60話
カーボンもどきを作ってはみたものの、ちょっと使い道に困ってしまった。
硬くて、しなやかだから、打撃武器に良いかな、と思っていたけど、対人ならともかく、魔物にはさほど有効ではなさそうだ。
いや、正確には、今使っている木製の杖と、あまり変わらないのだ。
わざわざ使い分けることもないし。
では、防具ではどうか?
試しに作る。
今使っている防具の外側、大事そうな部分に張り付けてみた。
例えば、兜なら額や側頭部、後頭部だったり、胸当てなら心臓の上だとか、手首や脛辺りを守るように覆った。
このカーボンもどきは、薄くてもかなり頑丈なので、このくらいでも十分だ。
ちょっと動きにくくなったが、まぁ許容範囲内かな。
とりあえず、【錬金術】はこんなところか。
うむ。
次は、身体を動かそう。
御者を替わってください。
[戦闘終了! 【剣】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【ダッシュ】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【耐久走】のレベルが上がりました!]
馬車に並走しながら、魔物をサーチアンドデストロイしてみた。
御者席にディーネが座っているので、魔法でフォローしてもらいつつ、魔物を倒す。
まだ、ジュリアを含めて三人で戦う必要はないけど、そうなった場合、馬車を停めてジュリアを降ろしてから、ということになる。
ちょっと迂遠だ。
コシュタ・バワーに騎乗して戦ってもらいたいが、その場合、馬車が邪魔になるよね。
馬車を引っ込めてもらうか?
ディーネには、空に浮いてもらって。
次からは、これでやってみよう。
[戦闘終了! 【盾】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【回避】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【水魔法】のレベルが上がりました!]
何回か戦ってみた。
魔物を見つけたら、ディーネは宙に浮かんで魔法を。
ジュリアは馬車を引っ込めたコシュタ・バワーに騎乗して、突撃。
オレは、魔物がディーネを攻撃しないように立ち回りつつ、隙を見付けて攻撃。
当初は、ジュリアにその重武装を活かして、盾役をしてもらおうかと考えていたが、コシュタ・バワーの突撃が凄まじい破壊力だったので、広い場所なら、突撃してもらった方が良さそうだ。
その場合、オレが盾役だな。
場所が狭く、コシュタ・バワーが走れない場合は、ジュリアが盾役になる。
で、オレは下がって、魔法で攻撃する。
ディーネは、基本的に宙に浮かんで、魔法を使ってもらう。
ただ、それほど機動力はないので、攻撃されないように、立ち回って欲しい。
こんなところか。
三人だから、あまりパターンはないな。
オレはいろいろな役回りができるが、器用貧乏にならないようにしないと。
まだまだ、学ぶことは多いです。
[戦闘終了! 【投擲】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【火魔法】のレベルが上がりました!]
やたらコボルトが多い。
これが通常通りなんだろうか?
見付けた先から、『ファイアランス』をコボルトに投げた。
面白いように当たって、燃えていく。
延焼しないようにしているが、数が多いので面倒です。
まぁ、レベル上げには最適なので、良いのだけれど……?
うわ!?
なんだこれ?
簡易マップにたくさんの反応が!?
頭の中は、【危険察知】の警戒音が鳴り響く。
ディーネとジュリアには、注意するように伝える。
徐々に近付いてくる。
目にも見えてきた。
ただの黒い塊にしか見えなかったが、あれは──
コボルトの群れだ。
その中央には、ひときわ体格の良いコボルトがいる。
アイツが群れを率いているようだ。
他にも、弓を持ったコボルトや、杖持ち、盾持ちなど、様々なコボルトがいる。
今まで見たコボルトは、ナイフか剣、良くても短槍だったので、あの連中は上位種?
名付けるなら、コボルトアーチャー、コボルトメイジ、コボルトナイト、というところか。
それと、大将格のコボルトリーダーだ。
これは……ヤバそうな雰囲気です。
完全にこちらを捕捉している。
逃げられるかな?
それとも、戦うか?
どうしましょう?
スキル
不死 状態異常無効 超回復 魔力制御 杖の才能 魔法の才能
高速思考 夜目
杖LV.4 剣LV.4(+1) 盾LV.3(+1) 投擲LV.4(+1)
必中LV.4 回避LV.3(+1) ダッシュLV.3(+1) 耐久走LV.3(+1)
解体LV.4 危険察知LV.3
錬金術LV.4 召喚魔法LV.4 空間魔法LV.3
火魔法LV.4(+1) 水魔法LV.4(+1) 風魔法LV.3 地魔法LV.4
氷魔法LV.4 雷魔法LV.3 光魔法LV.4 無魔法LV.3
装備
ブロードソード ナイフ 圧縮合枝の杖 圧縮合枝の木剣
神のボクサーブリーフ 革の帽子(改) 革の胸当て(改)
革の籠手(改) 革の脚甲(改) 革のブーツ
革のマント 圧縮合板の小盾




