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僕のクラスメイトが異世界に行ける装置を発明したようです。  作者: 大内 菖蒲
第1章 チュートリアル
20/21

第20話 部活動

休みが続くと、毎週日曜更新だということを忘れかけます。

「う、うーん...。 ってここは..,?」


目が覚めると、そこには見知らぬ風景が広がっていた。 どうやら、気を失っているうちに違う場所へと連れてこられたらしい。


「でも、異世界から帰ってくる途中で気を失ったんだから、連れて来られたとは限らないのか」


「・・・いや、連れて来られたで正解」


「あ、葉加瀬」


いつの間にか、僕のすぐ近くに葉加瀬が立っていた。 こいつ、男の癖にいい匂いがするな...。


「で、みんなは?」


辺りを見渡すが、葉加瀬以外の人物が見当たらない。 中村達は一体どこに行ったのだろう。


「・・・教室だ」


「教室?」


「・・・Cクラス」


Cクラス...。 あー、僕達のクラスのことか。 異世界とかいろいろと濃いことがありすぎて忘れかけてたよ。


「で、なんでまた?」


「・・・いろいろと決めないといけないことがある」


決めないといけないこと...。 なんか嫌な予感がするなぁ...。


「・・・まぁ、取り敢えずついてこい」


「了解」


ん? ということは、ここは学校なのか?


葉加瀬に尋ねると、彼は首を縦に振った。


「・・・落ちてきた神木達を学校まで連れてきた」


つまり、元々別の場所に落ちてきた僕達を、葉加瀬が学校まで運んだって訳か。


「男5人もよく運べたね」


「・・・発明品を使えば全然問題ない。 それに、気を失っていたのは神木と中村だけだったし」


「えぇ...。 どんだけ肝が据わってんのあの人達...」


まぁ、鷲尾君はあれだけ平然とブラフをかますし別に不思議ではないのか。 先生も大人ってことで説明はつくしなぁ。


名波君は、ちょっとわからないけれど...。


「んー、でも、ここどこ? 見覚えないよ?」


「・・・入学したばっかりだから知らなくて当たり前。 俺だってここが何なのか分からない」


「じゃあなんで僕をここに連れてきたの?」


「・・・ここが寝かせるのに丁度よかっただけだ。 それとも神木は男ばっかりで窮屈な教室で寝たかった?」


「それは嫌だ」


男に囲まれて寝るのは修学旅行だけで充分だし、さらに言うなら僕は因幡の膝枕で寝たかった。


そんなことを考えながら部屋の外に出ると、(まぁここは学校だから当たり前なのだが)廊下が続いていた。 どう行けばCクラスに辿り着くのかもわからないので、葉加瀬についていくしかない。


「・・・どうやら、ここは生徒指導室みたいだ」


葉加瀬が、先ほどの教室に目をやりながら呟いた。


「ふーん、じゃあもう二度とお世話になることはないね」


「・・・神木」


何でか知らないけれど、葉加瀬が憐みの視線を僕に向けてくる。 こいつ、言うに事を欠いて僕が問題児だと...?


「・・・まあいい。 さっさと戻るぞ」


葉加瀬が早足で歩きだしたので、僕は急いでついていく。 そのまま他愛無い話をしながらしばらく歩いていると、どこからか騒がしい声が聞こえてきた。


「ふざけんな! お前らの目は節穴か!?」


「いやいや、どう考えても中村がロリコンなだけだろ。 むしろ俺達は健全な方だぜ」


「勇ちゃんとこころちゃんのあの可憐さが分からないってのかよ!」


「あー、まだこころちゃんは分かるんだよ。 自分より遥かに年上なのに見た目ロリってのは萌えるもんがある。 でも、勇ちゃんはマジの12歳だろ? お前完全に犯罪者じゃねーか」


...会話の内容を聞いただけで、大体何を議論しているのか分かってしまった。 まぁここは男子校なのだから、そういうノリがあっても別に不思議ではないけれど...。


「・・・着いたぞ、Cクラス」


「う、うん...」


葉加瀬に促されるが、何とも入りづらい雰囲気だ。 そもそも、僕はそれほど異性に執着がある訳ではないし、こういうノリはあまr


「・・・さっさと入れ」


「ちょっ」


葉加瀬に押され、僕は半ば強引に教室に入れられてしまった。


「おー、おつかれ」


「なかなか格好いいことしてたじゃねーか」


入るなり、みんなから労いの言葉がかけられる。 そういえば、僕らの異世界での行動は全部見られていたんだっけか。


「神木! 丁度いいところに来た! お前なら勇ちゃんとこころちゃんの良さを分かってくれるよな?」


「うん、まあ、中村のロリコン具合は置いといて、可愛いことは確かだね」


全く、これだから女に飢えている奴は...。 ましてや幼女に飢えているなんて完全に犯罪者だ(懲役二年くらい)。 執行猶予もつかないレベルだろう。


そんな僕の心の中は露知らず、中村は興奮したように言った。


「そうだよな! やっぱロリが1()()いいよな!」


「異議あり!」


ロリが1番だと...? こいつ、ロリコンだとしても言って良いことと悪いことがあるだろ!


「中村...。 お前完全に道を踏み外したな。 この世の中において、年上のお姉さんこそ至高! ロリなどただ可愛いだけ、庇護欲を煽る存在でしかないのだ!」


「そこがいいんだろうが!! 何というかこう、『俺が守ってあげたい』と思わせるあの幼さこそが最 of the 高だろ!」


「はぁー? お前よりにもよって勇ちゃんにそれを見出すの? 勇ちゃんのデコピンで瞬殺されそうなお前が?」


「分かってねぇな、神木」


中村はムカつくキメ顔で言った。


「勇ちゃんはオカルト故にガジェットに弱い! そこで、俺が勇ちゃんをガジェットから守る! そうすれば好感度アップ間違いなしだろ!?」


そんな簡単にいく訳が...ってちょっと待てよ?


「じゃあ僕が因幡をガジェットから守れば、因幡からの好感度爆上がりで膝枕させて貰えるのでは...?」


中村(ロリコン)と同レベルの発想だった。


「というか年上好きっつっても、まだ因幡が俺達より年上かどうか分からなくないか?」


「いーや、あれは年上だね。 僕の培った経験上、因幡はお姉さんキャラだ」


「仮に年上だとしてもオカルトだぜ? ワンチャン千年以上生きてるかもしれんぞ」


「年は関係ない」


「それは確かにな」


中村と初めて意見が一致した瞬間だった。 年上好きとロリコンの意見の一致ってもしかしてノーベル平和賞受賞並みの出来事なのでは...。


「こいつら、年は関係ないとか流石に女に飢えすぎじゃあ...」


「俺達にはついていけない領域なんだよ。 そんなことより男子校にいる癖に彼女を作った赤池の処刑に加わろうぜ」


ノーベル平和賞と同時に、クラスメイトからの冷たい視線も得た。


「ま、待って誤解だよ! 中村はともかく、僕は女に飢えてないって!」


「ホモか」


「更にあらぬ誤解を!!」


まぁ男子校だからそういう奴が居てもしゃーないな、と呟きながらクラスメイトは去っていった。


「中村! 貴様のせいで僕はこれ以上友達を作れなそうだ!」


「元々作れそうになかっただろ」


「吹き飛ばすぞ」


「・・・一同、静かに」


と、急に何処からか葉加瀬の声が聞こえてきた。


「・・・神木と中村、静かにして」


「「はい」」


「・・・あと赤池の処刑をしてる奴ら、一旦やめてほしい」


「チッ、命拾いしたな」


「葉加瀬のおかげだぞ」


今になって、赤池君が教室の隅に吊るされていることに気付いた。 彼女とのデートから戻ってきたところを捕らえられたのだろう。 デートが終わるのを待つ辺り、まだまだ甘い奴らだけど。


「こ、これが非リアの恨みってやつか」


様々な暴行を受けたであろうに、まだ喋れるとはなかなか気合いの入ったリア充だった。


「・・・さて、本題に入らせてもらう」


「うん...って葉加瀬どこにいるの?」


「・・・ちょっとやることがあって外に。 今は全員の脳内にテレパシーを送っている」


「「「「発明品すげー!!!」」」」


テレパシーってまた無茶苦茶な...。


「一体どのような仕組みで...」


「せ、先生、それは長くなるので後にしましょうよ」


「こっちの声はどうやって聞いてるんだ?」


「・・・それも発明品のおかげ。 で、今からいろいろ決めないといけないことがある」


決めないといけないこと...。 異世界に行っていた僕達を呼び戻すくらいなのだから、それなりに重要なことだろう。


葉加瀬は、しばらく間を開けてから話し出した。


「・・・異世界部を作る」


「「「「は?」」」」


「・・・実は、ここの学校は部活強制。 絶対にどこかの部活に入らなければいけない」


それは入学する前に分かっていたことだけど...。 それが、どうして『異世界部』とやらを作ることに繋がるのだろうか?


「・・・ここの学校、体育会系の部活しかない」


「「「そ、そんな馬鹿な...」」」


それは僕も知らなかった。 確かに、インドア派の人達にとってこれはキツい事実だろう。


「・・・よって、俺は異世界部を作ろうと思う」


「運動部に入るのが嫌だから文化部を自ら作ろうということですか」


「・・・そういうことです」


先生の説明でようやく理解した。 つまり、今のままだと強制的に運動部に入ることになってしまうから、自ら文化部を作ってそこに入ろうということか。


「うん、まぁ、それはわかった。 で、決めないといけないことってのは一体なんだ?」


中村の問いに、葉加瀬は淡々と答えた。


「・・・()()()()()()()()()()()




















































部活動も青春のうち。

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