白布の列
処罰に反対する者たちは武器を持たず、窓と軒先へ白布を結んだ。教会は白布まで背教の印と定めたが、取り締まる騎士の家にも同じ布が下がっていた。命令に従う足が、初めて広場の手前で遅くなった。
禁忌大陸で作った提案書には、領土の要求も改宗の要求もない。遭難者の返還、交易窓口、互いの民間人へ刃を向けないこと。その三つを話し合うため、何度も言葉を削ってきた。
王国の兵にも迷いはあった。命令書には魔物の拘束とあるが、牢の中から聞こえるのは仲間の傷を案じる声と、薬を求める声だった。剣を握る手は、教えと目の前の事実の間で震えた。
アレンは怒りを否定しなかった。否定すれば、怒りは見えない場所で別の誰かを焼く。彼はすべてを聞き、誰を守り、何を止めるのかを一つずつ分けて考えた。
誰か一人の勇気ですべてが変わったわけではない。それでも沈黙しかなかった場所に、違うと言う声が生まれていた。
記録する者は、見たことと命じられた説明を別々の頁へ書いた。その小さな区別が、後に真実を選び直す場所になる。
祈る者のすべてが処罰を望んだわけではない。声を上げられない者の沈黙まで、教会は賛同として数えていた。
港の風は白布を揺らし、その向こうで教会の旗も同じ風を受けていた。旗が違っても、空まで二つに分かれてはいない。
記録する者は、見たことと命じられた説明を別々の頁へ書いた。その小さな区別が、後に真実を選び直す場所になる。
祈る者のすべてが処罰を望んだわけではない。声を上げられない者の沈黙まで、教会は賛同として数えていた。
港の風は白布を揺らし、その向こうで教会の旗も同じ風を受けていた。旗が違っても、空まで二つに分かれてはいない。
(本文実測:695字)




