~モグラのフレンズおじさんの話~(3)
メアリーは、モグラのフレンズおじさんと西の森に進みながら、すこし、気難しい顔をして、魔女のワトソンのことを考えている。小さな鼻の上に縦じわを作ってまで、何をそんなに思い悩む必要があるのかだって?それは、魔女のワトソンが、研究好きの変わり者で、何より、移り気!その都度好きなものが変わってしまうことを、メアリー・ポピンズが知っていたからなんだ。メアリーは、ワトソンのことを魔女としての腕は確かなのだが、人間性問題ありって思っているってこと。
暫く、難しい顔で歩いていたメアリーは!ふと、モグラのフレンズおじさんに聞いてみることにしたんだ。……何であまり社交的でもない彼が、よりにもよって彼には難しいだろう厄介な性格の魔女のワトソンに会うことにしたのかっていう、決め手を知りたくなったんだな。
メアリーには、すこしだけ高い位置にあるモグラのフレンズおじさんの顔を見るために、彼女は、小さな鼻を上に上げる。つんと見上げると、すぐに小さな目に目線がぶつかった。モグラのフレンズおじさんは、見る人が見ればすこし愚鈍にも、見えるのっそりとした仕草で、メアリーを見つめる。メアリーと目が合うと、朴訥とした雰囲気ですこし、身体を引いた。
メアリーは、少しだけ、モグラのフレンズおじさんのそんな雰囲気に安心したんだな。モグラのフレンズおじさんは、その彼の雰囲気に慣れてしまえば、安心出来る良い人だからな。
メアリーは、赤いおさげの髪をきゅっと引っ張ると、思い切ったように、モグラのフレンズおじさんに、尋ねた。
「フレンズおじさん、何故、ネズミのポビーの言う通りに、西の森に向かうことにしたの?」
モグラのフレンズおじさんは、そのメアリーの問いに、少し驚いたように身を引いた後、ぼんやりと思いを巡らせるような顔をした。
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