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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
3章
39/46

不安とゴブリンキング


 あのゴブリンの集団の中を突っ切るのは面倒くさいから、透明な状態で迂回しながら近づいて行く。



「ダリアはゴブリンキングがあまりにも弱いとかじゃ無ければ、戦う前にバフスキルを僕に打ってくれる?」



「分かりました」



 そうして他のゴブリンたちに気付かれないように進んでいく。



 そうして20分ぐらいが経過したところでゴブリンキングが見える位置まで近づいてきた。



 遠目から鑑定したゴブリンキングのステータスは




[ 名前  ] ゴブリンキング

[ レベル ] 156

[ 体力  ] 2800

[ 魔力  ] 750

[ 攻撃  ] 2900

[ 防御  ] 2750

[ 魔攻  ] 600

[ 魔防  ] 2010

[ 素早さ ] 1900

[ スキル ]



 こんな感じだった。



 普通にステータスが高い。異世界に来てから出会ったモンスターの中でというか、生き物のなかで一番強いかも知れない。

 


 あとはゴブリンキングには劣るけど、キングの付近にいるゴブリンシャーマンというモンスターも結構強い。




[ 名前  ] ゴブリンシャーマン

[ レベル ] 115

[ 体力  ] 920

[ 魔力  ] 1400

[ 攻撃  ] 450

[ 防御  ] 856

[ 魔攻  ] 1540

[ 魔防  ] 1340

[ 素早さ ] 930

[ スキル ]




 ステータスを見た限りゴブリンキングは肉弾戦が得意でシャーマンは魔法で攻撃を仕掛けてくるタイプだろう。

 遠距離攻撃と近接戦闘が得意のモンスターが一緒に戦うのはバランスが良さそうだ。



 キングとシャーマン以外にも周りには普通のゴブリンよりも体が大きいホブゴブリンが10体以上いる。



「ダリア、バフをかけてくれる?」



「分かりました」



 返事をしてすぐにダリアがスキルで僕を強化してくれる。

 彼女のスキルは此処ぞという時の切り札として温存する事が多かったから使うのはワイバーンと戦ったとき以来かも知れない。



 改めて受けるといつもよりも力が湧いてきている気がする。

 まぁ、実際にステータスが2倍になっているから強くなっているんだけど。



 ダリアにバフをかけて貰ったところで本格的にゴブリンキングと戦うことにする。



「じゃあ、ちょっと戦ってくる」



 そう言って僕は、とりあえずいつも通りにゴブリンキングの背後に転移して聖剣を首目掛けて振るう。



 気がつけば初手は転移で相手の後ろに移動して奇襲をかけるのが常套手段になってきている。



 まぁ、シンプルに強い技だと感じてるからだと思うけど。




 ゴブリンキングは攻撃が当たる寸前にこちらの存在に気がつきガードしようと両腕をクロスしてガードの構えをとる。



 しかし、ダリアのスキルのおかげもあってステータスが10倍になっている僕が奮った聖剣はゴブリンキングの両腕を貫通して、そのままの勢いで首を斬り落とした。



 そのまま急な奇襲で大将首を取られて戸惑ったような顔をしている取り巻きのホブゴブリンやゴブリンシャーマンに向けて氷魔法のアイスランスをお見舞いする。



 何とかガードしたり避けようとするが無慈悲にも魔法がモンスターたちを貫いて行った。



「ただいま!」



「ゴブリンキングを一撃でしたね。流石ですレン様」



 戻るとダリアが祝福してくれた。



 しかし、



「リン……戦いたかった」



悲しそうにしている娘が1人。



 いや、僕もリンの出番が無いなーとは思っていたけど。

 ゴブリンキングの方がステータスが高かったというのもあるし、倒すのに時間をかけると手下のゴブリンが湧いてきて面倒臭いというのがあって1人で倒してしまった。



 あと、リン以上にダリアのレベル上げをしたかったのもある。

 リンの方が強いというのもあるし、ステータスもどちらかと言うと防御よりだから戦っているのを見ていても不安はそこまで無い。



 ただダリアは現状で言えば僕たちの中で1番レベルが低い。

 しかも、僕が異世界に来てから戦って来た強敵たちと比べてもだいぶ弱い。

 リンなら1対1でそう言った敵と戦ってもやり合えると思うけど、正直ダリアでは相手にならないと思う。




 そう考えると不安になるから出来るだけダリアのレベルを早めに上げたかった。

 だから、そのために本当ならいざという時のために取っておきたかったダリアのスキルを使って貰ったのだ。

 そうすることで彼女にも経験値が分散されるから。



 ただ、そのせいでリンの戦闘機会を奪ってしまった。

 どこかで埋め合わせをしないとな。




「グアアアアアア!!」



 そんな事を考えていると上空から叫び声が聞こえた。

 よく見ると何か大きな生物が空を飛んで来ていた。


 


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