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987/2007

897_『藤ちょこイラスト展 – 藤色巡り –』鑑賞&サイン会

おはようございます。きんぴらです。


今日は2023年4月2日。日曜日だ。


 今は丁度11時になったところ。有楽町ルミネの8Fにあるタリーズコーヒーにいる。朝食のホットドックを頂き、食後のアイスコーヒーを楽しんで……苦い……。雰囲気に流されてアイスコーヒーにしてしまったが、アイスティーにすれば良かったと後悔している真っ最中。


 お腹は満たされたのでパソコンを開いた。なぜ有楽町にいるのかを書いておこう。


 現在有楽町マルイで藤ちょこさんの個展『藤色巡り』が開催されている。私が足を運ぶのは当然のこととして、「なぜ今日なのか」が重要。実は申し込んでいた『藤ちょこ先生サイン入りグッズお渡し会』に当選したのだ。


 当選したのは本日13時からの会。時間前行動に定評のある私は現地確認にやってきたというわけだ。……2時間も前に。


 先ほどマルイに行ってみたらまだ開店前。11時開店のようだから、コーヒーを飲み終えたら集合場所把握のため再度出動する。どんなグッズがあるかも当日の楽しみにするために調べていない。めちゃくちゃ楽しみ。というか久しぶりに緊張感を味わっている。


 緊張感の正体は、厚かましいお願いをしようと思っているから。そのお願いとは、藤ちょこさんの画集『彩幻境』へのサインだ。これには訳があって、申し込む際に「当日購入したグッズではなく、手持ちのアイテムへのサインも可」と文面を見た気がするのだが、今では見当たらない。私の勘違いで、画集へのサインはお断りされる可能性がある。それが怖くて緊張している。


 もちろんご本人ではなく、近くにいるスタッフに伺うつもりだ。そんな失礼あってはならん。色々と弁えている。これも集合場所をチェックした時に確認が出来るようであれば済ませておこう。


 それではそろそろ行ってきます。



 ◇



 帰宅。最高の時間だった。


 まず、現地確認に行くともう大勢の方で賑わっていて、個展の整理券が配布されていた。スタッフさんに声をかけると、よりにもよって13時整理券を配布中。貰ってもその時間はサイン会真っ最中。もう少し時間を置いて受け取ることにした。


 そして肝心の質問をしてみた。


「今日って私物にサイン頂けるんですかね? 申し込み時は頂けるとの記載があったのですが、今見直すと見当たらなくて」

「えーと、購入いただく色紙へのサインになりますね」

「画集持って来たんですけど……」

「皆さん同じ条件ですので……すいません」

「いえいえ! こちらこそすいません!」


 ……やはり私の勘違いだったのか。もちろん色紙へのサインだけでも飛び上がるほど嬉しいのだが、画集にもサインが欲しかった。『彩幻境』にサインを貰える心持ちだったので、精神的なダメージがなかなか大きい。半ベソをかきながら帰ることになりそうだ。


 ともあれ、集合場所は分かったし、整理券を貰う必要があることも分かったし、画集にサインを頂けないことが分かった。入場前に現地を訪れて正解だったということだ。特にサインについては現場でお断りされることに比べたら、ダメージはよっぽどマシである。本当に先に知れてよかった。


 13時までは時間があるのでSAOやベヨネッタの展示を見て回り、それでも時間があるので小腹を埋めるために地下のドーナツ屋さんへ向かった。


 期間限定のひよこのドーナッツと安定のアイスティーを注文。オープン間もなく爺が一人でひよこを注文するものだから店員さんはさぞ驚かれたことだろう。奇妙な光景だ。


 挿絵(By みてみん)


 美味しゅうございました。それにしても、生き物の顔を模した料理は食べることに抵抗がある。カバおくんやウサこちゃんはすごい。知人の顔面のかけらをためらわずに食すのだから。これが文化の違いか。


 頃合いになったので再び会場へ。


 挿絵(By みてみん)


 先ほど会話したスタッフさんに声をかけると、15時の整理券を頂けた。14時が良いと思っていたが、これが後々結果オーライを招くことになる。


「あと、今日サインは色紙に加えてプラスワンで頂けるみたいです。なので、先生に渡してサインをお願いしてみてください」


 ……!?


「え、それって画集にサイン貰えるってことですか!?」


 今考えると「だからそう言っとるやんけ」と突っ込みたくなる。何を訊いとるんだ私は。いずれにせよ、僥倖。半ベソ回避。恥ずかしげもなく、スタッフさんの前でガッツポーズを取ってしまった。


 それにしてもわざわざ確認を取り、教えてくれたのは親切。ありがとうございます。感謝。


 サイン会の手続きを済ませて、いざ会場へ。サイン会は4月2日のAブロックBブロックそれぞれ50名。4月9日AブロックBブロックそれぞれ50名。計200名が当選している。その初回50名が集まったことになる。


 床に番号が書かれていて当選番号の位置で待機する。私はかなり後方だった。真っ白な壁で囲まれた無機質な部屋に、他人が無言で50人収納されている。ブルーロックでも始まりそうな予感。


 馬鹿なことを考えていると、藤ちょこさん登場。……はやない? 藤ちょこさんがいる状況なのに、みんな無言で10分を過ごした。変な気持ちになった人は私だけではないはず。なんかこう、気まずい感じ。これからサインをして貰う方を無言で眺めるだけの時間。サイン会は初めて参加したのだが、これがデフォルトなのだろうか。


 そして沈黙は破られ、とうとうサイン会が始まった。私は後ろの方なので順番が回ってくるまで随分時間が掛かりそうだった。だがそれで良い。鞄から『彩幻境』を取り出して、どのページにサインを頂こうかと考える余裕が生まれたからだ。これが1番だったらドタバタしてしまう。


 表紙に書いてもらうと、飾った時の見栄えが良い。


 2枚目のタイトルに書いてもらうのも締まりがあって格好良い。


 3枚目の藤ちょこさんのメッセージの横にサインをもらうのも時間の経過が感じられて良い。


 4枚目の『彩幻境』のメインビジュアルに貰えるのも良い。


 そして決断した。4枚目のメインビジュアルだ。この絵は私が藤ちょこさんのイラストにドハマりするきっかけになった絵であり、今なお最も好きなイラストだ。今日という記念すべき日にサインを頂くのであれば、ここだ。


 待っている間ぺらぺらとめくり、改めて『彩幻境』を楽しむことにした。


 ……。


 ……腰が……痛い……。


 荷物で両手がふさがり、リュックを背負っている。徐々に腰がやばくなってきているとは感じていたが、いよいよ痛みが出始めた。そして足の裏と膝にも。屈伸運動をするのだが、リュックが重りになって、痛みを和らげるはずが筋トレになっていた。サイン会場で筋トレを始める爺。稀有。


 そしていよいよ私の番。色紙と『彩幻境』を握りしめていざ出陣。一つの挨拶に対して3つくらい挨拶を返し、色紙を差し出した。動画で聴いた落ち着きのある声。なんですかこの安心感は。


 挿絵(By みてみん)



 色鮮やかな色紙にサインを頂けたので、『彩幻境』のメインビジュアルのページを開いて差出し、


「ここにでっかくサインを頂きたいです」

「ここですね」

「はい、ここから、ここまで、大きく使ってもらってよいです」


 念入りに場所とサイズをお伝えすると


「こんなに大きくサインするのは久しぶりです」


 とのこと。わがままな爺で申し訳ない。でも、欲しいのです。


 私の世界一好きな絵に、世界一好きなイラストレーターさんのサインが入る。心の底から嬉しかった。


 最後に絵師100人展も観に行くこととお礼を伝えてお別れ。


 ただ藤ちょこさんの絵が好きだということを伝えられなかったのは心残り。というか、サイン会に来て100人展にも行くと伝えたのなら、それはもう「あなたの絵、好きですよ」と言っているのでは……。いや、あかん。気持ちは言葉にしなければ。これは次の機会に。



 さて、ここで整理券が15時で良かったわけを話すが、私がサイン会場を後にしたのが14時直前だった。グッズを鞄に綺麗に入れないといけないし、お昼ご飯を食べていないし、14時の集合ではいろいろと都合が悪かったのだ。


 腹ごなしを済ませて三度マルイの8階へ。今日何度マルイのエスカレーターに乗ったことか。


 15時になりとうとう個展の鑑賞スタート。入口辺りに多くの花束が届いており、そこから作品が並んでいる。


 序盤は今回の個展の目玉である刺繍アートがずらりと顔見せ。立体感が増していて和の要素を各所に散らせた作品には特にマッチしていると感じた。mochaさんの個展では光る石をまぶしたイラストを展示していた。皆さんいろんな技術を取り込んでおられて唸る。


 今回の展示では布へのプリントに光を当てて色の鮮やかさをより表現させている作品も観られて、それが面白かったので写真に納めて来た。


 挿絵(By みてみん)


 こちらは水没都市。個人的にはSF感を強く感じる作品。光の細かな表現以外は寒色系で統一されていて、色が濃い中心部にグッと引き込まれるような感覚を抱く。他作品に比べるとキャラクターが小さめではあるが、白色で強調されていて、さらに目線がこちらに向いていることからしっかりと視線を誘導される。個人的には中央付近に飛行機が沈んでいる点が細かくて好き。素敵な作品だ。


挿絵(By みてみん)


 こちらは惑星晩餐会。水没都市同様、寒色系が多めの作品。地球を食べている天使。……あるいは神か。どちらにせよ、この発想がすごい。特に核の部分がソースになっている点や、月がクリームのように見えるのが面白い。また窓の外には無数の星が輝いており、意味ありげで好奇心をくすぐってくる。


 この2点はもう一度いうが、布だ。どちらも1点限定で抽選販売。激レアである。



 他にもリゼ・ヘルエスタさんなどのVtuberからのメッセージや、イラストのフィギュアなど盛りだくさんの展示物が。ほっくほくだ。ほっくほく。


 記念に何かグッズを買って帰りたいところ。部屋にモノを置くのが苦手な私は実用的なものを欲する。『藤色巡り』の図録なるものがあったのだが、残念ながら完売とのこと。さらにクリアファイルも完売。あと日常的(?)に使えるものは切子があったが……。諦めた。



 とはいえ、サイン会で『彩幻境』にサインを頂けたし、個展で素敵な作品をいくつも拝見できた。大満足。テンションがぶち上り、久しぶりの有楽町なのに老いた体に鞭打ってダッシュで帰宅した。


 帰るなり、早速『彩幻境』を取り出し、件のサインを頂いたページを開いた。


 嬉しい!


 挿絵(By みてみん)


 ……あれ……?


 挿絵(By みてみん)


 ……な゛ん゛でだよぉぉぉ!


 カイジ降臨。しかしカイジの専売特許である疑問文を投げかけずとも原因は明白である。サインを頂いて私が乾かす前に閉じてしまったから。大失敗。帰宅するまでは高血圧で命の危険を疑うほどテンションが上がっていたのに、最も喜ぶべきページを見て平常時以下まで転落した。


 何をやっているのだ私は。


 ちなみに会場にいるときの私は「サインを貰ったら乾かさないと」と、乾く前に文字に触れるリスクを認識していた。それはサインをもらって乾かすような動作をされている方がいたから。会場内の先人から得た知識だった。


 なのにいざ自分のターンでは失念してしまっていた。爺の物忘れではない。ぶっちゃけ緊張していたからだ。年甲斐もなく、不甲斐もない。お恥ずかしい。


 ただ不幸中の幸いで、藤ちょこさんのサインは乾いていた。これは藤ちょこさんが「サイン」→「日付」→「きんぴらへ」の順で書いていたから。おかげで藤ちょこさんのサインだけは何とか閉じる前に乾いていたのだ。グッジョブです!(?)



 しかし数時間たって観てみると、「きんぴらへ」がぼやけているのもなんだが憎しみのようなものが感じられて、味があり良い気もしてきた。これはこれで……。開いた時は凄まじいショックを受けたが、今は開いて観ると少し笑ってしまう。……良い。


 それでも大好きな絵に黒マジックの跡がついてしまったのは少し辛いので、『彩幻境』はもう1冊買って、次のご縁を頂けた際に同じページにサインを頂くことにする。次は乾くまで閉じない。もちろん、2冊とも大切にするぞ。



 さて、今日は本当に素晴らしい一日となった。藤ちょこさんと会話できたこと、サインを頂けたこと、素敵な作品の数々を目と記憶に焼き付けられたこと。そして、ひよこの顔面を恥ずかしげもなく若者に交じって食べたこと。全てが良い思い出になりそうだ。


 そしてこの『彩幻境』は後生大事にすることにしよう。私が死んだら棺に入れてもらう。あの世でも藤ちょこさんの作品を楽しめるように。これは忘れずに遺書にもしたためておかねば。


 とはいえ春アニメが大豊作であり、うかうか死んでいる暇もないが。まだまだ頑張って生きないと。


 とにもかくにも、2023年4月2日は大満足。藤ちょこさんには心から御礼を申し上げる。おかげさまで私の人生は豊かです。ありがとうございます。



 それでは、今日も頑張っていきまっしょい!


きんぴら



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