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冬の階段  作者: とどろき
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It’s alright

曇り空。

もうすぐ雨が降るかもしれない。

車窓から外を見ていると、頬を撫でられた。

鬱陶しくない。むしろ嬉しい。


「迎えに来なくていいって言ったけどな。」

「用があったんだよ。」

僕は肩をすくめた。

「まあ、ありがとう。」

景は微笑んだ。穏やかな安心感が僕の胸の内にわいてくる。全身にじわじわ広がり手足が麻痺していくみたいな感覚だ。なんだか照れ臭くなって前を向いた。ふと口をついて出た。

「このままどこか行かない?」

「どこに?」

「...さあ?なにも考えてないけど。」

「けど?」

「2人でゆっくりしたいんだよ。」

「いいね。近いうちに行こう。」

「うん。」


僕は約束をする。はじめは寂しくないようにしたかったからだ。死にたくなくなるように。もちろん自分ではもう死にたいとは考えてはいない。でも僕は心配症だから。いつかこの日々を失うのではないかと恐れてしまう。


「楽しみだね。」

そう。きっと全てうまくいく。

そうすれば幸せになる。

景と。

僕は目を閉じて、静かな運転に身を任せた。


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