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197話

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とても嬉しいです。

ありがとうございます!

これからもよろしくお願いいたします。

「アヤノ。薬草は取れましたか?」


「ラムダ。早くしたまえ。

 ……なんだ、まだ全部取っていないではないか」


 オレとアヤノさんが薬草を採取する間、王子様とイザベラ嬢は見張りをすることにしたのだけど……1分おきに声をかけてくるのは、勘弁してほしい。

 飽きるの、早すぎだろ。


「……いえ、ここはもう終わりです。

 全部取ってしまわないのは、後から来た人が困ってしまうのと、種を落とさなくなるのでここに薬草が生えなくなってしまうからです」


「そうなのか! アヤノは優しいのだな!」


「いえ、冒険者としてのルールですので……。

 あ、手が汚れているので……離してください」


「そうですわ! 殿下にそんな汚い手で触ってはいけません、アヤノ!」


 王子様がアヤノさんの手を握って感動しているけど……。

 手が汚れるから、と言って採取せずにいたのは、あなたですよ。


 それとイザベラ嬢。

 今のはどう見ても、王子様の方からアヤノさんに触れに行っているよね。

 ……。ハンカチを噛む人を初めて見たよ。

 それよりも、先にそのハンカチは王子様に渡したらどうです?


「アヤノさん。汚れを落とすから、こっちに来て」


「あ、はい」


 王子様から手を離して近付いてくるアヤノさん。

 軽く『清浄』の魔法で、汚れを落とす。

 尤も、そこまで汚れているわけではないので、払うくらいでも大丈夫なんだけど……。


 ああ言わないと、王子様がいつまでもアヤノさんの手を離さないからなぁ……。 

 全く、面倒なことです。


「ふん。

 薬草採取はこれで終わりか?」


「そう、ですね。

 いえ、もう1ヶ所、群生地があるので、そこに行きましょう。

 そうすれば、殿下とイザベラ様の分も確保できますので」


 オレがそう言うと、お二人はきょとんとした顔をされた。


「俺たちは、薬草採取の依頼は受けていないぞ」


「そうですわ」


「いえ、我々の分には僅かに足らないですし……。どうせ行くのなら、お二人の分も確保してしまいましょう」


「そうか、なら、さっさと行くぞ」


 歩き出した王子様に、オレたちは付いていく。


 えっと……その途中に魔物がいるみたいだから、ついでに倒してしまおう。

 ゴブリンかワイルドドッグだと、一石二鳥なんだけど。

 ま、行ってみればわかるか。






 運良くゴブリンに遭遇出来たので、あっさりと倒して、薬草も多目に採取出来た。

 これでオレたちの依頼は完了した。


 あとは、王子様たちの方なのだけど。

 ワイルドドッグはともかくも、スピアーホースはなかなか見付からなさそうだ。

 なんせ、馬だけあって走り回っているんだそうだ。

 この辺りは、遮るものがない平原である。仮に上手いこと見付けても、逃げられてしまうケースが多いらしい。


「スピアーホースというのは、額に鋭い槍の穂先の付いた馬の魔物だ」


「ユニコーンとは違うのですか?」


 王子様はアヤノさんの問いに、髪をかきあげながら答える。

 ……イケメンはなにやっても、似合うねぇ。


「大違いさ。スピアーホースは魔物だが、ユニコーンは聖獣だ」


 ざっくり分類するなら、人を襲うか、そうでないか、というくらいなんだけど。


 ──ちなみにこの世界のユニコーンは、女性に懐くが処女厨ではないらしい。

 ちょいちょいテンプレから外れてくれるよね、この世界は……。

 それもつまらない方向にさ。


 それはさておき。


 ふむ。

 簡易マップに反応発見。

 でも、5つあるから、スピアーホースではなさそうだ。

 あれは、1頭か、せいぜい2頭で行動しているみたいだからね。


 どうしようか?

 まぁ、ワイルドドッグの可能性もあるから、行ってみるか。




 ん、んん?


「どうしました、ラムダさん?」


 足の止まったオレに、アヤノさんが声をかけてきた。

 けど、答えるのはあとだ。

 手振りで合図して、王子様たちを伏せさせる。


「なんだ、どうした?」


「こんなところで寝転がったら、汚れてしまいますわ」


 なんか寝言を言っているが、イザベラ嬢の頭と口を無理矢理押さえて伏せさせた。


「むぅ、むぐ」


 後方にいた軍曹先生に合図して来てもらう。

 すぐに状況に気付いた先生は、高速のほふく前進でオレの横に現れた。

 さすがです。


「あれは……まずいな」


「え? スピアーホースって、1頭か2頭でしか行動しないんじゃ……」


 アヤノさんもわかったようだ。


「……確かにおかしいな。

 俺の目には、スピアーホースの他に、野生馬が4頭付き従っているように見えるが……?」


「むぐ、むぐぐ」


 イザベラ嬢が口を押さえているオレの手をペシペシと叩いているので、そっと離した。

 大声出したら、また押さえるからね。


「……はふぅ。

 公爵令嬢であるわたくしになんてことを……。

 まぁ、緊急事態なので許しますが、次はありませんわよ!

 全く……未婚の女性に触れるなんて、どういうつもりでしょうか」


 小声で怒鳴るという、なかなか器用なことをするイザベラ嬢。

 あなたがモタモタしなければしませんよ?


「それよりも……どういうことでしょうか?」


 んー?

 スピアーホースがハーレムを作ったのかな?

 今も1頭の馬と交尾し始めたしね。


「は、破廉恥ですわ!」


 そう言うけど、連中はああするのが自然なことだしなぁ。

 逆にベッドの上でしていた方が、ビックリするよね。


「人なら反対だな。外も悪くないが」


 おおう。

 王子様の王子ジョークですか。

 でも、女の子がいるので、下ネタは止めましょうか。


「殿下……」


 ほら、アヤノさんがジト目で見ていますよ。


「あ、いや、緊張を解そうと……だな。その……すまない」


 まぁ、王子様の好感度が下がったことはどうでも良いけど、これからどうしようか?


「待て! 言い出したのはラムダ、貴様だろう!」


 オレは生物の生態として、当然の話をしたのですよ。

 一緒にしないでほしい。


「ぐむむ……」


 それよりも、軍曹先生。

 あれって、良くあることなんですか?


「スピアーホースが群れを率いている、というのは、聞いたことがない。

 あれが初の事例となるな。

 帰ったら、ギルドに報告しておけ」


「わかりました」


 では。

 お楽しみのところ申し訳ないが……無防備なので、さっさと倒してしまいましょう。

 残酷と言うなかれ、これが自然の摂理なのですよ。


スキル

不死 状態異常無効 超回復 

杖の才能 魔法の才能 高速思考 

夜目 魔闘撃 魔法剣 

魔力制御 魔力操作 魔法並列起動 

バランス 身軽 空間把握 空間機動 

空歩 気配遮断 魔力遮断 

杖術LV.14 剣術LV.13 体術LV.13 盾術LV.13 

投擲LV.12 必中LV.14 回避LV.14 

ジャンプLV.12 ダッシュLV.12 耐久走LV.12 

身体強化LV.10 精神強化LV.10 防御力強化LV.10

解体LV.11 危険察知LV.13 

隠蔽LV.9(+1) 忍び足LV.9(+1)

錬金術LV.11 結界術LV.13

召喚魔法LV.14 時空魔法LV.13 

火魔法LV.12 水魔法LV.12 風魔法LV.13(+1) 

地魔法LV.12 氷魔法LV.12 雷魔法LV.13 

光魔法LV.13 闇魔法LV.12 無魔法LV.14

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