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004.ボクの名は。

 あれから2年…………剣聖フランベルジュ王国、王都エリスに来ている。


 簡単な、剣聖フランベルジュ王国のメイキングストーリー…………剣聖と呼ばれ、剣一本でこの地を平定した初代国王ケイン・フランベルジュ、彼の姓と国の名は、平定するときに使用していた剣の形状から、そして、眉唾だが、王都の名は、初代国王に助けられ、恩返しとして、この地を平定するのに力を貸した精霊の名と言われている…………以上。


 国が出来てから2,000年は経っているので、精霊云々の話の信憑性は怪しい。

 ただ、剣聖と呼ばれるほど、初代国王が強かったのは確かなようだ。

 国王は、王族やその関係者の中で一番強いモノが代々継承していますからね。

 王位継承権の順位を決めるために、毎年、王族一武闘会が開かれて、その順位が次の大会まで、そのまま王位継承権の順位になるんですよ。


 そんな脳筋一族…………実際には分かりませんが、その王族が治める国の王都にやって来たんですよ。


「人が多いですね。田舎暮らしの方が気楽で良かったんですけど……」


 ボソッと、思わず本音を漏らしてしまった。


 王都エリスには、遊びに来たんでは無く、お師匠さまであるシャディ・フレイムマスターとともにお引っ越ししたんだ。


 お師匠さまの姓である『フレイムマスター』はもともと火属性の戦略級の魔法使いのお師匠さまの二つ名であったが、先の戦争での活躍で、国王さまから姓としての『フレイムマスター』を賜った。

 それから、お師匠さまは、『フレイムマスター』の姓を名乗っている。


 今は、ボクも『フレイムマスター』の姓を名乗っています。


 王都に来ると同時に、ボクは正式にお師匠さまの正式な養子になったんですよ。


 王国が運営する学校の1つトービーンズ学園。

 そう、その学園は、貴族の子供しか通うことが出来ないので、ダレが親か分からない孤児ではなく、貴族の子供という立場が必要だったんですよ。

 一応ではないですけど、お師匠さまも貴族です。

 これっぽっちもボクへの継承権が無い1代限りの法衣貴族ですけどね。


 ボクが貴族籍を得るのに、公爵さまからの養子縁組の話もありましたが、本人が分別が付くようになってからでも、遅くはないってことで、お師匠さまが保留にして貰ったそうです。

 何故、公爵さまからの養子縁組の話が来たかというと、2年前のハーフプレートを着た女騎士が、公爵さまの娘だったからです。


 公爵さまの娘の命を救ったのと、大失態を不幸な出来事レベルまでフォローしたのと、完全回復(パーフェクトヒール)魔法持ちだと言うことを知られたからです。

 極々普通の子供に見えるように、完璧な演技をしていたんですけど、公爵さま経由で、お師匠さまにも、知られてしまった。


 お師匠さまが言うには、『ハイエルフだったから、魔法や身体能力に長けているだろうと育てたけど、ここまでだったとは……』とのこと。


 でも、さすがに死者蘇生(リザレクシヨン)魔法だとは気付かれていませんでした。

 普通に考えれば、この世界には存在しない魔法ですから、そんな魔法を使っていたと気付かないでしょう。


 正直、完全回復(パーフェクトヒール)魔法も死者蘇生(リザレクシヨン)魔法も五十歩百歩で、この魔法を持っていることが公になったら、お師匠さまのように、王国お抱えの魔法使いになってしまい、5歳で進路…………いえ、就職が決まってしまうとこでした。

 実際、それを危惧して、公爵さまとお師匠さまは、完全回復(パーフェクトヒール)魔法を秘密にしてくれているらしい。

 ただ、『何かあったらよろしくな』とは、公爵さまには言われている。


 個人的に本当にヤバいのは右手だ。


 くっ、厨二病なんて発動させるんじゃ無かった。

 こ、この右手に浸食されていくボク…………格好いい。


 まぁ、今さら、遅いんですけどね。

 最悪、努力と努力と努力でなんとかしますよ♪

 って、全部、努力じゃん。


 さて、ここまでくれば、ボクの名前も推測出来ますよね?

 火属性の戦略級の魔法使いのお師匠さまの養子…………『フレイムマスター』家の養子であり、右手に黒炎龍が封印されし子供…………。


「あんただよ。ソーマ。あんたが姫さまを助けたからだよ。国王さまにソーマを王都のお姫さまと一緒の学校に行かせろって、言われたんだよ。あ~あ、もうちょっと、田舎でゆっくりしたかったのに…………ソーマのバ~カ。あ~~あの街のミード美味しかったのに、ミード美味しかったのに…………大事なことなので2回言いました。あ~~なんか無性に八つ当たりしたい。ソーマ、今から買いに行ってこい」


 今のボクの名前は『ソーマ・フレイムマスター』。

 お酒好きのお師匠さまが付けた名前ですから、ソーマ酒が名前の由来です。

 不死になると言われているお酒の名前ですね。


 ダークとか、予想した人、残念でした。


 と言うか、実際、名前が、ダークとかだったら、恥ずかし、恥ずかし、恥ずかし、恥ずかし…………って、床に転がっちゃいながら、引き籠もってた。


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