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魔法少女ぐらたん  作者: Yorimi2
3.シークワース・バニラホワイト編
88/88

#87「ネビロスを始末しろ!」

神通力(じんずうりき)の鍛錬をしてもう4日が終わろうとしていた。

カオリとアギャンはそれぞれの力の特性に合わせた鍛錬をしているが、ぐらたんは未だに成果が出ず、布団に潜ったままサイコパズルと格闘を続けていた。


「あ〜〜っ、もうぜーんぜんダメ〜っ」


枕に顔を埋めては、サイコパズルのピースを散らかす。


「お嬢様、諦めずに頑張ってください」


アギャンは(となり)で力尽きるように顔を伏せているぐらたんに励ましの声をかけるが、彼女のモチベーションは底に落ちかけていた。


「ありがと、アギャン。早く2人に追いつかなくちゃね」


部屋の隅には、カオリが組んだレトロゲームキャラのドット立体と、アギャンが組んだ抽象的で良く分からない物体が飾られていた。

ピースは着色も出来るみたいで、特にカオリの作品は完成度が高かった。2人の成長スピードに置いてかれたぐらたんの中で微かな焦りが渦巻いていた。


「・・・何かコツとかないの〜? 一体どう言った作用が働いてピース同士がくっつくの?」


神通力(じんずうりき)はイメージが大切だが、この小さなブロックに神通力(じんずうりき)がどう作用して、どう言う原理でブロック同士引き合う力がかかるのかぐらたんには全く分からなかった。ずっと沼から抜け出せないように考え込むのだった。


「うーん、感覚的なものだから説明するのは難しいギャン・・・」


「あまり難しく考えずに、くっつく物って思えば、ピタピタ〜って、くっつくものだよ」


前の方で枕を合わせて寝ていたカオリも布団から頭を出して、ぐらたんに助言をした。


「そうは言っても〜」


モヤモヤが晴れぬままパズルを続けるぐらたん。

ふと思いったったカオリは彼女に聞いた。


「そうだ! ぐらたんは何が作りたい?」


「何って・・・、うーん」


「作りたいものがあれば想像しやすいよ。目的があるのと無いのとでは、全然違うよ」


「そうだギャン! カオリの言う通り。何か作りたい物は?」


「作りたいもの・・・」


ボンヤリと考えている内に、手に持ったピースに力が働いて動き出した。その現象に希望が見えて嬉しく思ったが、その感情が邪魔したせいかピースの動きが止まった。


「ああ、惜しい! あともう少しっ!」「その感覚ですギャン!」


2人は残念がる中、ぐらたんの集中力は限界に来くる。


「・・・っふう、今日はここまで。でも(ようや)く何か掴めた気がする。ありがとう、2人とも・・・そう言えば、カオリちゃんの修行はどう?」


「私は・・・先生と剣の稽古(けいこ)でずっとボコボコにされてる・・・。今日も狐の雪像に集団に襲われてへとへとだよー」


ぐて〜っと頬を枕に当てたまま、笑顔であるものの疲れた表情で気の抜けた声でカオリは説明した。


「えっ? 神通力(じんずうりき)関係ないんじゃ」


「それがね、先生は・・・「想像力は神通力(じんずうりき)にとって重要なものです。しかし、無いものをイメージするのは生物に不可能。そこで色々経験し、学ぶことで想像の幅を広げ、神通力(じんずうりき)の鍛錬に繋がるのです。貴方なら勝利をモノにするために、負けを経験し、学ぶことです。知恵をつけるのです」って」


カオリは、ポラリスの口調を真似て答えた。それが結構似ていて、ぐらたんとアギャンの笑い声が部屋中に響いた。


「・・・えへへ、先生相手じゃ、全く勝てる気がしないけどね。じゃあ、アギャンはどう? 具体的な能力だから(うらや)ましい」


カオリはアギャン振った。


「私もこれって、修行なのかどうか・・・。そこらへんに落ちてるドングリを鉢に植えて発芽させる修行」


「うわっ、自由研究か何か?」


「ギャン・・・。兎に角、鉢に念じて1時間。特に何も起こらなかったギャン」


「そーだね。普通ならそんなに早く芽が出るなんて」


「そこで先生からアドバイス貰ったギャン。神通力(じんずうりき)を伝達するのはエーテリオン粒子。繋がりができれば、力を与えることも借りることも可能で、他の植物から生命エネルギーを借りなさいって」


「それで?」


「それで、植物を自在に操るやどりんから借りようとしたけど・・・やっぱり上手く行かなかったギャン。あーあ、もう残り3日だし、このまま一週間終わっちゃうギャン・・・」


「そうだね。感覚は掴めたけど、実質鍛えれたかの実感が・・・」


ため息を()らしたカオリは、ぐらたんが寝落ちしてしまっていたのに気づく。


「あはは、寝ちゃった。可愛い〜」


カオリは腕を伸ばして、ぐらたんのほっぺをプニプニと突く。しかし、しばらくして浮かない顔で寝ている彼女を見守る。


「・・・最近、ぐらたん、元気ないね。修行が上手く行ってないからかな・・・」


アギャンはぐらたんを横に寝かせて、掛け布団を首元までかけてあげた。


「お嬢様は、結構負けず嫌いだから・・・。でもそんなに心配する必要ないギャン。この子は反骨精神で今まで頑張って来たギャン」


微笑みながらアギャンは、ぐらたんの垂れた犬耳を撫でる。


「そうなんだ」


カオリの相槌にアギャンは頷くと、横に寝返った。


「そろそろ私達も寝るギャン」


「そうだね。お休み。明日もがんばろ〜」

「頑張るギャン。お休み〜。 照明、就寝レベル」


音声入力で消灯し、犬神少女は眠りに着いた。


☆☆☆

夢の中、過去の出来事が高速で再生される。

士官学校で魔術に関しては常にトップの成績だったが、やはり体力面では青年達と比べて大きなハンディがあった。それでも教官にドヤされながら、ベソをかきながらも厳しい訓練に喰らいついた。その分、同期のお兄さんやお姉さんは優しくて仲が良かった。みんなに支えられて頑張れた。卒業セレモニーで晴れて、正規軍の制服に袖を通し帝国を守る兵士なった。

だけど振り返れば、厳しかった教官は逆に私に引き返す選択をあえて提示し続けていたのかもしれない。

しかし、もうあの頃に戻ることなど出来ない。父が居なくなった今、家を守れるのは私だけだ。友達のみんなも・・・。もうあんな思いはしたくないから魔導学校を中退し、士官学校の特別推薦をサタナキア様から貰った。

初等部時代は短かったが、楽しかった事を思い出しては後悔する事もある。それでも後悔を引きずり、這ってでも前に進むしかないのである。

あの()まわしい事件が無ければ、あのまま普通の女の子として育ったのだろう。あの事件さえ無ければ・・・


——なんとか間に合ったよ。キミと皇女殿下が無事で良かった。・・・気に病む必要は無い。仕方がなかったんだよ。どの道、投降した所でこの者達は極刑だ。怖かっただろう・・・、もう大丈夫だ。グラーシャ嬢——


——ベリルさま・・・——


あの頃、放課後のクラブ活動の時間に地獄は始まった。突如私が所属するバンド部の音楽室に、天使兵達が押し入った。一度天界に魔界は占領されたが、反抗作戦にて魔界は奪還され、そのまま取り残された残党兵だ。マナの侵食を受け、天使達の魔化が進んでいた。中には適応出来ず重篤(じゅうとく)な者もいた。

私達は、最早帰れることも叶わない天使兵達の人質にされたのだ。


そう、色々な思惑が交差したパンデモネア帝立魔導学園の天使立て篭もり事件の始まりだ。


——我々は天界連邦魔界解放軍だっ! ここは我々が占拠した! き、貴様らは交渉材料として我々が命を預かる。大丈夫だ、我々が魔界から脱出出来る安全と保証が貰えたら無事に解放してやる。責任者は何処だ!? 身分が高い奴でも誰でもいい——


——皇女・・・?! 材料としては十分過ぎるな——


——撃ってきた!? 正気かっ! ひ、人質が・・・リリア・ベルゼビュート・ティア・パンデモネアがいるんだぞっ! 攻撃はやめろ! 人質の命は保証しない——


——い、痛い・・・。いたいよ〜っ——

——お願いしますっ! この子だけは・・・!!——

——頭を出すなぁ! 伏せてろ・・・ッ! 言わんこっ・・・——


——お、俺たちはハメられたのか・・・。俺たちは何のために・・・——


——チクショ〜! 引き篭もって俺たちをこき使う神々もっ! 権力を求める悪魔もみんな同じだああっ! 滅んじまえええっ!!!——


——どうして、どうして・・・こんな事に——


——俺は・・・もうダメだ。皇女は無事だな、・・・引っ()き回して、悪かったな。最期に頼みがある。楽に・・・——


仕方なかった。

ああするしかっ・・・ベルを、残ったみんなを守るためは・・・


——仕方なかった?

クククッ、貴方は嘘に(まみ)れている。自分さえも自分で騙し、闇に深く閉じこもっている。

本当は、貴方は血を求めているんですよ——


悪夢の中から真紅の瞳が開き、私を嘲笑う。


☆☆☆

「っあ!?」


アラームのようなコール音が端末から発したことで、ぐらたんは悪夢から目覚めた。

気がつけば汗がびっしょりで、顔を袖で拭うと、携帯端末を(にら)みつけながら手に取った。

着信音をまずオフにする。


こんな時間に誰だ?


端末の画面を覗けば、次々と番号が画面下からスクロールしてくる。一見怪奇現象だが、冷静に見ると法則性のある順列で暗号であることが分かった。

あの時から大佐や閣下との連絡が途絶えてしまったが、アギャンによるとまだ通信手段が残されていたのを思い出した。暗号の口調から発信者は恐らく大佐だ。


「まさか・・・ばるたん大佐っ!?」


思わず出てしまった声に、カオリが反応して寝返りを打った。ぐらたんは焦って口を押さえて、彼女の寝顔を覗き込んだ。

カオリがムニャムニャと口を動かしては、


「あれ〜? せんせ〜、ゲームは弱いんだ・・・」


と寝言が返ってきただけだった。起きていないようでホッと胸を撫で下ろし、ぐらたんはアギャンの肩を揺すった。


「アギャン、起きて・・・。大佐から連絡が」


「・・・バルバトス〜? やっ・・・!!?」


アギャンが大佐からの連絡が来たことで飛び起きるのだが、すぐさまぐらたんは左手でアギャンの口を押さえて、右手の人差し指を自身の口に当てた。

2人とも恐る恐る眠っているカオリを(うかが)っては、安堵するのだった。

ぐらたんはハンドサインでアギャンに伝えて、布団から抜け出し、寝室を後にした。


☆☆☆

キッチンに出たぐらたんとアギャンは、端末で折り返しで通話をかけた。床に置かれた端末から出てきたホログラムは、やはりバルバトス大佐であった。


「大佐、このような格好で失礼します」


ぐらたんとアギャンは敬礼をした。バルバトスも返礼し、彼も彼女らに謝るのだった。


『いや、私の方こそすまない・・・。まずは連絡が付けれたことでひと安心だ』


「バル、コレで来たと言うことは、本部でやっぱり良からぬことがあったギャン?」


アギャンの言葉でバルバトスの表情は険しくなった。顔を見て分かるように状況は宜しく無いようだ。


『ああ、その通りだ。君達にはまず謝っておきたい・・・』


バルバトスはあの後の事を説明した。自分達の極秘任務が元帥に目をつけられ、2人とも謹慎処分を受けてしまっていた。とても不味い状況だ。

監視下での通信は不可能だと思われるが、この通信方法は冥界経由で、今バルバトスは睡眠状態だ。だが冥界で傍受される危険性はある。

これも余り宜しくはないが、元帥にバレるよりはマシであるという。


『バックアップの方は、辞令の時に説明したサタナキア閣下が手配したエージェントが引き続きやってくれる。補給も(とどこお)る事はない』


頭が痛くなる話だが、孤立していな事にホッと一安心をする。


「とてもありがたいのですが、閣下のエージェントって何者なんでしょうか?」


いつの間にか、リュックにはグレードやエンゲルファウスト、MMM(スリーエム)が補給され、自分達の行動は報告する前にもある程度閣下にも伝わっている。正体不明の味方が気になる。


『私にも正体は明かされていないから、答えようがないな・・・』


大佐でも知らないようだ。不安要素はあるが、閣下が信頼して任せるぐらいの者なら信用はして大丈夫だろう。


『そしてもう一つ、友軍には気をつけろ』


「えっ!?」


『本国からこの作戦への増援が決定した。私たちは本作戦から外され、元帥の息のかかった者達が引き継ぐ。情報を聞き出しに接触するつもりだ。彼らとの接触は絶対に避けろ』


「さ、避けろって言ったて・・・。もし、接触してしまったら・・・」


『・・・遺産の事がバレれば、お前達は消される・・・。接触の恐れがあれば・・・気づかれる前に、消せ』


大佐の無茶振りに、ぐらたんの額から汗が溢れ出る。


友軍を攻撃? 冗談ではない・・・。

バレたら自分達も命はない。彼女にとって知られてはいけないものがあの遺産にある・・・?

いや、わざわざ増援を出したということは、彼女自身遺産についてまだ知らない事がある・・・。

万物の理を脱した未知の力、改めて事の重大さを思い知らされ、体が震えてくる。

そして疑念が渦巻いてくる。


そもそも何故コレは極秘任務なのか・・・?

結局目的が同じなら、秘密にする必要がない。正式な任務として調査すればこんな事には・・・。だが、ナイトメアユニオンの関わりがある以上、信用は出来ない。

こんな事にネビロス様を巻き込んでしまった事に酷い罪悪感を覚える。


ごめんなさい。ネビロス様・・・。

私達が巻き込んでしまった。あのまま私たちと出会わなかった方が彼にとって幸せだったことだろう。


「恐れながら・・・質問があります。大佐」


『言ってみろ』


「何故ケルベロス作戦を実行に? 我々が動かなければ、事はこんな大きくならずに済んだのでは? 以前、知らないままの方が良いと大佐達はおっしゃいましたが、何故です? あのままネビロス様をそっとしておいた方が何事もなくて、良かったのでは?」


ギョッとした顔でアギャンはぐらたんを見て、そしてホログラムのバルバトスに視線を移した。

彼の顔は少しイラだったような感じだったが、それでも冷静になって淡々と答えてくれた。


『・・・出来るならそうしたい。だが、ナイトメアユニオンは彼の存在を知っていた。そして遺産目当てに彼は一度誘拐された。仮に、あの組織が知らなくても、遅かれ早かれ何者かが彼の存在に気づき、その力を手に入れる。残念ながら野放しも危険なのだ。だから我々もその力を誰よりも先に手に入れなければならない。そして魔界帝国も一枚岩ではない。他の勢力も手に入れようと、また混沌とした戦乱の世の中に魔界は逆戻りだ。だから極秘裏に彼を保護し、監視し続ける必要があるのだ。理解してくれ・・・』


大佐は目を瞑って軽く頭を下げた。

状況が状況で彼も余裕がない事が分かる。自分も同じ状況なのだから。


「はい、分かりました・・・」


『厳しい局面に放り込んでしまって、私も非常に申し訳ないと思っている。もう少しの辛抱だ。引き続き頼むぞ、少尉』


「は、はい」


理解は出来た。しかしモヤモヤは晴れない。守るためと言えど、本人を騙しているのには変わりない。


『私の方からは以上だ。・・・今度は、キミ達の状況を教えてくれ』


「はい、大佐・・・」


ぐらたんは自分達の現状を説明した。

シークワーライナーが運休中で足止めを受けている事、ネビロスの事・・・彼が新型の犬神少女システムの開発に加わっている事。そして、衝突を防いだ虹のオーロラの事も。


追い込まれては心のよりどころ・・・頼れるのは目の前にいる大佐しかいない。ぐらたんも兎に角話したが、逆に話すべきではないことを話してしまったのを、本人が知る由もなかった。

聞いているうちにバルバトスの顔は重たくなって行き、顔を手で覆った。


『な、なんてことだッ・・・危険過ぎる! 少尉、君は何をしているのか分かっているのかっ? これ以上は・・・いけない。いや、遅かったか・・・。 君はもう危険な存在であると言っているようなものだ・・・。このまま最悪な方向に向かっても、もはや軍法会議も取り繕ってはくれないだろう』


「大佐、・・・そんなっ!!?」


『悪い事は言わない・・・、グラーシャ。直ちにプランBを実行せよ。ターゲットの近くにウンギャンがいるなら、彼に対処させろ。・・・繰り返す、プランBに移行しろ!』


「あ、ああ・・・」


ぐらたんは頭が真っ白になった。喋りすぎた事で最悪な状況を招いてしまった。いや、すでに自分からトリガーは引いていたのだ。


『何があったか知らんが、君は彼に気を許し過ぎた。今は私情を捨てろ。君は魔界帝国軍将校だ。今置かれている状況が分からない訳ではないだろう。任務を第一に考えるんだ! 君の命もだ! プランB、ターゲットのネビロス・スノークリスタルを抹殺しろっ!』


「バル・・・ッ! なんてこと」


隣で聞いていたアギャンは取り乱し、割って入ろうとしたが、彼は言い続ける。ぐらたんは放心状態で、過呼吸気味に息が荒くなっていた。容赦なく止めを刺すように彼は繰り返す。


『ネビロスを始末しろ! 君が生き残る方法はもうこれしか無い・・・。復唱しろ! グラーシャ・ラボラス少尉ッ!』


真っ白になった頭の中が爆発しそうになった時、

ガタッと物音がして、全員が振り返った。


「う、ウソ・・・ぐらたん」


棚の影から現れたのはカオリだった。信じられないような顔で、ぐらたん達を見ては口元をおさえる。


「魔界? ネビロス君を? 殺せ? 嘘だよね・・・これは何かの冗談だよね、ぐらたん」


最悪な事にカオリに聞かれてしまった。

彼女の問いかけにぐらたんは何も言えず、俯いてプルプルと体を震わせる。


「・・・ッ!」


そして、彼女はその場から逃げるように走り去った。


「お嬢様っ!」『待て少尉ッ!』


「ぐらたん、待って!」


涙を散らしながら、走って、走って、玄関を飛び出し、闇夜の雪の中を飛び去って行った。


カオリ達も急いで山小屋から出たが、遅かった。静かに降る雪を見まわし、カオリは心から搾り出すように、空に叫ぶのだった。


「待って・・・ぐらたん。ぐらたあああああんッ!!!」

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