第44話 新ガチャ神社の評判は?
「みんなっ。待ってたよぉ」
「あ、クリスさん。先についていたんですね」
魔物の森の入口から一緒にクリスと一緒に入った仲間が出てくる。
たぶん、行きにかかった時間より、帰りの時間の方が相当速い。
「走ってきたんじゃないの?」
「そんなことはないけど、できるだけ早くって感じで来ました」
一番乗りのアルベルトが答える。
その後から公爵様。
「公爵様、大丈夫ですか。息が切れていますよ」
「若造なんかに負けないと思っていたんだけど、歳かな」
「何を言っているんですか。そんな重い鎧をきてほとんど一緒って、すごいですよ」
「競争というのはな。ハンデがあったから負けたなんて言ってはいけないものなんだぞ」
なんだかんだ言って若造に負けたのがショックなのだろう。
あと5歳若ければ負けないと本気で思っていそうだ。
「他の人は?」
「もうちょっと待ってくださいな。そろそろ着くと思います」
あ、出てきた。
ダニエル、レオン、コルネリア。
みんな揃っているわね。
「お疲れ様」
「ふぅ、しんど」
ダニエルが座り込んでしまった。
体力の限界って感じ。
「それではみなさん。帰ってきたばかりですが、行きましょう」
「ええっ、もう?」
ダニエルが抗議の声をあげた。
「ただ、一度に行けるのは私以外に2名です。最初は公爵様とアルベルトさんからですね」
「公爵様は分かるけど、なぜアルベルト?」
「まぁ、一番乗りだったので」
実際は誰でもよかったんだけどね。
公爵様以外はね。
「それでは、公爵さん、アルベルトさん。準備はいいですか?」
ふたりの手を取り、魔物の物の丘にあるガチャ神社にジャンプする。
神社の鳥居のちょっと前に着く。
「ここが魔物の丘、そしてガチャ神社なんですね」
「はい、公爵様」
「うわっ、なんだあいつは!」
神社の前にいる連中に気づいたみたい。
狛犬がおいてある場所の前に飛竜君と七尾狐君がどっしりと座っている。
神社を守っている神獣ぽい。
「飛竜君は知っているわよね。もう一人は七尾狐君。私と友達になったの」
「すごいな。ボス級の魔物が2頭も。後ろの神社が神々しく見えるな」
「でしょう。効果抜群よね」
続いて順番にメンバーを連れてくる。
みんな同じ様に七尾狐にびっくりしている。
狙った通りの効果でうれしいな。
「さて。いよいよ、ガチャを引くときが来ました」
「「「「「おおーっ」」」」」
ガチャを引く順番はもう決まっている。
一番最初は公爵様。
ガチャ樹の前に公爵様で私はその左隣に立っている。
その後ろにメンバーの4人。
その後ろに飛竜君と七尾狐君。
なんかパワーすごいな。
どんなのが出てくるのかな。
すっごい楽しみ。
神妙な顔で二礼、二拍手をする公爵様。
しっかりと手を合わせている。
じっとしたまま、ちょっと時間が経った。
横目で公爵様を見るとまだお祈りしている。
「毛生え薬お願いします」って必死すぎない?
やっと納得したみたいで、一礼をしてガチャ樹の枝を引く。
ぴかかかぁっ。
ガチャ樹の光り方がいいまでと違う。
すっげー光った。
ころころころこ。
カプセルが出てきた。
そこに入っていたのは・・・なんと。




