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プロローグ
「逃げるぞ!」
犬型ロボットが去って行った搬入口とは反対の方向へ体を向けつつ、公太は隣の響に目を向けた。
しかし響は意図せぬ方へと走り出した。
「おい!そっちは危ないぞ!」
「あの子ほっとけないよ!」
響は首だけ振り返って叫んだ。
あの子って…ロボットが追って行った男の子のことか。
響を残し自分だけ逃げることも出来ず、公太も走って後を追った。
「だからって何も出来ないだろ!」
「あれ!動かせないかな!?」
彼女が指差し見上げた先には、顔のない自立起動系人型戦闘機体が鎮座していた。
高窓から射し込む光に照らされて眠るそれは、まるで神話の一節を模した石像のようであり、深く深く澄んだ青に包まれたとても美しい機体だった。




