「20式個人携帯対戦車弾」
20式個人携帯対戦車弾(20LAM)
重量:11.2kg 射程:20~700m
110mm個人携帯対戦車弾及び、一部84mm無反動砲の後継として開発、採用された対装甲火器。慣性航法を利用した予測照準線一致方式を採用している。いわゆる対戦車ミサイルではないが、照準機構にATGMに近い方式を採用することで、01式軽MATとのハイローミックス運用が想定されていた。そのため01式軽MATの三分の一以下のコストでの製造と配備を可能にすることが開発当初より要求されている。正式名称は「ハンドキャノン」だが、実施部隊の隊員からは「土管」と呼ばれている。
射撃前、射手は一度発射ボタンを押し、目標に対し3秒間照準追尾を実施する。射点から目標に対する距離・角速度を計測することで弾体の飛翔経路に関する情報を取得。その後もう一度発射ボタンを押すことにより発射された弾体は、慣性航法装置でのジャイロや加速度計により算出される飛翔状況と前述で得た飛翔経路を照らし合わせ、誤差を補正しながら飛翔することで目標へ到達する。このため目標が移動している車両であっても、目標の未来予測位置を計算することで発射された弾体との交わる位置を導き出し、その経路に沿うようにして慣性航法によって飛翔することで命中させる。しかし飛翔経路は射撃前の追尾で得た未来予測位置のため、目標が急停止や不規則な動きを行っている場合は高い命中精度は期待できない。また、予期せぬ目標が出現した場合は追尾せずに即座に撃つことも可能である。
弾頭部のシーカーは光学センサーと磁気センサーを併用。弾体の発射は目標を直撃するダイレクトアタック(DA)モード、目標の1m上方で炸裂し成形炸薬弾の効果により人員を殺傷、あるいは構造物、装甲目標を破壊するオーバーフライトトップアタック(OTA)モードのふたつを選択できる。




