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僕のキャラが崩壊します!!  作者: さくら
I・夏休み+勉強合宿
21/75

花火大会

海から帰って来た後、見覚えのある少年が櫻田達の姿を見て声をかける。

「あーやっと帰って来た!」

「道久。こんな所で何をしている?」

「えへへっ。近くまで来たから遊びに来たんだ」

「くそチビっ、そんなこと言って本当は寂しかったんじゃねぇのかよ?」

「違うよ?そういうきー君こそ、僕がいなくて寂しかったんじゃない?」

「なんだと、このくそチビっ!?」

「うわぁーやめてきー君。痛いよっ!??」

「木崎、道久を泣かせるな。後々面倒なことになるだろう」


「ちっ」

宮間に言われたためか木崎は不機嫌だったが、仕方なく畑本から離れる。

「うわぁあー痛かったよ、りゅーちゃん」

「あぁーよしよし。泣かないで道久君」


櫻田は畑本に抱きつかれたが、離してくれとは言えない状況だったために軽く彼の頭を撫でて

励ますことに。だが、これを見ていた木崎と宮間は長い付き合いと勘が働いたのか「こいつ…絶対

わざとだ」と畑本を鋭い眼差しでじっと見ていた。櫻田は畑本を気にしているので二人の目は

見ていない。気づいていたのは隣にいる東間のみで、彼女はちらちらと「どうしよう」と心の中で

迷ってはいたが、一人ではどうしようもできないこの状況にただ黙って見ているしかなかったのだった。


中に入って全員はすぐに飲み物を冷蔵庫から取り出して、ごくごくと勢いよく飲み始める。

「せっかく来たんだし、道久も勉強したらどうだ?」

「ううん。僕皆の顔見たかっただけだから」

「とっとと帰れくそチビ」

「木崎。そんな言い方をしなくてもいいだろう?」

相変わらずこの二人は仲が悪い。


「そういえばさ、皆はいつまでここにいるの?」

「来週の土曜日までここにいる予定にしている。いくら夏休みとはいえ、学生で長期滞在となると

木崎はともかく櫻田と東間のご両親が心配するからな」

「私は全然大丈夫だけど、櫻田はね」

「まぁ…うん。全員、とはいかないけどかなりの心配性」

「ふーんーそっか。だったら大丈夫だね」

「えっ、何が大丈夫なの?道久君」と東間が畑本に尋ねると…。


「えっとね。いつか忘れちゃったけど、多分今週か来週の土曜日にここの近くで花火大会があるみたい

 なんだ。だから、一緒に見られるかなって」

「花火かぁ~いいねぇ」

「海は嫌だけど、花火は毎年見に行ってるし。たまには地元以外の花火も見たいかも」

「ねぇ、皆で一緒にいかない?僕も行くし」

「どうする結斗?」


「行きたい行きたーい!!花火見に行きたーい!!」

「僕も…見に行きたいです」

「…って言ってるけど」

「ゆーと君、どうする?」



「…分かった。そこまで言うなら、行こう」

「「「「やったー!???」」」」

「ただし!」

「「「「えっ?」」」」

「木崎と櫻田は俺の出す課題をすべて終わらせることを条件とする」


それから櫻田と木崎は課題を根性で終わらせて、約束通り皆で一緒に花火大会へと行くことになった。

畑本が「今週か来週の土曜日に花火大会がある」と言っていたが、あの後宮間が調べると花火大会が

開催されるのは今週の土曜日だと言うことが判明したために、二人はそれを武器に頑張って終わらせた

のである。


花火大会当日の夜。

畑本と待ち合わせ場所に合流して、五人で花火大会を見に行くことに。


「地元の花火大会とやっぱり違うな?人多いし」

「まぁ、夏休みだしね。皆泊りだったり車で来てるんでしょう」

櫻田は地元の花火大会しか見に行ったことがなく、たくさんの屋台と人をきょろきょろと見渡してる。

東間に関しては何度か地元以外のところも見に行ったりしているので彼女のようにはせず、堂々と

歩いていた。


「お前達、人が多いんだからはぐれるなよ?特に道久」

「大丈夫だよ。僕迷子になんかならないよ」

「ちげぇーよ。お前はちびだからいなくなっちまったらわかんねぇから言ってんだよ」

「ひっどーい。そんな言い方ないじゃん、きー君」

「木崎」

「へいへい。すんませんでした」

「まったく…」


どうして二人はここまで来て喧嘩するのだろうと櫻田と東間は苦笑いして見ていると、夜空に綺麗

な花火がドーン!!と打ち上げられた。


人気キャラクターだったり、ハート型だったりとさまざまな花火が打ち上げられ見てて飽きることなく

観客は花火の虜となり、写真や動画を撮ったりする人がたくさんいた。



…そして、花火が終わると皆はぞろぞろと帰って行く。

「あっと言う間に終わっちゃったな~」

「もう少し見たかったわ~」

「…ん?おい、道久はどこだ?」

「「「えっ!?」」」


花火に夢中になっていたせいか、帰る頃になって畑本がいないことに気が付いた。

そしてタイミングよくアナウンスが鳴って、宮間の名前が呼ばれると全員は畑本を迎えに行くことに…。


「ごめんなさい…」

「ったく、だから言っただろうが」

「まぁまぁ。道久君が無事で良かったじゃない」

「そうですよ」

「さて、花火も終わったし。帰るぞ」

「「「はーい」」」

「おう…」


ここで、なぜ畑本が迷子になったのかと言うと…花火を見ている途中で綿あめ屋さんを見つけて

綿あめを買って食べ終わったのはいいが、人混みのせいで木崎達がどこにいるのかわからなくなって

しまい近くにいた警察官に助けを求めてアナウンスをかけてもらったという彼らしい理由だった。


それから一週間後、櫻田達は別荘を後にして地元へと帰り自主学習と夏休みの宿題に取り掛かるので

あった。









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