「89式小銃の派生型」
89式カービンライフル
接近戦闘及び技術兵科要員の護身用に開発された新式銃。具体的には89式小銃の機関部を流用し、銃身を短縮、伸縮式の銃床を標準装備した。各部の軽量化により取り回しが容易になり、速射性能が向上している。
特殊部隊用の他、車両及び航空機搭乗員、特科及び施設科隊員等、直接的な戦闘に関与しない要員の護身用として開発された本銃ではあったが、本銃の制式採用に先駆けてこれらの職域にも89式小銃が行き渡った現在では、その配備数は決して多くない。あまりに本銃の露出が少ないことから、一部の専門書やインターネットの軍事系サイトでは「特殊部隊専用銃」と表記する「誤解」も多々見受けられる程である。
上は初期生産型。下は後期生産型である。図中の後期生産型はダットサイト、フォアグリップ、サプレッサーを装着している。
諸元
口径:5.56㎜×45
全長:845㎜
銃身長:370㎜
重量:2600g
装弾数:30発
ライフリング:6条右回り
89式2A型小銃
諸元
口径:5.56㎜×45
全長:916㎜
銃身長:420㎜
重量:3500g
装弾数:20~30発
ライフリング:6条右回り
「転移」時より警察等国内の治安機関に配備が始まった89式小銃の改造型。「転移」後の国内治安維持任務用に特殊急襲部隊や銃器対策班等のいわゆる「特殊部隊」ではなく、一般の警備要員の護身用として広範に配備させる目的で製作された。具体的な変更点としてはフルオート射撃機能を省略し、セミオート射撃機能と3点バースト射撃機能のみを持たせている。ちなみに、小規模の改造を施すことによりフルオート機能は復活する。更に後年、特設普通科連隊向けに生産配備された型からは、3点バースト射撃機能も省略された。
(治安機関への配備が急がれた背景には、「転移」後に惹起されるであろう社会不安への対処が主であるが、「転移」後に予想される「外敵」の襲来への備えとしての側面も存在する。特に政府見解としては後者が強調された。)
14式分隊支援火器 (SSA)
諸元
口径:5.56㎜×45
全長:990㎜
銃身長:490㎜
重量:4500g
装弾数:30~60発
ライフリング:6条右回り
14SSA、あるいはSSA‐1とも称される。
海上自衛隊の要求により軽量かつ「射撃精度の高い、分隊誰もが使える分隊支援火器」というコンセプトを元に開発された軽機関銃。ただし軽機関銃というにはあまりに違和感のある外観を有することから分隊支援火器という表現が多用される。
外観は89式小銃の銃身を肉厚にし、銃床の形状を変更した感じであり、実際89式よりも本体重量が若干増加している。これは分隊支援火器としての連続発射に耐え得る銃身強度向上の結果である。なお89式小銃と違いハンドガードの形状も変わり、銃身上部にはピカディニーレールが標準装備されている。このため従来のMINIMIに比べて可搬性、操作性が向上している他、命中精度もMINIMIに比べて向上している。また、89式小銃に酷似した外観は戦闘に於いて射手が特定されにくくなるという効果を生むこととなった。
生産性も既存の89式小銃の製造ラインを流用できるために高く、調達価格も低く抑えられている。発射間隔は89式と同様単発―三点バースト―連射。当初は単発―連射の二段切替が計画されたが、専用の製造ラインを設ける必要が生じる分コストが掛かるために断念された。専用弾倉として60発入りの箱型弾倉を使用する。従来の89式用の弾倉も流用できる。本銃は海上自衛隊特殊部隊をはじめ、陸上自衛隊第一空挺団及び水陸機動団にも配備が行われている。
15式特殊用途小銃 (SPR マークスマンライフル)
諸元
口径:5.56㎜×45
全長:986㎜
銃身長:485㎜
重量:3800g
装弾数:10~30発
ライフリング:6条右回り
セミオートマチック/3点バースト切替
15SPR、あるいはSPR‐1と称される。
老朽化が進行した64式小銃狙撃仕様を代替する目的で開発された。分隊選抜射手の専用銃。自衛隊以外にも警察、海上保安庁に採用されている。狙撃精度を高めるためステンレス製の銃身、基部以外は銃身に抵触しない構造のハンドガードを採用しているのが特徴。従って(値段が)高い。




