第36話 魔物の森の中
「要はもっといいアイテムを出すにはここじゃダメってこと」
「うん。きっとそう。だって、あの森のエネルギーってすこいだもん」
今、話しているのはノーラ。
メイド見習いと呼ばれていたけど、最近、正式にメイドに格上げしてあげた。
もっしも、メイドよりウエイトレスしている方が多いんだけど。
『クリスのティーサロン』は人気が出てきて、いつもお客さんで席が埋まっている。
冒険者だけではなく、街からわざわざサロンに遊びに来る人もいる。
「ここが秘境にあるティーサロン?」
どうも街では変な形で口コミが起きているみたい。
まだサロンがオープンする前で、ノーラとふたりで話ていてアイデアがひとつ出てきた。
もっと、ガチャで良いアイテムを出す方法。
魔物の森の入口にガチャ神社を設置したら、たしかにアイテムのレア度があがった。
ひとつは魔物の森のパワー。
もうひとつは訪れる冒険者のお願いパワー。
あと、私の経験も関係しているみたい。
ガチャを色んな人のために引く。
それを続けていると、自然と経験が増えてガチャレベルが上がっているみたい。
サロンの立体看板作った時、連続でガチャをしまくったからわかるけど、ガチャの回数制限がずいぶんと多くなった。
この場所でガチャを引き続けてもレベルは上がっていくけど、もっと早く上げる方法をノーラと話していた。
「魔物の森の中、確かにパワーが強そうね」
「でしょ。だけど、魔物の森の中って危険だらけよね」
魔物の森。
広大な広さを持つ森で奥に行くほど強力な魔物が出ると言われている。
中心にはドラゴンがいると言われているけど実際に見た者はいない。
森の中心までいける冒険者はおらず、実際は中心がどうなっているのかは謎になっている。
「いいわね。魔物の森の中。行ってみようじゃない」
「ええっ。駄目ですよ、お嬢様」
「もちろん、ひとりじゃないわ。しっかりと護衛してくれる人を用意するから」
そう。
今、サロンには多くの冒険者がやってくる。
魔物の森に入る前に必ず寄ってくれる常連さんもいる。
その人たちに護衛してもらえれば、私が魔物の森に入っても大丈夫だろう。
魔物の森に入って、ガチャ神社を設置する。
ティーサロンと魔物の森は、瞬間移動でつなげばいい。
魔物の森の中ではどんなアイテムが出てくるのだろう。
いままではレア4が最高だった。
レア5も出てくるのかな。
「まずは優秀な冒険者集めね」
「パーティを作るのですね」
「うん、パーティ。パーティ・オブ・クリスよ」
「なんか、かっこいいっ」
次の目標は決まった。
魔物の森の中ね。
まずはどこまで行くか、相談に乗ってもらわないと。




