42話
まずは、薬草をたくさん採ったのでポーションを作る。
ガラス瓶と同時に作れたので、サクサク作業する。
この辺は、小手調べです。
続いては、木材を加工したいと思う。
何本か拾った枝を『アイテム』に入れ、【錬金術】を発動する。
水分を飛ばし、乾燥させて、圧縮する。
もはや錬金術とは言い難いが、これも魔法の一種で、何らかの謎の力、あるいは謎の理屈が働くのだろう。
ならば、昨夜同様、そういうものだと思って、有効活用しよう。
圧縮した枝は、一回り小さくなっていた。
薪に使うためなら、圧縮まですることはなかったが、まぁ実験だ。
続いて、同様に圧縮までした枝を何本か用意し、ねじってくっつけて一本の木の棒にした……できた。
金属なら合金で、木の板なら合板で、この場合は合枝(そんな言葉はないけど)である。
うーん?
圧縮したものをくっつけるのではなく、くっつけたものを圧縮した方が良いかな? どっちでも同じ?
[戦闘終了! 【無魔法】のレベルが上がりました!]
ディーネに訊いて、丈夫で硬い樹をモンスターを倒しながら探していたら、レベルが上がった。良かった。
樹は近くにあったので伐採しよう。
オレは『ウィンドカッター』で伐ろうとしたが、無理だった。
そんなに太い樹ではないから、何度かやればできそうだったが面倒なので、水圧カッター──『ウォーターカッター』でズバンと伐った。
失敗した。
切断面がびしょ濡れになってしまった。
……どうせ乾かすし、良いか。
伐った樹を『アイテム』にしまい、加工する。
実験なので、そうだな、木剣にしよう。
まずは、圧縮した木材を削った木剣。
大きめに削った木材を圧縮した木剣。
圧縮してねじってくっつけた木材を削った木剣。
ねじってくっつけて圧縮した木材を削った木剣。
いろいろなパターンで作ってみた。
どれも頑丈な木剣になったが、所詮は木剣なので、手間のかからないもので良いかなと思う。
ご都合主義な感じだが、作る最中にオレのイメージが魔力を通して反映され、結果が良くなるような気がする。
魔法としての謎の力が働いてるんだな。
オレにとってはありがたい話なので、今後も期待したい。
[【錬金術】のレベルが上がりました!]
おお! ラッキー!
レベルが上がったことで、出来上がりにどの程度違いがあるか、確かめよう。
同じように木剣を作るが、さほど変化はない。
最初より速く作れたかな、というくらいだが、それも慣れたからかもしれないので、保留だな。
スライムが多い。
その結果、『アイテム』に素材が溜まったので、これも実験に使おう。
【スライムの核】は何に使うのかわからないので保留。
【スライムゼリー】はとりあえず水分を抜いてみた。【スライムパウダー】に変化した。
その【スライムパウダー】に水を加えたら、何故か【スライムジェル】になった。
調べてみると、【スライムジェル】は温度変化により硬度が変わるのだ。
具体的には、温度を高くすると硬くなり、逆に低くすると柔らかくなるのだ。
ただし、零度以下にしても変化は起こらなくなるし、凍らないという不思議物質だ。
硬いといっても金属のような感触ではなく、樹脂のような感じだ。
ちょっと思い付いて、盾みたいのを作ってみた。
丸い小さめの盾だ。
殴ってみる。
まぁまぁか?
でも軽いし、どこか頼りない。別に割れたりしないが。
ふむ。
今度は木を加工して盾にする。それにコーティングしてみた。
殴る。
木盾があるだけ、さっきのよりマシだ。
木材も【スライムジェル】も、どちらも単独で使うよりずっと効果的だな。
さっき作った木剣にコーティングして、ディーネに渡す。
オレは木盾を構えて、ディーネに木剣で攻撃するようお願いする。
嫌がられたので、地面に木盾を置いて、木剣で叩いた。
どちらも壊れることはなく、オレは満足して、木剣と木盾を『アイテム』にしまった。
まぁ、壊れても替わりの新しいのはいくらでも作れる。
練習だったり、一時的に使うのなら充分だろう。
あ、そうだ。
ついでに杖も作っておこう。
オレは【杖の才能】があるから、杖を主力武器にしたいと思ってるんだよね。
スキル:不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
杖LV.3 剣LV.3 投擲LV.3
錬金術LV.3(+1) 耐久走LV.1 解体LV.2
必中LV.3 召喚魔法LV.3
火魔法LV.2 水魔法LV.3
風魔法LV.3 地魔法LV.3
光魔法LV.3 無魔法LV.3(+1)
氷魔法LV.2 夜目
危険察知LV.1




