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ドールアイ/カラスアゲハ/あなたに空を/傘/田舎の〇〇高校から発信中/幻日

3年次に発表した作品です。

割と自由に書いてます。

田舎の○○高校から発信中 だけタイトルを変えてます。具体的にいうと○○のとこに学校のイニシャルを入れてました

『ドールアイ』  


 その碧眼に僕を映して

 その何も映さない瞳に僕を映して


 作り物のレンズも

 濁ったハイライトも


 君にはふさわしくない

 涙も流せない瞳なんてふさわしくない


 その瞳に命を宿してくれ

 その義眼を捨ててくれ



 僕を見てくれ

 僕を映してくれ



『カラスアゲハ』  


 カラスアゲハは夢を見る


 もしも私のハネが明るい色になったなら


 あなたは好いてくれるだろうか


 私は死や霊の象徴ではない


 私の背には仏様など乗せられない


 私はただあなたに好かれたいだけ


 私はただの黒いハネの蝶なのだ


 ただあなたに恋をしているだけなのだ



『あなたに空を』  


 空を仰いだ


 鳥になりたいとは願わないけど

 翼をほしいとも願わないけど


 ただあなたにこの広い空をあげたいなって

 思ってしまうほどの青空


 それこそ無理でしょってあなたは言うけど

 期待してるっていう風に笑ってくれるから


 空を仰ぐ

 あなたと空を仰ぐ


 いつかあなたに渡せるように



『傘』


 傘は嫌いだ


 あなたの姿を見づらくさせてしまう


 あの群衆の中にあなたがいるのではと探してしまう


 電線の、溜まっていた雨水がボトリと傘に落ちる


 その衝撃は悲しみと近いのかもしれない


 傘は嫌いだ


 途絶えることのない傘への衝撃は


 まるであなただった



『田舎の〇〇高校から発信中』


 高校生なんてキラキラしたものではなかった

 漫画やドラマの世界は嘘だらけ

 あんな世界あるわけなかった


 自分から変わろうとしなかっただけ

 そうかもしれないね

 でもそうじゃないことも多いでしょ


 開いてない屋上までの道の汚さ

 短いスカートに染めた髪が許されないこと

 携帯の使用も公式には認められていない

 公式にはね


 ほらね

 夢見ただけ馬鹿でしょ

 フィクションは所詮フィクションだった

 ノンの字がつくことなんてなかった



 ただあんたと笑った時間は

 悪くなかったかな



『幻日』


 幻日が輝く

 輝く太陽から離れた場所で真似をして

 そんなことしても本物にはなれないのに


 幻日が揺らめく

 眩しさにぼやけて涙が溢れて

 二十二度の角度はあまりにも完璧なのに


 現実が揺らぐ

 あなたの真似をして

 私自身が救われるわけではないのに


 幻日が輝くから

 あなたのようになりたいと

 その光に私を重ねて

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