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偏屈な職人

ギルドのカウンターには、先ほどの受付嬢が忙しそうに書類を整理しています。あなたは報告に向かいますか? それとも、薬を売るためにまず「錬金術師の工房」へ直行しますか?


>>受付嬢へ無事に帰った事だけ伝える。いま手が離せないのなら後で報告するか報告書を作成するかを聞く。回答が後で報告なら「錬金術師の工房」へ先に行く。


ギルドへ戻ると、受付嬢は数人の冒険者に囲まれ、かなり立て込んでいる様子だった。カウンター越しに目が合うと、彼女は少しだけ申し訳なさそうな顔をして「少々お待ちを」と小声で言った。


私は軽く手を挙げ、彼女を急かさないよう静かに近づいた。


「忙しそうだな。薬草畑の件だが、大まかな原因は掴んだ。だが、今は手が離せないようだし……報告は後回しにするか、あるいは報告書を書いて置いておくほうがいいか?」


私は彼女の忙しなさを見て、自分が取るべき最善の行動を提案した。


「錬金術師の工房に少し用があってね。もし時間がかかるようなら、先にそちらを片付けてから戻ってこようと思うが、それで問題ないか?」


受付嬢は、あなたの配慮に少し驚いたような表情を見せた後、安堵したように微笑みました。


「……ありがとうございます、スフィア様。では、お言葉に甘えて。調査報告は後ほど詳しく聞かせてください。工房へ行くのなら、もし時間があれば、ついでにそこの店主に『ギルドの依頼用資材の納品が遅れる』と伝えていただけませんか? 手間賃は報酬に上乗せしておきます」


彼女からの依頼を快く引き受け、あなたは「錬金術師の工房」へと向かいました。


路地裏の奥まった場所にある、少し煙突が傾いた古びた建物。扉には『錬金術師の工房』と書かれた看板が掛かっています。中からは、何かを煮詰める香ばしい香りと、小さな爆発音が時折聞こえてきます。


中に入りますか?


>>呼び鈴、もしくはノックしてから入る。


「失礼します」


私は傾いた扉の傍らにある古びた呼び鈴を短く鳴らした。それでも返答がなければ軽くノックをして、相手の反応を待つ。


「ギルドからの使いだ。……店主、いるか?」


中から聞こえてくるのは相変わらずの忙しない作業音と、時折混ざる「あーっ、また失敗した!」という嘆き声だ。この店主、かなりの偏屈か、あるいは相当な熱中症(もちろん悪い意味で)かもしれない。


ドアの隙間から、私は慎重に中を覗き込む。工房内は所狭しと薬瓶や魔石が並べられ、中央の作業台では、白髪交じりの老人が何やら巨大なフラスコを相手に格闘していた。


「……随分と活気のある工房だな。受付嬢の言った通り、簡単には相手をしてくれそうにない」


私はそう独りごちて、再び軽くドアをノックした。


返答と同時に、作業台の上のフラスコが「ポンッ」と小さな音を立てて白煙を上げました。老人は不機嫌そうに振り返り、あなたを睨みつけます。


「……なんだ、客なら看板を見てないのか? 『今は忙しい』と書いてあるだろう! 用があるなら手短に言え!」


怒りっぽい店主を前に、あなたは受付嬢からの伝言と、自作の塗り薬を見せる交渉をしなければなりません。どのように切り出しますか?


>>本当に手短に言う


私は老人を直視したまま、余計な前置きを一切削ぎ落として淡々と告げた。


「ギルドの受付から伝言。依頼用資材の納品が遅れるそうだ。それと、俺が自作した塗り薬の品質を見てほしい。無駄なことは言わない。質に見合う金になるなら置いていくし、不要ならすぐに出ていく」


私は手短にそう言い捨てると、懐から先ほど調整した自信作の『上級の塗り薬』を取り出し、作業台の端にポンと置いた。


【判定フェーズ】

偏屈な店主相手に、手短な交渉で興味を引けるか。

行動:伝言を伝え、薬の鑑定を要求する。

GM補正:相手の性格を読み、あえて簡潔かつ堂々と振る舞ったため、+2の状況補正を付与します。


ダイスロール:

1d20 = 19

最終値:19(ダイス)+ 2(状況補正)= 21

判定結果:大成功


【結果:偏屈な職人の感嘆】

老人は鼻で笑おうとして、置かれた薬の小瓶に視線を落とした瞬間、ピクリと眉を動かした。彼は素早く瓶を手に取り、匂いを嗅ぎ、耳元で振ってみる。鑑定眼の鋭い彼には、一目でそれが「並の素人仕事ではない」ことが分かったようだ。


「……ほう。この調合、安定剤として『ヒカリタケ』の粉末を極微量混ぜているのか? まったく、随分と器用な真似をしやがる……」


彼は私を睨むような鋭い目つきから、品定めをするような技術者としての眼差しへと変えた。


「おい、小僧。名前は?」


「スフィアだ」


「スフィアか。……この薬、買い取ってやる。納品遅延の件も、ギルドの小娘には『直接言っておく』と伝えておけ。お前、明日も来れるか? 教えてやりたい……いや、見せたい技術がある」


思いがけず、この街での「足がかり」を確実なものにすることができた。


あなたは店主の信頼を勝ち取りました。

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