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純粋少女と不良少年  作者:
日常 と 思い出
20/51

20 この瞬間が、思い出になるのなら…






―翌朝


朝風呂して、朝食食べて、荷物をまとめ、俺たちは旅館を出た。

海で遊ぶにしても「海の家」という、とても便利な所があるから大丈夫だろう。


「お前ら、また泳ぐのか?」

「うん!」

「今度は俺も一緒だから、ナンパされる必要はないぞ☆」

「お前が一番心配だ」


3人は俺を砂浜に置いて、海へ飛び込んでいった。

何で暑いのに元気なんだ…。


これで、那子と二人っきりだったら、どんなに良かったことか…。

とりあえず、折角パラソルを借りてきたのだから、寝るとしよう。

暑いけど…。







あれから、どの位の時間が経ったのだろう。

大分、寝ていたような気がする。


…って、あれ?

何か、柔らかいものが近くに…?


「…聖、お前、何やってんの?」

「あ゛?」


耀の声がしたから、一気に気分が悪くなったじゃねぇか。

後でジュース奢れよな。


まぁ、俺はとりあえず目を開けた。

視界に映ったのは、那子だった。


視界に映ったものを詳しく言うと、俺は何故か那子の手を握っていた。


「あ、起きた?」

「……ん」


俺、何やってんの?

つか、いつの間に那子が俺の隣に座ったんだ?


「どうしたの?」


…と、言ってきたのは斎条。

良かった、見られていない。


「もう昼だから、海の家で何か買ってきたらさ、聖が那子ちゃんに…グホッ!」

「無意識だっつの」


俺は耀の頭を力いっぱい殴った。

これじゃあ、死亡フラグが立ってしまうじゃないか!


「無意識なのに、那子に手をかけようと…?」


知ってたのか!?


「お前、女じゃなかったら殴り飛ばしてたぞ」

「あら、怖い」


斎条にはイラつくことが多々あるが、コイツは一体何をしたいんだか…。


「つーか、もう帰るからパラソル返して来いよ」

「…は? マジで?」


もう、そんな時間なのか?

日暮れまでは、まだ余裕がありそうだが…。


「俺、明日学校行かなきゃなんないからさ」


大人の事情ってやつかよ…。


「飯食ったら、車出すからな」

「あのレンタカーか」

「不満なら、一人で電車に乗って帰ってこいよ」

「何でそうなるんだよ、ハゲ」

「どこが!? 俺のどこが!? ねぇ!」


俺は耀を無視して、コンビニ袋の中を弄る。


「俺 どれ食べていいの?」

「ジャンケンで決めようと思ったんだけど」

「…マジで?」

「いくぞー。 じゃーんけーん」


ぽんっ。 というタイミングでグーを出した。

3人はというと…、全員パーだ。


「な、言ったろ? コイツ最初は絶対グーを出すんだぜ」

「テメェ…」

「あら、いいじゃない。 仕方ないでしょ」

「そーだ、そーだ」


大人気ねー。

…まぁ、何でもいいや。

ここで殴ったって、どうしようもない。


どれ、中身は…。


「それ、私が適当にかごに入れたものばかりよ」

「マジで?」

「俺これー」


…何で、お前が最初に取ってるんだよ。

女2人に譲るという事が出来ないのか、貴様は。


「私 これね」

「永野君は?」

「どっちにしろ、一つしかねーだろ」


何度も思うが、何がしたいんだ、コイツは…。







コンビにで買ったというものを、それぞれ胃に押し込み、パラソルを戻した。

那子が海を見ていたので、隣に移動する。

俺に気づいた那子は、暫く、何も言わずに見つめていた。


それから、しばらく、名残惜しそうに、海を眺めた。


「また来たいね、海」

「…そう、だな」


俺は一言だけ、答えた。


そうだな。 また、那子と来れたらいいな。

海だけじゃなくて、他のところにも…。


今からでも、待ち遠しいくらいだった。












このシリーズ書いてたの、去年の夏だよ!www

私何してたの!? って感じです。


まぁ、投稿は気長に待ってくれると嬉しいです。

見てる人も、そんな居ないだろうけどね…。


実はこれ、先月あたりに終わらせようと思って書いてたブツなんですが…、

計画が大幅に逸れたので、まぁ、いっか。みたいなwww


季節感ずれてますが、気にしないで読んでください。


ついでに、サブタイトルって、かなり適当に付けてたんだな~。

って、実感wwww



編集して短くしています。

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