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16.本格的暗殺実行 中編
フォーハンド卿は四人のうち誰か。
僕は様子をうかがいつつ閃光弾を放つ。
カァッ――
特徴的な金切り音を発して炸裂する光。
薄暗い部屋の中に強烈なそれが満ち満ちた。
投擲した方向とは反対を向いて二、三秒ほど待つ。
くる、と元の方向へ体を向けたときだった。
「!?」
四人の中の一人、まだ誰ともわからない貴族めいた服装の男!
彼が予想外に素早い動きで突っ込んでくる!
右手にはサーベルを、左手には短剣を持って、凄まじい勢いで僕を狙う!
元より暗殺を目的とした仕事だったけど、こんなに動ける相手がいたとは……!
とはいえ、この人物が標的かどうかわからない。
他の三人を殺せとの要求はない。
難しい戦いを強いられそうだ。




