第26話 心の中にある物
「うーん。どうしよう」
ガチャ樹はあるけど、役に立つものが出てこない。
どうしてかな。
「もしかして・・・」
今までのガチャと今回のガチャの違いを考えた。
もちろん、ガチャ樹が違うとか、お供え物がないとか。
それはもちろん、違う。
でも、そこは変えようがない。
変えられるところで、何かないのか。
「気持ちの問題ね」
いままでは、わくわくした気持ちでガチャを引いていた。
魔物に襲われたときも、前向きな気持ちだった。
でも、今は怒りで引いている。
これってもしかしたら、波動が低いのかも。
前世の記憶で、喜びの気持ちは波動が高くて、怒りの気持ちは波動が低いって言ってる人がいた。
もしかしたら、怒りの気持ちではなく、もっといい気持ちで引くと当たりが出るかも。
じゃあ、どうしよう。
前向きな気持ち。
こんなところに入れられてしまったのは仕方ない。
じゃあ、この牢の中でちょっとでも快適に暮らせるグッズ欲しいな。
「お願い。快適グッズくださいな」
ぴか。ころころ。
《天蓋付きベッド:☆☆》
えっ、ベッド。確かにここで寝るならベッドは欲しい。
だけど、天蓋付きは大げさよね。
まぁ、いいわ。出しちゃえ。
ポンって音がして、天蓋付きベッドが現れた。
地下牢の中のほとんどを占めてしまったけど。
ベッドにごろんと寝転がる。
なんか、快適。
だけど、この牢って湿気がすごいのよね。
すぐにベッドもじとーっとしちゃいそう。
「湿気を抑えて快適に暮らせるグッズ欲しいな」
ぴかっ。ころころ。
《除湿ボール:☆》
なんか出た。バレーボールくらいの大きさの球なんだけど、ふさふさしている。
どうも、そのふさふさが湿気を吸ってくれるみたい。
ガチャ樹の横に置いてみよう。
とにあえず、ローランドへの怒りはおいておいて。
今はここで快適に暮らすことを考えてみる。
そういえばお腹空いてきたわね。
ぴかっ。ころころ。
《具だくさんスープ:-》
おっきな器に一杯入ったスープ。
ごろんと大きな肉まで入っている。
それも、ほろほろっと柔らかい。
なかなか贅沢スープね。
「いただきます」
どんなところでも、住めば都っていうからね。
今は、ここで快適に暮らしてしまいましょう。
その後もいろいろと出してみた。




