願い
蒼葉「うぉ!?な、なにこれ?剣?」
蒼葉の前に現れたのは特徴のない平凡な剣だ。
獣はいきなり現れた光に警戒したのかこちらをうかがっている。
蒼葉「こういう時普通ならもっと強そうでカッコイイ感じの剣がでてくるよな、、
でもやるしかないんだよな。」
蒼葉はゲームや漫画などのように主人公にしか使えない剣を想像していたらしい。
しかし、さきほどの恐怖を思い出すと文句など言ってられない。
蒼葉は剣を手にした。
蒼葉「え!?剣ってこんなに重いのかよ。想像と全然ちげぇー・・・つか、剣現れたからって俺につかえねぇ!!!
使いもんにならねぇじゃんか!!!
結局逃げるしかねぇ!!!」
蒼葉は剣を手放すと、また全力で森の中に入って行った。
しばらく森を走り抜けるとオアシスを見つけた。
蒼葉「はぁ、はぁ、はぁ、オアシス!?は!高い木!?」
そこのオアシスには大きい木があり、蒼葉は登れば襲われることはないんじゃないかと考えた。
案の定、木に登ると獣はこちらを見上げるだけで襲いかかってくるようには見えない。
蒼葉「ふぅー!命拾いした‥‥‥」
ドンッ!!バキバキ。ドンッ!!バキバキ。ドンッ!!ドンッ!!
蒼葉「‥‥‥‥ぜ。」
そこには牛の頭に鍛えられた体に二足歩行、それに右手には斧。
ゲームや漫画でよくでる獣。
そう‥‥‥‥ケンタウロス。
しかもデカイってもんじゃない。
大きい木に登ったはずなのにまっすぐに目が合っている。
ケンタウロス「ウォォォォォ!!」
なんて雄叫びだ。意識がぶっとびそうなくらいデカイ声だ。
雄叫びが終わると同時にケンタウロスは右手の斧を大きく振りかぶった。
蒼葉は感じた。
ー俺、死ぬ‥‥‥のか?
意味わからなくこんな世界に飛ばされて。
バケモノに追い回されて。意味のない剣現れて‥‥‥‥剣?
そういえばあの声と剣はなんだったんだろう。
そして蒼葉はあの剣に願えと言われて願うと現れたのを思い出した。
最後の最後まで悪あがきくらいしたいと思った。




