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落ち着かない
「内島くん、ケーキ屋に行きたいんだけど」
「あぁ、ケーキ屋ね。行こうか」
教室に来た新浜南那が誘ってきた。
俺は誘いに乗った。
彼女に手を握られ、緊張する。
二人並んで教室を出て、廊下を歩く。
金木犀の匂いが香ってくる。
新浜は、俺の数少ない好意を寄せてくれる人だ。
「何味を食べたいの?」
「チョコケーキだよ。内島くんは?」
「苺のショートケーキかな」
俺と新浜はケーキ屋に向かった。
俺は苺のショートケーキを、彼女はチョコケーキを選んで買った。
店内で食べていくことにした。
「内島くんのお家に行きたい。駄目かな?」
「駄目じゃないよ」
二人でコンビニに寄って、お菓子や飲み物を買い込んで、自宅に帰った。
「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」
彼女が控えめな声で言う。
俺は緊張しながら、自室を案内する。
キッチンでトレーにお菓子とグラスを載せ、買ってきた飲み物を注ぐ。
俺は自室にトレーを運んでいく。
自室に脚を踏み入れると、興味津々な彼女が本棚の前に立って眺めていた。
「気に障ったらごめんね、内島くん。内島くんがどんなのを読んでいるのか気になって」
「いいよ、そんなの……」
お菓子を食べ、飲み物を飲んで、寛ぐ彼女だった。
テレビゲームを二人並んで遊んだ。
テレビゲームを遊んでから、漫画をそれぞれ読んで時間を潰す。




