69話
短いです。
(ご主人様が倒されました! 戦闘不能です!
ジュリアさん! ご主人様が追撃されないように、魔物を引き付けつつ、殲滅してください!)
(承知した、ディーネ殿!
ただ、主殿の血に惹き寄せられて、魔物が集まりつつある!
数が多くなると、取り零しがあるかもしれぬ!)
(かまいません!
今の状態ならば、魔物に遅れをとることはありません!)
(それは重畳!
確かに、契約による制約がなくなれば、この程度の魔物、取るに足りないな!)
(しかし、油断はしないように!
ご主人様を倒した魔物は、強力です!
まさか、下級悪魔がこの辺りに出現するなんて……。
これは、私のミスです……)
(仕方あるまい。
レッサーデーモンは、神出鬼没だ。出現場所の把握など、到底不可能だからな)
(ですが……)
(今はとにかく、目の前のコレを倒すのみ!
他に考えることなど、あとにすれば良い)
(……そうですね。
では、下級悪魔を倒すのは、ジュリアさんにお任せします)
(承った!
……それよりも、主殿の回復はいつになりそうだ?)
(まだ、時間がかかるかと。
以前にご主人様が『死』なれたのは三回。
そのうち、私が知っているのは、我々の契約の際の二回です。
そのときは、数分で目覚められましたが……)
(最初の一回は、主殿しかわからない……か。
いや、本人もわからないのか?)
(そのようです。それどころではなかったと……)
(む。
まあいい。
主殿が起きる前に、倒してしまえば済むことだ)
(そうですね。
……っ!?
あれは……?
下級悪魔が眷属を召喚しています!)
(なんと……面倒な!
ディーネ殿。広範囲に攻撃できる魔法は……?)
(少し時間がかかります。その間は……)
(自分がお二人を護ろう。
その後、下級悪魔を討つ!)
(お願いします……『水を司る精霊』オンディーヌのディーネ)
(……『死を司る精霊』デュラハンのジュリア)
((今、ここに推して参る!))




