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三十六話 トンカツ

「えぐっちゃん、なにか食べよう!」

「界人必死だね」


王宮騎士二人との会話もすぐ終わったことだし、やっとご飯が食べれるのだ。

腹が減ってしょうがない、はやく注文しよう。


「オススメある?」

「んー、これかなぁ」

『油サクサクの新料理!!トンカツ 10G』

「1000円か、悪くないな・・・」

「なんでも異世界で新しく出来た料理だってね」

「へぇー」

「ちくワールド?っていう地域から広まってきたらしいけど」


ちくワールドってなんだよ。


「多分そこに異世界人が飛んできて広まったんじゃないかな」

「成る程、行ってみる価値はあるかもしれないね。あ、トンカツ1つお願いしゃーす!えぐっちゃんは何頼む?」

「ポテトフライにしようかな。ポティトゥくださーい」


「そういえば界人、ここの国の首都、王都に他の異世界人がいるって情報が昔あったんだよね、「鎧亜」って名前の人なんだけど、会ったことない?」

「うーん、ないな」

「だよねぇ、丁度ランクもAみたいだし仲間に誘いたいんだよねぇ」

「え、丁度って?」

「ああ、もうこの風柳既にAランクなんですぜよ」


嘘だろ、こいつのスキル『高速成長』のおかげなのか?

俺の『取得経験値三倍』より上達が早いスキルなのか、そもそもえぐっちゃんが天才肌なのか。

・・・多分両方だな。


そういやえぐっちゃんってパーティ組んでる人いんのかなぁ?


「いや、それがまだソロなんだよね」

「あれ、意外」

「普通の人とパーティ組んでも成長の早さですぐ置いてっちゃうから、できれば成長促進系スキル持っているであろう異世界人と組みたいんだよ」


成る程、えぐっちゃんが異世界人に興味ある理由がやっとわかったぜ。

ただの好奇心だけじゃなかったのか・・・。


「折角だから来るべき戦いに備えて、互いの戦闘の情報を共有しておこうか」

「いいね」

情報は大事だからな。


「じゃあえぐっちゃんから頼むよ」

「うん、えーっと職業が『侍』派生の『魔法武士』。刀とちょっとした魔法を使う職業だけど、正直魔法はそんなに使わないから失敗した感はあるかなぁ。


ユニークスキルは『運命操作』。

でも使い方がサッパリわからないよ。

そのかわり『運命操作』のアーツの1つに『チートバインド』っていうのがあって、今は魔力で構成された最大八本の腕を体から生やして触れた相手のユニークスキルをそれぞれ1つ封じれるよ。

殺人鬼対策にいいかもしれないね。


ちなみに普段はその腕で敵を物理的に拘束したりして使用してるよ。

・・・そう考えると『魔法武士』もそこまで悪くはないかな?


とりあえずはこんな感じ。界人は?」


「あ~、職業が『飛剣士』で派生?ってのはまだだね。

とりあえず両手剣を使って戦ってるよ。


チートことユニークスキルは『新型魔力展開』と『オーブ』。

新型魔力は謎の固体の物質を生み出して操れる感じだね。

障壁として使うのが便利だけど便利なだけで強度はまちまち。


『オーブ』はなんか変な勲章みたいなのが作れて、そこに魔力を入れられるらしいけど、効力どころか使い方すらわからないんだよね・・・。


俺はこのくらいだよ」


「へー、オーブかー」

「えぐっちゃん使い方分かるの?」

「いや、知らないけど、確か売ってるオーブは中に込められた魔法を使える道具だった気がする・・・。でも界人のオーブは多分効果が違うと思うよ」

「できれば殺人鬼戦前に理解しておきたいな」

「そうだね、わいの『運命操作』も頑張って理解するよ」


なんで「わい」なんだよ、そろそろ安定させたらどうだ、一人称。


「ヘイお待ちー!トンカツ一丁」

ノリ軽いな。


「どうも」

「最後の1つだったんですよ、お客さん」

「へぇ、それはラッキーでした」


ここでえぐっちゃんが質問。


「それにしても、人気の新メニューなのに在庫が少ないんですね」

「ええ、そうなんですよ。なんで国の間での取引が最近噛み合わないらしく、それで普段は輸入品を扱う店も国産品を求めたりするせいで品薄なんですよ」

「そうなんですか・・・」


「「すいませーん注文くださーい」」

「あっ、では私はここで」


店員は去っていった。

そして正面を見るとえぐっちゃんが何か考え込んでいる。


「えぐっちゃんどうかしたの?」

「いや、国と国の間で最近不穏な気配があるんだよ」

「はぁ」

「思えば自分も国の間を移動した時に日付がおかしかったことがある」

「え、国の間移動したことあるの?」

「あるよ☆」


まじか。


「ちょっと依頼でね」


へぇ~。


「まあいい、料理が冷めてしまうからさっさと食べたら?」

「うん、そうするよ」


するとまた店員が。

「はーい、ポティトゥお待ちの方」

「あ、くださいな」


えぐっちゃんも来たし、よし、食べるか。


さて一口目。


・・・ふむ。まずまずかな?

どうやらこの世界に来て舌が肥えているのかもしれないが。


魔物の肉を使わず普通に調理すると現代には敵わないようだ。


ちなみにスキルは得られなかった。残念。

ストーリーがすすみませんが、そろそろ第一章終わりの戦いになる・・・かもしれません。

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