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108話

 ダンジョンを発見した。

 ──発見してしまった。


 何故、ダンジョンとわかるのか?

 目の前で、穴が開いたのです。

 それを見たディーネが教えてくれた。


 正直、キモかった。

 ゴゴゴゴ……とかなら良かったんだけど、クパァって、なんかやたら生物的な感じで、穴が開いたんだよね。

 想像だけど、中が内臓みたいになっていても、おかしくはない。

 そんな印象でした。


 これが、ダンジョンか……。

 詳しくディーネに聞くと。


 ダンジョンは魔物なんだそうだ。

 どこかに出入り口を開け、中に誘い込み、殺してその生物の持つ魔力を取り込む。

 死んだその生物の肉体は再構成され、魔物となり、ダンジョン内部を徘徊し、新たに入ってきた生物を殺して、魔力を吸収する。

 そんなサイクルで成り立っているそうな。


 たまに、ダンジョン内部に財宝などが置いてあることもある。

 これはダンジョンが、生物──人間を誘い込むために生み出したり、ダンジョン内で殺された人間の持っていたものを設置しているのだ。


 ……うん。

 テンプレな設定だね。

 もっとも、古典的RPGのダンジョンだと、意味わからない場所に宝箱があったりする。

 もちろん、ゲーム的には必要なんだけど、現実だったらちょっとおかしい。

 だから、こういった設定がいろいろ考えられたわけで。

 この世界も、創られたときに神様が知恵を絞ったんだろうか?


 ま、そんなことはどうでもよろしい。

 肝心なことは、ダンジョンは魔物で、倒すならその内部に入り、心臓だかコアだかを破壊して、息の根を止める必要がある。


 うん。そう考えると、結構リスキー。

 虎穴に入らずんば、虎児を得ず。

 そのまんまですね。


 現在、午前3時20分。

 朝食の時間とか考えると、稽古まで二時間くらいあるか……。

 ちょっとだけ、確認のために入ってみよう。

 大丈夫です。

 先っぽだけだから!




[戦闘終了! 【火魔法】のレベルが上がりました!]


 ビックリした!

 入ってすぐに、天井からスライムが垂れてきた!

 なんだ、これ、初見殺しですか!?


 まぁ、結界が張ってあったので、それにへばりついたスライムを即座に燃やしたのだが、入口で良かった。

 あまり奥だと、酸欠の可能性もあるから、【火魔法】は気を付けないと。【風魔法】も併用するか。


 さて、気を取り直して、と。


 周囲は想像と違って、内臓チックではなく、普通の石壁だった。

 そこそこ広いので、ジュリアとヴィヴィでも、それなりに暴れられるだろう。と言っても、ヴィヴィが空を飛べるほどではないけど。


 うーん?

 ジュリアが盾を持って前に。

 その後ろに、オレとディーネが並んで。

 ヴィヴィは後ろで、背後からの不意打ちに注意して。特に、天井から。

 一応、オレの簡易マップで近付いて来る魔物はわかるけど、警戒はしておこう。


 じゃあ、行ってみよう。




[戦闘終了! 【風魔法】のレベルが上がりました!]


 ディーネから聞いた通りのダンジョンの習性ならば、浅い階層の魔物は大したことのない相手のはず。

 何故なら、浅い階層に強力な魔物を置いても、すぐに獲物に逃げられてしまう可能性があるからだ。

 そうならないためにも、浅い階層は雑魚を置き、油断させて奥に誘い込むべきだ。

 そして、逃げられないところを、ガブリといく、といったところかな。


 実際、地下一階に出てくる魔物は、スライムを筆頭に、ゴブリン、コボルト、スケルトン、コウモリと、雑魚ばかりだ。

 スケルトンは初めて見たが、まぁ、ただの骨です。

 しかも、人骨でなく、ゴブリンかコボルトの骨だ。

 正直に言って、弱い。


 一番イヤらしいのが、コウモリだったりする。

 数が多くて、身が軽いのか、攻撃が当たりにくいので、すぐに集(たか)られてしまうのだ。

 面倒です。

 まぁ、魔法で一掃するんですけど。


 とりあえず、地下一階は回り終わった。

 ふむ。およそ90分。

 予定通りかな。


 ただ、下の階層に行くほど時間がかかるし、ダンジョンアタックはやりづらいかもなぁ。

 安全地帯(セーフティゾーン)とか、あれば良いのだけど。

 そうすれば、水を置いて転移ができるのだが……。


 まぁ、良い。

 地下二階に降りてみるか。

 少しだけ覗いて、帰ろうっと。




 ……。

 なんだ、これ?


 地下二階に降りる階段の途中に、扉があったので、警戒して開けてみたら、何もない小部屋だった。

 マジで何もない。

 魔物なんていないし、それどころか、なにやら清浄な気配すら感じられる。

 これは、【結界術】が使えるからわかるけど、同様のものだ。

 この小部屋全体に、結界が張られているようなのだ。


 えっと……あれ? ホントに安全地帯(セーフティゾーン)があるの?

 ……なんというご都合主義。

 まぁ、ありがたいし、使わせてもらうんだけどね!


 テントを張って、中に水を溜めた桶を置いて、と。

 念のため、自分でも結界を施そう。

 こうしておけば、罠だったりしても、なんとかなるだろう。

 最悪、放棄しても良いしね。


 では、帰ろう。

 しばらくは、ここのダンジョン通いを続けてみたいと思います。



スキル

不死 状態異常無効 超回復 杖の才能 魔法の才能 

高速思考 夜目 魔闘撃 魔力制御 魔法並列起動

空間把握 空間機動 空歩 

杖LV.9 剣LV.8 体術LV.8 盾LV.8 

投擲LV.8 必中LV.8 回避LV.9 ダッシュLV.7 

耐久走LV.6 解体LV.6 危険察知LV.7 

錬金術LV.7 結界術LV.6

召喚魔法LV.9 空間魔法LV.8

火魔法LV.8(+1) 水魔法LV.7 風魔法LV.8(+1) 

地魔法LV.8 氷魔法LV.7 雷魔法LV.8

光魔法LV.8 闇魔法LV.7 無魔法LV.9

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