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毒・毒・毒!!  作者: マネージャー
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俺よりも上だと!!



「少しの時間の違いだけで、こんなに変わるもんか?」



【イチバン山道】から【ガナナーガ】がいる【カント】の街に続く橋付近もでの道のりに、プレイヤーとの遭遇率が激減。【原初の森】が開放された事で【イチバン】にプレイヤー達が集まっていたのを目にしたばかりなのに……深夜も過ぎると流石に寝てしまうか。アカツキさんや黒鉄さんも【求】じゃなくて、現実の方で用事があるのかもしれない。



「まぁ……俺とアイツの戦いを誰も邪魔出来ない感じがいいのかも」



 ポイが一緒にいるのは置いといて、今回は【ガナナーガ】が突如現れる事はなく、待ち構えている状態だ。



「まずは【毒(幻覚)】……じゃなくて、【薬酒】を設置しないと」



 戦闘前、俺自身で手順を考えた。【ガナナーガ】は【薬酒】が弱点なんだけど、その使い方は呑み込ませないと駄目らしい。そうする事で【ガナナーガ】は泥酔状態になるみたいだ。そのために【薬酒】を地面に置き、【噛みつき】で頭を伸ばしてきた時に呑んでもらう。そうするように誘導しないと。【毒(幻覚)】を先に使った場合、何処に攻撃するかも分からない。



「置いた後は、俺自身を囮にしないと駄目だよな」



 あまりに近すぎると、なぎ払いや体当たりで【薬酒】の小樽が壊されるかも。そのために遠距離攻撃……【投げナイフ】の出番だ。これで俺の存在を【ガナナーガ】に見つけさせる……二度目の戦闘で【空気のような存在】が通じるかにもよるんだけど……



『エリアBOSS 【ガナナーガ】との戦闘に入りますが、よろしいですか?』



 一定の距離まで近付くと、戦闘開始の表示が出現した。これは途中参加出来る時にもあった事だ。けど……



「人数制限が一人になってるんだけど、あの時は四人だったよな……これもクエストが原因か?」



 アカツキさんや黒鉄さんにソロで戦えと言われたけど、人数制限がされてる時点で決定なんだけど……



 ポイ、NPCに関しては制限に入らないみたいだ。今回は警戒する事もなければ、毒を所持する相手に飛び込んでいくような事もない。



「ヤク中。毒。取り込むの。手伝う」



 俺に毒を取り込ませる気満々みたいだ。俺の体にある毒を変化させるつもりか……【毒(幻覚)】を使うために、【夢キノコ】を食べないと駄目。そこでポイが邪魔をしなければ助かるんだけど……



 俺は【ガナナーガ】との戦闘を許可。距離はまだあり、【ガナナーガ】から先制攻撃がないという事は【空気のような存在】が二度目でも通用している。



「それは助かる。【薬酒】の匂いに釣られて、勝手に飲んでくれるのが一番楽なんだけど……」



【噛みつき】が届きそうな距離に【薬酒】を設置。【なぎ払い】も届くけど、そこはモーション次第で拾う事にして……



「【薬酒】に気付いた様子もないな。やっぱり、攻撃を仕掛けてから、顔を引き寄せる方法しかないか」



 ここは【投げナイフ】を使う……届くんだろうか? と思わせる程の距離がある。使うたびに一本減るから、無駄投げは出来ない。一本だけで成功したい!!



「行け!! ……って、予想はしてたけどさ」



【投げナイフ】を投擲。動かない巨大な的を外すわけがない。力の数値が足りずに届かないわけでもなかった。ただ……案の定、【ガナナーガ】の体に弾き返されてしまった。木彫りナイフでもそうだったからな。



「ヒシャ~!!」



 突然の【ガナナーガ】の叫び。時間差でダメージを受けたのか? つまり、【毒(付与)】の効果はあった……いや、それを示す状態になってない。



 そんな時、ズボンをクイクイクイと引っ張る奴……といっても、俺以外だと一人しかいない。



「当てた。誉めて」



 と、ポイは【投げナイフ】を持っていた。道具屋から特別に【投げナイフ】を五本貰っていたけど……



「いやいや、そんなまさか……って、当たってるだと!!」



【ガナナーガ】の眉間部分に【投げナイフ】が刺さったまま。俺のは弾かれて消滅したのに、成功すると一定時間消えないのか?



 ポイが当てたとなると、命中させるのもそうだけど、力の数値は俺よりも上なのか!! 【ガナナーガ】の弱点に運よく当たっただけか?



【ガナナーガ】が叫ぶ程だから、スマッシュHITだったかもしれない。次は俺達よりも先に攻撃を仕掛けてくる。【毒(幻覚)】を使う準備、【夢キノコ】をすぐに食べれる準備をしないと。



 右手に持つのが【投げナイフ】から【夢キノコ】へ切り替える。吸収缶を外すけど、ポイが噛みついてくるのは仕方がない。



「モグモグモグ」



「モグモグモグって、噛みつくのが早すぎ……」



「ご褒美」



 ポイは【投げナイフ】を当てたご褒美として、俺が出したばかりの【夢キノコ】を食べていた。

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