5. 冒険者試験②
俺は体がぎゅーとされて、起きた。
まさか……と思いながら横を見ると、リーアがくっ付いていた。
俺は優しいく追い払ってあげた。
「うん……? 何……?」
リーアは理解していないのか、こちらを見てきた。
「リーアまた、くっ付いてきただろ……」
リーアは手で頭を掻いて、
「つい、癖で……」と言った。
まだ一回しかしてなかっだろ、まさか……と思ったが気にしない事にした。
一階に行って、朝ご飯を食べる事にした。
「思ったんだけど、リーアはいつも、いつ寝てるだ?」
「ラーメンと同じぐらいだと思うよ」
うん……やっぱり、その名前は慣れない。
ご飯を食べて、支度をした後、ホールに向かった。
ーー
俺たちホールに着いた後、昨日と同じ所に並んだ。
「ねーラーメン」
「なんだ」
「噂なんだけどさ、昨日屋根のの上を高速で走ってた人が居たんだって!!」
「へーえ、そうなんだ」
また、俺の噂じゃないか、狙ってんのか、まあそれはないと思うが、なんか思ったよりもすぐ噂が広まるな。
「でもー、頭に帽子見たいなのを身につけて、速かったから、誰か分からないんだって」
「それ、昨日と爆発させた人と同じなんじゃないの?」
「確かに、あり得る」
あっ、余計な事を言ってしまった。
まあ大丈夫だろう。
そしてたら、ホールの人が来た。
「試験を受ける人は来てください」
昨日の人とは違う人だった。けどまたメガネみたいな物を身につけている。ホールの人はメガネを身につけるのが好きなのだろうかと、思ってしまうぐらいだ。
「そしたら、私にバッチを見せてあちらの男の所に行ってください」
俺はバッチを見せて男の人の顔を見た、流石にメガネを付けていなかった。
そして、みんなが集まると、男の人はメガネを掛けた。
「いや、メガネを掛けるのかよ!!」
「どうしたの? ラーメン?」
「いや、なんでもない……よ」
俺はつい言葉を発してしまった。
「私の名前はフォルダです。皆さんはこれから、この街の名前が由来になっているトーゲル山に行きます」
この街の名前、トーゲルって言うんだな、初めて知った。
「私たちは剣などを持ってないんですが」
「それなら大丈夫です。これから武器を渡しますから」
「わかりました」
「じゃあ、今言った通り武器を渡しますね、欲しい武器の種類を言って下さい」
俺はもちろん剣を選んだ。リーアは短剣を選んだようだ。他にも知らない武器の種類があった。
「それでは主発するぞ」
そして、主発して、山に入ったが、魔物は少なくほとんど現れなかった。
もし現れたらフォルダが倒すので暇だった。
そして、ようやく入り口ぽい所に着いた。
「ここが、君たちが一週間過ごす所です」
入って見ると家などが用意されてると思ったが、違かったようだ。
フォルダの話しによると、寝るところから、ご飯まで、自分で手に入れて、過ごすらしい。
「バッチに紋章の真ん中に色がありますよね、それがチームみたいなものです」
俺の色は青色だった。リーアの方を見ると、同じ青色だった。
「同じだね」
「たしか、ここに居るのは20人だったような気がする」
確かは5人で1組だとさっきか昨日言ってた気がする。
「バッチが青の人来てください!!」
リーアが言うと、男子が2人来て、最後にフードを被った人が来た。
「あ……奢ってくれた人」
昨日の猫の少女だった。
「まさか試験を受けに来てるとはな」
「ラーメンこの子知ってるの?」
「まあ、昨日夕食を奢ってあげたんだよ」
「そうなんだ」
「思ったんだけど、お前ってなんて名前なの?」
「ニア」
「ニアか、分かった」
そしてまず、俺たちは寝る所を作り、魔物を倒しに行った。
俺以外は冒険者をやっていて、冒険者試験をする必要になったので、受けに来たらしい。
1日目は無事に終わり、2日目になった。
朝起きると、朝ご飯を作り。フォルダが俺たちを呼んで、色々な知識を教えてもらった。
ニアは弓を使い、ライドと言う男は大剣をヒゥーと言う男は魔法を使うらしい。
そして、いつの間にか5日目になっていた。
試験も意外と簡単だなと思って居ると、ラステンと言う冒険者が来た。
何故5日目と思ったが、色々な技術を教えてくれた。
そして最終日になった。
俺は朝起きて、川で顔を洗った。
「ラーメンじゃねか」
ライドも顔を洗いに来たらしい。
「今日で最終日か、思ったより試験が簡単で良かったぜ」
「確かにな」
まあ俺が【支援】と言うスキルで助けてたけどな。
そして、みんなが起きると、いつも通り昨日倒した魔物や動物を使いヒゥーが料理する。ヒゥーは意外と料理が上手いのだ。
「これは試験最後の料理だね」
リーアが言うと、確かそうだ。そう思うと、料理が美味しく感じる。いつも美味しいけどね。
そして、みんながフォルダに呼ばれて話しが始まった。
「皆さん、試験は今終わりした。黄色の班は合格出来ませんでしたが、他は合格です」
ようく見たら、確かに最初より、人数が5人居なくなっている感じがする。
「バッチの色を見てみて下さい」
俺はバッチを見てみると、青色だったのが金色に輝いている。
「対象のクエストになったら、このバッチを見せれば大丈夫です、では解散」
最後話しが思ったよりも短くて良かった。
「やったね、ラーメン!!」
「そうだね……」
俺たちはその後、トーゲル街に向かった。