31.5. パーレル王国到着!?
「あれは…….パーレル王国じゃないか?」
「やっと着いたわね」
「いやはや、途中はどうなるかと思いましたよ」
実は【場所把握】というスキルでパーレル王国の場所を調べて、気づかれないように道を案内していた。
途中から、ザードとラクトが知っている道に来たらしく、そこからは2人に任せていた。
「グラスとツキユは大丈夫なのかしらー?」
「気になる……」
「2人は多分大丈夫だと思うよ。パーレル王国行ったことあるって言ってたしな」
2人についても、【場所把握】で確認したところ、移動している方向はパーレル王国に向かっているから大丈夫だと思う。しかし、何故か、3人だった気がするんだが、気のせいか……。
目の前にパーレル王国の入口がある。
下にある赤いラインを超えたら、そこはパーレル王国になる。
そう、パーレル王国にたどり着くために、6年掛かった。6年? そんに経ってないはずなのに、何故出てきたのだろうか。
赤いラインを踏んだ瞬間、周囲が静かになった。周りを見渡すと、先程まで話していた。ニアとフライヤがいない、ザード、ラクト、お嬢様とその執事もいない。誰もいない。辺りは静寂に包まれている。
「どういうことだ……?」
俺は走り出した。
パーレル王国は大国だ。大通りの道幅は本当に広い、左右に色々なお店が並んでいる。本当は今頃、この場所は人で混雑していて、仲間と歩きながら、感想は言い合っていたはずだ。
走っても、走っても、誰もいない。怪物もいない。生き物がいない。
頭が混乱する。
意味が分からない。
いつの間にか、真っ暗だ。
目を開けているつもりなんだが、何も見えない。
俺は今地面に足をつけている感覚がない、浮いているのか?
分からない。
目の前に光が照らされている。
その光に向かって手を伸ばす、届きそうだ。光に手が……届きそうだ。
接続が切れた。




