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Your Voice 〜君の声に僕は恋をした〜  作者: Matcha
第二章 「僕と君」
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Your Voice #6 「I want to be with you forever」

あれから、僕は小森と話しながら校門へ向かって歩いていた。

「小森って好きな音楽のジャンルとかってある?」

僕は小森にそう訊く。

「ん~、ボカロかなー。」

小森は何故か楽しげに応えてくれる。

「颯人くんは?」

「僕もボカロかな~」

「一緒だね〜笑」

小森はそう答える。なので僕も、

「そうだね笑」

そう返した。

そんな話をしていた時、僕はとある疑問を抱く。

(そういえば、小森の正体を僕は他の人に話してもいいのかな…?)

なので、僕は小森にこう訊くことにした。

「そういえば、僕の友達に小森のことについて話してもいいの?」

「いいよ。」

小森のその一言は、僕を安心させるには十分すぎるほどの言葉だった。

その後、僕は校門で小森と手を振りながら別れを告げた。

そうして、小森と文化祭で合唱をする約束をしてから時は過ぎ——、

——暑さが限界を迎え始めた7月のとある昼休み。

僕は教室の自分の机で干からびたように寝そべる。

するとそこへ…、

「颯人…助けてくれぇ…暑すぎて干からびそうなんだよ…。」

倒れるように机に寝そべっている僕の横で、ゾンビみたいに暑さに体力を奪われていて干からびた顔をした叶斗がいた。

「それ、今の僕を見て言えることか…?笑」

その言葉を発した後、僕は叶斗に自分の顔を見せた。

そうすると、叶斗は干からびた顔を歪ませて言う。

「なんで俺より倒れそうな顔してるんだよ…笑」

「だから言っただろ…?笑」

暑さを僕たちは笑い話に変えて少しでも暑さから意識を避けるようにした。

そんな風にある程度叶斗と会話して、一段落したところで僕は話を小森との合唱の話に変える。

「なぁ、叶斗。」

「どうした?颯人。」

そう言って、叶斗は訝しんだ顔をする。

「十月に文化祭あるじゃん?それで僕たちで「合唱」をしてみないか、と思って…。」

「いいじゃん!やろやろ!」

「ありがと。そう言ってくれて。」

僕は一息つく。すると叶斗がこう僕に訊いてきた。

「ちなみに颯人以外に誰かいるん?」

僕は一呼吸置いてこう返す。

「実は、小森も僕らと一緒に歌うんだ。」

僕の意外な返答に叶斗は驚く。

「え!?あの小森が!?」

「ああ。」

「でも小森って人前で歌うこととか絶対無理なくらい人見知りじゃなかったっけ?」

「今はな。」

「どういうことだ?」

僕の言葉に叶斗は怪訝そうな顔を浮かべる。

「実は———なんだ。だから小森はそのトラウマがあるから、人に自分の声を聴かせるのを怖がってるだけなんだ。」

僕は叶斗に小森の過去について全て話した。すると、叶斗は僕が願った通りの返答をしてくれた。

「小森ってそんなしんどい過去を抱えてたんだな…。信じるよ。その話。」

「ありがとう。」

僕が最後にその一言を発し、この話は終わった。

そうして、放課後。僕ら二人はいつも小森がいる教室へ向かう。

その場所に近づくにつれて聴こえてくる美声に叶斗は衝撃を覚える。

「めちゃくちゃ綺麗な歌声じゃん…!?小森ってこんな歌上手かったんだな…。」

「だろ?」

そんな話をしながら僕らは小森のいる教室の扉を開け、小森と合流する。

この人は…?というような表情を小森がしているため、僕は説明を始める。

「この人は岩野叶斗。僕の幼馴染なんだ。」

「一応名前は知ってたけど、君の幼馴染だったんだね。」

「うん。叶斗と一緒に合唱してもいいか?小森。」

「もちろん!」

「ありがとう。」

僕は少し間を置いて話す。

「じゃあ、合唱の練習を始めようか。」

そうして、このままスムーズに合唱練習が進んでいく…そう思っていたが…。

「ど、どうした…?小森…?」

僕はそう小森に訊いた。

何故なら、小森の声が合唱練習しだしてから出ていないのである。

「やっぱりたとえ颯人の幼馴染とはいえ怖いか、小森さん。」

叶斗は小森に向かってそう言った。

「う、うん。まだ怖いかも…。」

小森は難しそうな顔をし、不安そうにそう言った。

小森のその様子を見て、僕はこう二人に告げる。

「とりあえず今日はもう終わりにしよう。またこの三人で予定組んで練習な!」

そうして叶斗が早々と帰り、僕も教室を出ようとした時。

小森が僕の腕を掴んできた。

「待って、あと一回だけ一緒に歌わない…?」

上目遣いで小森は僕のほうを見てくる。

「分かった。歌おうか。」

そうして、僕と小森は二人で歌に合わせて歌う。すると僕は小森の歌声の変化に驚く。

(さっきまでは全然息が合わなかったのに…、急にどうしたんだ…?)

すると、小森は僕と二人での歌の練習を終わってからすぐにこう話す。

「あのさ、君と歌ってて思ったんだ、」

「「君と二人きり」の時なら、私安心して歌えるかも。」

僕は小森の言葉を受け、時間が経つにつれ、何故か自分の胸がドキドキしていく感覚を感じた。

(嬉しい…のか?僕は…?)

「颯人くん、颯人くん…?」

小森が心配そうな目をして僕を見ていた。

小森があの言葉を口にしてからかなり時間が経っていたらしい。心配かけさせてしまった。そう思い、僕は小森にこう言う。

「大丈夫だよ。心配かけさせてごめん」

「ううん、急にあんなこと言った私もだし…びっくりさせちゃったよね…?」

「いや、そんなことないよ。小森がそう思ってくれてるだけで、僕は「嬉しい」から。」

そう僕が言うと、小森は徐々に火照った表情になっていく。

二人だけ、という空気がどんどん僕らを気まずくしていく。

(き、気まずいな…。)

そう思った僕は、話を変えてみることにした。

「そ、そうだ!合唱の曲のタイトル聞いていなかった!小森、曲のタイトルって———」

僕の話を遮るかのように小森は僕にとある「行動」をしてきた。

「…えっ?」

驚きのあまり、僕は無意識に声が出た。

小森が僕に抱きついてきたのだ。

そしてそのまま、小森はこう口にした——。


——「曲のタイトルは、「I want to be with you forever《君とずっと一緒にいたい》」」

【あとがき】

どうも!Matchaです!!

なんと今回合計2039文字のいつもより長めの執筆になったもんで超考えるの大変でした…!

本当待たせちゃってごめんなさい…!

さあ、この小森の行動は一体どういうことなのか…!?この2人の恋の行く末は…!?

また次回のお話で会いましょう!またね!

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