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~モグラのフレンズおじさんの話~(9)
その光景を目にした時に、メアリー・ポピンズは、気づいたんだ。
……モグラのフレンズおじさんの目が、ショボショボしていたのは、……おじさんがそれをまるで、重大なことのように気に病んでいたのは……それこそ、メアリー・ポピンズに相談する程に気に病んでいたのは……
彼は、哀しいという感情を閉じこめて、涙をこの降り積もった美しい花のように、心や、頭のなかにかためて、外に素直に表出出来なくなっていたから、なんだっ、て、……わかったような気がしたんだ。
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きらきら降り積もる、モグラのフレンズおじさんの心の哀しみの結晶は、どこまでも透き通って、光の加減で七色に趣を変えるその硬質で脆く透明な花は、とても、とても、美しかった。
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メアリー・ポピンズは、モグラのフレンズおじさんの近くに座って、フレンズおじさんの、心の花、とっても、綺麗ね!って、言う。
フレンズおじさんは、少し、放心した後に、
「……ああ、綺麗だ。……本当に綺麗だ」
……そう言ってまるで、花が表情の上で開いたかのように、華やかに柔らかに、ぱっと微笑んだんだ。
そこには、そのままのおじさんが居るような気が、した。
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