるイメージしたらマジで硬くなりました。これが異能(アビリティ)ってやつですかね。」


異能(アビリティ)か…。そういや俺にも魔弾付与とか聞こえたな。

「俺にも出来るかな。」

「先輩にも出来るんじゃないですか?多分イメージが大事ですよ。」

イメージか。俺に一番馴染み深いのはハンドガンだし、名前魔弾っぽいし。ちょっとやってみよう。

 

「イメージ、イメージ…」

戦強のハンドガンを手の中にイメージする。集中。集中。すると、右手に銀色の銃と左手に六色の弾が6個生まれた。

「これ、戦強のハンドガンじゃないですか。先輩の十八番の。」

「お、本当だ!」

馴染みに馴染んだリボルバー式のハンドガンと赤色、水色、緑色、黄色、白色、紫色の弾を俺はしげしげと眺める。


「先輩…ちょっと撃ってみません?」

花崎がウズウズしたような顔をして話しかけてくる。うーん。花崎のみたら多分これ実弾だからなぁ。

「まあこんな世の中になっちまったし、自己防衛の力は確認したほうがいいよな。」

正直興味をそそられていた。という訳で赤い弾をチャンバーに装填し撃鉄を引き起こし窓を開けた。


「さあ、先輩、ぶっ放しちゃって下さい!」

「おう!」

引き金に指をかけ発砲する。すると次の瞬間弾は彼方へ飛んでいき、()()()を起こした。鳴り響く爆発音と風圧が、世界が本当におかしくなった事を知らせていた。

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