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第15話 舞踏会の招待状

「お嬢様、招待状が届いています」

「どこから?」

「クラインハインツ伯爵夫人から、ですね」

「ふーん」

「舞踏会の招待ですから、たまには出てみたらどうですか?」


ずっと貴族的なイベントは避けてきたから、執事にもそういうことが嫌いだと思われてしまっている。

実際は、転生前はバリバリの庶民だから貴族の常識に疎いのがばれると嫌だなぁと。


「でもさぁ。婚約破棄されたの、みんな知っているんでしょう」

「もちろん知っているでしょう。噂になっているはずですから」

「なんか言われたら嫌だなぁ」

「大丈夫ですよ。そういうのは影で言うものですから」


うーん、なんか陰険な気がするけど。

貴族の世界ってそういうものって感じよね。


「でもさ。舞踏会ってさ。みんな着飾ってくるよね。私が持ってきた服とかじゃ、みすぼらしくない?」

「そうですね。男爵家はそんなに豊かじゃないですから。でも、いい方法があります」

「どういう方法?」

「そりゃ、ガチャでしょう」

「あ、ガチャね」


もし、舞踏会に出るとなると服やら帽子やらアクセサリーやら。

いろいろと揃えたくなるわね。


当然、ガチャ引けば舞踏会仕様のグッズが出てくるはず。

ガチャ頼みで一式そろえてしまいましょう。


「わかったわ。出るわ」

「お嬢様、それがよろしいと思います」


じゃあ、まずは今持っている服とかの確認ね。


「クララちょっと来てくれる」

「はい。お嬢様」

「舞踏会に出ることにしたから。準備手伝って」

「わぁお。舞踏会ですか。すごいです」

「まぁ、私も男爵令嬢なのでたまにはね」

「こうしてはいられません。着ていく物を用意しないと」

「そうしてくれる?」


パタパタパタと部屋を出ていくクララ。

この別荘に来たときは、身の回りの物しか持って来なかったけど、後からいろいろと送られてきているのは知っている。

当然ながら舞踏会に必要な最低のグッズはあるはずね。


「えーと。ドレスは何色がいいですか?」

「何色があるの?」

「今の季節ですと、水色と黄色とピンクの三択ですね」

「見せてみて・・・水色かしら」

「私も水色だと思います」


うん。この水色のドレスに決定ね。


「だけど、このドレスに会う帽子がないですね。買いに行きますか?」

「違うわよ。もっと方法があるじゃない?」

「もっと、いい方法?」

「ガチャよ」

「あ、ガチャ!」


こうして、クララとノーラをお供にして、ガチャ神社にやってきたのだった。


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