セイウンガイ
鬱蒼と茂った森の中にその廃工場はあった
途中でっかい蚊「ジャイアントモスキート」に何度か襲われたが
なんとか廃工場の入り口付近までたどり着いた
「この場所にいったい何があるんだろうね」
ロジュが嫌がっている私に声をかけてくれた
「見当もつかな・・・・アレなんだ?」
よく見ると大きな人影が見える
でっかいロボットだ嫌な予感
「現れたなゴースタム!ここは通さぬ!」
侍のような形をしたロボットだ
いや、この時代に侍という概念が有るかどうか分からないが・・・
私も漫画でしか侍を見たことが無いので何とも言えないが
多分侍でいいのだろう
東洋風の赤い甲冑着てるような風体だし
侍に決定
「我々ランスオブジャスティスは貴様の存在を許さない!!」
侍ロボは刀を抜刀した
異様な雰囲気が風を伝ってきた
こいつ・・・只者ではない・・・
今までに感じたことのない威圧感だ
「セイっ!!」
掛け声とともに恐ろしい速度で切り込んできた
紙一重で躱すゴースタム
避けた先の岩が斬撃で割れた
「とりあえず皆は安全な場所へ!!」
ゴースタムの手のひらに乗っていた皆を安全なところまで移動したのを確認
「侍ロボ!!卑怯だぞ!!こっちにはまだ生身の人間が安全を確保できてないのに
攻撃してくるなんて!!」
侍ロボのパイロットは5分ほど沈黙した
そして喋りだした
「すまぬ!武士道に反してしまった・・・!」
ん?なんだこいつ武士道?
よく分からないが謎の信条に反したようで
さっきまで山ほどあった殺気がみるみる無くなっていった
チャンスか?
私は操縦桿を適当に前に動かした
しかしゴースタムは前進しなかった
どうやら相手の刀の範囲を警戒しているようだ
ゴースタムは近くにあった岩を侍ロボに対して投げつけた
「甘い!!」
侍ロボは岩を真っ二つに切り裂いた
まずい・・・あのリーチと破壊力はまずい・・・!
ゴースタムには武器は搭載されていない
確かシールドは有ったはずだけど・・・
たぶんあれでは防げないと判断したのだろう
とにかく間合いに入らないように警戒した動きを続けた
再び殺気を取り戻していく侍ロボ
「我がセイウンガイの力をとくと見るがいい!!」
名前までついてるロボなの?
これ漫画とかだと滅茶苦茶強いヤツじゃん!
私の漫画脳が危険を告げている!
しかしゴースタムの動きはしきりに
何かを気にしている動きだった
移動しようとしている先に例の廃工場があった
「なにかあるんだな!ゴースタム!!」
廃工場の中には巨大な鎌が展示されていた
それは死神の鎌を彷彿とさせるような
異様な輝きを見せていた




