おじさんと冒険者生活
<ダルク視点>
レンやダリアと一緒に所属していた闇ギルドをぶっ潰して隣国に来た俺は冒険者になる事にした。
闇ギルドが潰れて仕事も無くなったから次の仕事を始めようってわけだ。
とはいえまだ貯金もそこそこあるし、ギルドを潰した時にレンに置いていかれた俺はあの場で金になりそう物も拝借している。
まぁ、犯罪組織の所有物なんていくら取っても問題無いだろう。
つまり金には余裕があるのだ。
そのせいで最初の2日ぐらいは酒場で酒を飲みまくっていたが、それも飽きたので重い腰を上げて冒険者を始める事にした。
人生初の冒険者ギルド。
これでも闇ギルドの幹部をやっていたから俺はそこそこ強いはずだ。
もしかしたら、冒険者ランクがかなりのスピードで上がって女の子にチヤホヤされるバラ色の未来が待ってるかも知れない。
助けた女冒険者や美人の受付嬢に依頼で仲良くなった御令嬢なんかにモテちゃったり、複数の女冒険者と仲間になってハーレムパーティーを作ったり。
俺を取り合って女の子たちが揉めるシチュエーションとかを味わってみたい。
そうすれば娼館に通う寂しい生活ともおさらばだ。
なんだか薔薇色の人生が待ってるとなるとワクワクしてくるな。
冒険者として地位も名声も女も全て手に入れてやるか。
闇ギルドに居たら日陰を歩くしか無かったし恋人がいなかったのも毎日のように仕事を振ってきた奴らのせいだ。
あんなギルドは潰れて良かったな。
流石に俺1人でどうにか出来る組織では無かったから、レンと出会えた俺は運が良かったのかも知れない。
さらに言うならダリアの知り合いじゃなければ殺されていたかもと思うと背筋が凍る。
そんなこんなで冒険者ギルドにやって来た。
ギルド内には依頼を選んでる奴や話し合っているパーティーに酒場で飲んでいるダメな奴らもいた。
だなそんな奴らの事はどうでもいい。
今、一番大切なのは受付嬢が可愛いかどうかだ。
そして、左右どちらの席に座っている受付嬢も美人だ。
右に座っている子は茶髪をセミロングにシミ一つない肌で目が大きく胸も豊かに膨らんでいて可愛いらしい。
左に座っている子は黒髪をロングにしていて仕事が出来そうな雰囲気をしている美人だ。
俺はそんな見た目麗しい受付嬢にワクワクしながらも冒険者登録を終わらせた。
右側に座っている可愛いらしい方の女の子に受付をしてもらったが丁寧な対応をしてくれて嬉しかった。
可愛い子と話して心が浄化されていた俺に話しかけてくる奴がいた。
「おいおい! おっさんが今から冒険者になれるなんて思ってるのか!」
そう言って大柄の男がバカにしたように爆笑しながら話しかけて来た。
「誰がおっさんだ! 俺はまだ20代だ!」
「その顔で! ギャハハ!!」
「お前に言われたくないわハゲ!」
「何だと!! ルーキのくせにCランクの俺に指図すんな!!」
「そのルーキにすら舐められるぐらい弱そうなんだよお前」
「テメェ! 舐めてんのか!」
「そう言ってんのが分かんない? 頭悪いんじゃない? というか臭いから喋んな!」
「ぶっ殺す!」
そう言って俺の言葉に切れた男は殴ろうとしてきた。
その攻撃スピードは遅すぎて楽に避けるが出来る。
別にここでコイツを殺しもいいがギルドに登録したばかりで悪目立ちするような事はしない方が良いのは俺でもわかる。
だからもし殺すとしたら裏でひっそりとやる。
ついこの前まで本業だったわけだし。
とりあえず男の攻撃を避けて両手を短刀で斬り落とす。
「グゥァァァァ!! 俺の腕が!!」
「雑魚がイキってんじゃねぇよ」
そう言って男の頭を踏んづけた後に唾をかけてやった。
これで舐められて他の奴に絡まれる事を少なくなるだろう。
あの男はCランク冒険者でそこそこ強いらしいし。
まぁ、Cランクがどれぐらい強いのかは分からないが。
この後、俺は強いモンスターを何体か倒した事で冒険者ランクがCランクまで上がって舎弟みたいなのも出来た。
・・・
おじさんの長い回想が終わった。
「あ、そうなんだ」
「お前が聞いたんだろ! もっと興味を持てよ!!」
こんな再会の仕方をしたら会ってない間にどんな事があったのか気になるでしょ。
実際に聞いたら「そうなんだ」って言う感想が出ただけで。
でも話しはそこそこ面白かったし、先輩冒険者に絡まれるテンプレ見たいな事をやったあとに、酒場でナンパする三下みたいな事をやってるのも面白い。
そんな感じで話していると冒険者ギルドの扉が勢いよく開かれた。
「やばい! ス、スタンピードだ!!」
あけましておめでとうございます。
ここまで読んで頂きありがとうございます
今年も本作品をよろしくお願いします。




