表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Catalk ~簀巻き殺人事件~  作者: こころ龍之介
42/61

第40話:隠れた才能

キャシー、喜屋武、そして結城は大阪府警本部12階に在る食堂でランチを食べながら、捜査の打ち合わせをする。

衛生管理上、食堂には猫は入れないので、イヴは課にて留守番となった。

いつもなら喜屋武と結城は外で食べるのだが、府警本部の食堂は大阪城を眼下に見下ろせる事もあり、キャシーの希望で食堂で食べる事となったのだ。

《確かに、大阪城を見ながら食べるってのも悪くない》

結城はAランチのチキンのクリーム煮、喜屋武さんとキャシーは煮込みハンバーグ定食を注文した。

最初は皆んな静かに食べだしたが、昨夜の出来事が気になった結城は、口の中のチキンをゴクリと飲み込み、

「キャシー、ドゥ・ユー・リメンバー?イエスタディ・ナイト。アイ・トーク・ユー・ストレンジ・・・ (キャシー、思い出してもらえるかな?昨日の夜。ボクが話した奇妙な・・・)」

キャシーはニッコリと微笑み、早口で、

「Ahah, Wawawawa, wait. So, about what?(んー、ちょ・・・、ちょっと待ってね。えっと、何についてだっけ?)」

《あちゃー、もしかして忘れた?》

すると、喜屋武が楽しげに、

「結城クン。昨夜、何かあったのかい?」

結城は軽くため息を()き、

「実は、喜屋武さん。昨日、不思議な体験をボクしまして」

「ほぅ、“不思議な体験”!興味をそそるねぇ~。話してみたまえ」

喜屋武は右眉を上げ、口元を綻ばせた。

《そんなに面白いのかなぁ・・・。キャシーはまたハンバーグ食べだしたし・・・》

結城は喜屋武をじっと見詰め、

「笑わないでもらえますか?」

「あぁ、約束する。だから、言ってみたまえ」

《ダメだ・・・、喜屋武さん、目がニヤついてる。仕方ない・・・》

結城はコホンと小さく咳ばらいし、

「いや、実は、昨日、弁天がですね・・・」

「弁天がどうした?」

「イヴ捜査官がキャサリン捜査官にやるじゃないですか?こうやって・・・」

結城は指を丸め猫の真似(フリ)をすると、喜屋武さんの額に右手を置く。

喜屋武はボクの右手に目をやり、

「それが?」

「弁天も真似して、昨日、ボクの額に置いたんですよ。そしたら・・・」

喜屋武はまるで見透かしたかの様に、

「言葉が脳内に響いてきたのかい?もしかして?」

《え?何で?》

結城は頷くしかなかった。

「そ、そうです。言葉が頭に響きました。ノイズ混じりでしたけど・・・。何で理解(わか)ったんですか?」

「いやぁ、実に面白い。面白いよ、結城クン。君にそんな隠れた才能があったとは、正直驚きだねぇ。なぁに簡単な事さ。FBIの出しているレポートのキャサリン捜査官とイヴ捜査官のくだりに、彼女達はそうやってコミュニケーションを取っていると書いてあったからね。“キャサリン捜査官は話し、イヴ捜査官は手を当てる事により意識や考えを伝える。”って、そうやって双方向のコミュニケーションを取っているのさ。しかし、特筆すべきは、“ノイズ”だよ。これはレポートに無い。どういう事だろうか?うーん。ちょっと待ちたまえ」

喜屋武はペンを取り出すと紙ナプキンにサラサラと英文を走らせ、キャシーに見せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ