20.プロトタイプ、完。
フォーハンド卿のホムンクルスを倒した後のことは一気に書いてしまおう。
まず、僕ら四人が他の貴族三人に議案提出の取りやめを要求した。
しばらくの間、三人は抵抗の意思を見せていた。
『追い剥ぎ』組が現れた瞬間に希望を見出した顔つきをしてみせたのは面白かったね。
すぐ彼女らは契約破棄を宣言して、僕たちに雇われたことを明らかにしたんだ。
そのときのあの貴族たちの顔!
写真に撮っておけるならやっておきたかったなあ。
だって、すごく傑作な表情をしていたんだからね。
僕ら八人が武力で脅迫すると、あっさり貴族たちはアリス親王廃嫡を諦めた。
もっとも、これには三人が生身で来ていたのに、フォーハンド卿が身代わりのホムンクルスを立て、遠隔操作で話していたせいもあるだろう。
要するに、三人はリーダーに失望してしまったというわけだ。
これで、僕らの任務は完了した。
ただ、困難はまだ待ち受けている。
例えば、アルバ王国の皇弟の動き。
これがどう転ぶかで、The Cの新たな任務がやってくるか否かが変わってくる。
あの依頼人の求めに応じることは、実入りのいい仕事だから受けるのはやぶさかではないね。
でも、問題は最悪の場合だ。
それは、アルバ王国が戦争を仕掛けてくること。
ブレン皇国のほぼ全てのソイイーターが皇帝の元に集められることになるだろう。
だけど、アルバの皇弟殿下も馬鹿じゃない。
彼もまたソイイーターを集めるだろうし、内通者も現れるだろうね。
そうなれば、かなりの激戦が予想される。
儲かるか否かはわからないけど、無駄に命を落としたくはない。
ここは、やんごとなき人々の理性が蒸発していないことを祈ろう。
ともかく、ここでひとまず筆を置くことにするね。
おやすみなさい。
木倉兵馬です。
とりあえずこの章でプロトタイプは完結とします。
大した内容ではないかもしれませんが、難産でした……。
おかげで半年以上投稿できませんでしたね。
本当に申し訳ない。(メタル○ンの博士風に)
さて、プロトタイプという以上、本物の『SOYEATERS』を書く予定があるのか、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
答えはYes、ですけれども、すぐ執筆に取り掛かるわけではありません。
といいますのも、別の長編小説を書く予定があるからです。
また、舞台も架空の土地からフロンティア時代のアメリカへ移すため、資料収集をしなければなりません。
もっとも、架空の要素は入ってきますけれども。
とりあえず、ここまで読んでいただきありがとうございました!
もしよければ次回作にご期待下さい!
それでは。




