135話
[戦闘終了! 【危険察知】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【空間魔法】のレベルが上がりました!]
とりあえず、一通り魔物と戦闘した。
アヤノさんは危なげなく魔物を倒しているが、ダンジョン内という閉鎖空間での戦闘はやりにくそうだ。別に狭いというわけではないが、一人で戦っているのではないので、経験不足が露呈してしまっている。
もっとも、道場での経験しかないのだから、当然のことではあるけど。
次からは長刀ではなく、小太刀でやるみたいだから、期待しておこう。
そのアヤノさんは、ミスリル合金製と玉鋼製の長刀を使っている。
玉鋼製の長刀は切れ味と重量のバランスが良く、ミスリル合金製は魔法を同時に使えるので良いのだそうだ。
鉄製とミスリル製のものは、それに比べるといまいちなので、お蔵入りにした。まぁ、予備ということになるかな。
防具の方は、問題なさそうです。
動きに支障なさそうなので、このまま行こう。
ちなみに、今はダンジョン内なので、眼鏡を外したスポーツ少女バージョンである。
オレはといえば、少し暇です。
天井にいるコウモリを石を投げて落とすか、少し離れた場所にいる魔物を死なない程度の魔法をぶつけて、こちらに引き寄せるか。
それくらいしか仕事がない。
魔物が弱いから仕方ないけど、いい加減つまらんなぁ……。
そろそろ、下の階に行こうかな。
アヤノさんも、もう少し手応えがある方が良いよね?
うん、そうしよう。
それで地下五階まで行って、帰る前に、中ボスのトロルと戦う。
これだな。
トロル戦に参加するかしないかは、アヤノさんの体力次第かな?
余裕があるようなら、やってみれば良いわけだし。
よし。では、行こうか。
[戦闘終了! 【必中】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【雷魔法】のレベルが上がりました!]
おかしいな……。
魔物の数が以前よりも多く感じる。
それに、オークがいる。
地下六階で出てきたと思ったけど、まだここは五階だ。
フライング?
それとも単に、前に来たときは出会わなかっただけなのか?
わからないなぁ……。
魔物が多いので、オレとディーネの魔法で間引くことにした。
二、三匹になった魔物を、ジュリアが盾で引き付けて動きが止まったところを、アヤノさんが倒すという、王道の戦い方をしている。小太刀二刀流で、調子良さそうだ。
上空のコウモリは、ヴィヴィが対応している。
まぁ、余裕があるようなら、アヤノさんの魔法でも倒しているが。
アヤノさんの使う【神聖魔法】は、かなり強力だ。
回復に支援、防御、攻撃となんでも出来るようで、さらに、アンデッドの浄化まで可能なので、スケルトンが出現したら、速攻で浄化してもらっている。
アイツら、刀だと面倒なんだよね。
倒せないことはないのだか時間がかかるので、アヤノさんの訓練にならないからだ。
まぁ、魔法の練習だと思えば良いわけだけど。
つか、便利そうだから、オレも【神聖魔法】を使えるようになりたいのだけど、出来ないのです。
何故かは、わからない。
それっぽいのは出来るけど、似ているだけで実際は【光魔法】だし、SPを消費して覚えられないかと調べてみたが、スキルリストからは見つけられなかった。
仕方ない。諦めよう。
その代わり、というわけではないが、【魔力操作】というスキルを見付けたので、取得してみた。
正確に言うと、手が滑ってタッチしてしまったのだが、ポイント消費が50Pと少ないので、まぁ良いか、とそのまま取得した、というのが真相です。
ゲームやっていると、あるあるだよね、これって。
まぁ、役に立たない、なんてことはないと思うので、特に後悔はしていません。
それはさておき。
もう少し進めば、トロルのいる部屋があるので、そこまで行って小休憩しよう。
それから、トロル戦だ。
見た限りでは、アヤノさんもまだ余裕がありそうなので、戦闘に参加してもらおうか。
ただ、最初のうちは、離れた場所から魔法で牽制しながらトロルの動きを見ていてもらって、頃合いを見て接近戦に移行。
刀の攻撃が、大型の魔物にどの程度有効か試そう。
無理そうなら、魔法で遠距離攻撃を仕掛けるだけでも良いわけだし。
まぁ、トロルの動きは鈍いし、アヤノさんならそう簡単にはやられないだろう。
バシッと決めて、気持ち良く帰るとしましょうかね。
「きゃぁぁぁぁぁぁあああっ!」
──。
う、ウソだ……?
そんな……バカな……?
あ、ありえない……。
一撃で、なんて……たったの一撃だなんて、そんな……。
何で、だ?
オレのせいか……?
オレが、君を、そう、してしまったのか?
断たれた首が床をゴロリと転がり、偶然だろうけど、オレと目が合う。
それはちょうど、オレを責めるよう。
ウソだ! ウソだと言ってくれ!
どうやったら、たったの一撃で、そんなに大きなトロルの首を断てるんだ、アヤノさん!
「え? どうしてって……わたしも出来るとは思いませんでしたけど。
敢えて言うなら……たゆまぬ練習の成果、でしょうか?
あ、それと、この刀のおかげです。スゴい切れ味ですね!
ラムダさん、ありがとうございます!」
にこやかに笑って、刀に付いた血糊を払うアヤノさん。
女子高生というのは、練習したらトロルの首を一撃で断てるんだ……。
いつかオレにも出来るだろうか?
ちょっと思い出してみよう。
ショッキングな映像だから、鮮明に思い返せる。
えっと……。
オレが高速射出した石弾で、トロルの膝を砕く。
同時に、ヴィヴィがその顔面を蹴ったことでバランスを失い、後ろ向きに倒れていく。
その時には、アヤノさんがトロルの傍にいて、蜻蛉の構えから猿叫とともに首に刀を振り下ろし──
うん。
無理だ。
出来る気がしない。
はぁ……。
もう、帰ろうか……。
名前 :ラムダ
SP :720(-50)
スキル
不死 状態異常無効 超回復 杖の才能 魔法の才能
高速思考 夜目 魔闘撃 魔力制御 魔力操作(New)
魔法並列起動 空間把握 空間機動 空歩 バランス 身軽
杖LV.10 剣LV.8 体術LV.8 盾LV.8
投擲LV.9 必中LV.10(+1) 回避LV.9 ダッシュLV.8
耐久走LV.8 解体LV.7 危険察知LV.9(+1)
錬金術LV.9 結界術LV.9
召喚魔法LV.10 空間魔法LV.9(+1)
火魔法LV.9 水魔法LV.8 風魔法LV.8
地魔法LV.8 氷魔法LV.8 雷魔法LV.9(+1)
光魔法LV.9 闇魔法LV.9 無魔法LV.10




