↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/228

70話

 オレはゆっくりと目を開けた。

 そこは、鬱蒼(うっそう)とした森の中。

 太陽の光がわずかに射している。


 背中が痛い。

 地面に直接寝転がっていた。

 どうなっている?


 顔を横に向けると、ジュリアが魔物をランスで貫き、デスサイズで首を刈っていた。


 ん?

 疑問に思った瞬間──思い出した!

 慌てて身体を起こす。


 オレは『死』んだんだ!

 何かに首を斬られて……血が吹き出て……。


 うわー……。

 あれは致命傷だよなー。

 テレビとかで見たことあるよ、頸動脈から赤い血がプシャー……って、よく見ると、目の前の樹とか血だらけだ。

 自分のだけど、グロ……。


 あ、ディーネにジュリア。

 ご苦労様、面倒かけたね。


 ……へぇ、あれは下級悪魔(レッサーデーモン)っていうのか。

 見た目はサルというか、ゴリラというか。


 ふむ?

 下級悪魔(レッサーデーモン)とは、歪んだ情念が凝り集まってそれがマナと絡み合い、何らかの生物に取り憑いた……と。

 さっきのは、それがサルだったわけだ。


 あれ?

 そういえば、精霊ってマナが凝縮したものじゃなかったっけ?

 親戚?


 ……ちょーおこられた。

 ごめんなさい。

 にどといいません。

 はんせいします。


 うん、許されました。

 怒らすと怖いよ、二人とも。

 ホント、気を付けよう。


 しかし……少し油断していたとはいえ、一応警戒はしていたはずだった。

 簡易マップは見てたし。


 それでも、いきなり真横に出現し、頭に【危険察知】の警報が鳴った瞬間に、首を斬られた。


 運が悪かったが、だとしても、防げなかったのが問題だ。

 でもなぁ……解決案がない。

 強いて言うなら、【回避】のレベルを上げるくらい、かな?

 今は、他に思い浮かばない。


 下級悪魔(レッサーデーモン)は、いつ、どこに現れるか、わからないらしい。

 今みたいに、真横に現れるのは滅多にないそうだが、それでも実際にあったし、今後もまた、あるかもしれないから、何か対策が必要だが……。


 まぁ、しょうがない。

 ゾンビアタックをするしかないのかな。

 今のところは、それしか思い付かない。


 ディーネ、ジュリア。

 二人もムリして敵を倒さないで、オレが起きるまで、できるだけ防御に専念してください。

 お願いします。




名前 :ラムダ

レベル:7

SP :270

状態 :デスペナルティー(−90%)


生命力:182

精神力:354

筋力 :25

耐久 :24

敏捷 :25

器用 :25

魔力 :194

幸運 :2




 ぐぅ。

 デスペナとは……。

 九割減は厳しい。

 確かに、スゴい怠いけど。


 この状態で、魔物と戦うのは、ただのバカだな。

 安全なところに行こう。

 お屋敷かな?




 ディーネとジュリアに守られながら、お屋敷に戻った。

 塀の中はやはり安心できる。

 ファンタジーの定番なら、結界とかそんな感じだろう。

 自動で閉まる門の音を背後に、お屋敷の方に向かう。


 建物の中には入らない。

 念のためだ。

 屋根のある車寄せの下に腰を落として、ようやく一息。


 はふう。

 ディーネたちと契約したときも『死』んだと思うけど、こんなにキツくなかった。

 確認してないけど、デスペナあったのかな?

 覚えていない。


 もしかすると、状況によって違うのか?

 わからない。


 ただひとつ言えるのは、『死』ぬのはダメだ。

 キツい。しんどい。

 もうやりたくない。


 それに、オレが『死』んでる間、ディーネとジュリアが戦わなくてはならない。

 オレの知らないうちに、二人に何かあったら、嫌だ。


 そのためにも、鍛えないと。

 不意に何があっても、大丈夫なようにならないと。


 食事の支度をしている二人を見ながら、オレはなるべく『死』なないでいられる術を考えていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。