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幼い悪役令嬢に転生したら、いつの間にか国中に愛されてました  作者: 菜湖々
第一章~お父様たちに好かれるために頑張ってます~
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10/10

魔法の使い方

魔法使う時の文章…考えるの難しいよー

 魔法を使いたければ、まず己の中にある魔力と向き合うこと。


 お父様の部屋で見つけた魔法書。最初のページにそう書いてあった。

 精神統一の仕方が書いてあったので早速試してみる。


 まず目を瞑り、雑念を消し去る。自分の中にある暖かいものー魔力を感じとる。


 目を瞑ると、心臓のあたりがぽっと暖かくなるのを感じた。これが魔力なのかな?そして、魔力を手前に引き出すイメージを想像する。


 目を開けると、白く光るものが浮いていた。

 

 そして、こう唱える。

 「我が魔力の性質を示せ。そしてその力をここに表せ!」


 すると、白く光るものはさらに眩しく輝き出した。魔法書いわく、赤が火、青が水、というように、色で自分が使える魔法が分かるらしい。


 光が消え出し、色を認識できるほどになった。

 私の魔力は、黄緑色になっていた。黄緑色。それはつまり、治癒魔法を使えるということだ。


 上手く使えるようになれば、病気を治したりできるかもしれない!

 その日から私の魔法特訓が始まった。


 魔力の光を長く保てるようにじわじわ体を慣らしていく。10分間保てるようになったら、ようやく詠唱の練習である。


 当たり前だが、何度唱えてもかすり傷すら治る気配なし。そりゃそうか…

 あまりにも進展がないので、一度気晴らしに庭に行ってみようかな。お父様に見つからないように。


 **


 青空が広がり、満開の花々が咲き誇る庭園。今は春なので、いつにも増してお花が多い。


 庭園に設置されているベンチにもたれ掛かる。しばらくぼんやりと座っていると、しげみから物音がした。

 「…なんだろ?」


 近づいてみると、一羽のうさぎさんがいた。怪我をしているらしく、うずくまっている。手をかざして魔力を出す。本に書いてあった通り詠唱。けど、何の反応もしない。


 「どうして…?何の反応もしない…」

 泣きそうになりながら、さらに強くうさぎさんの傷口に手を当てた。すると急に黄緑の光が舞い出した。


 「なっ、なに…!?」

 驚いて立ち上がると、うさぎさんもびっくりしたように身じろぎした。光がうさぎの体を包み、すぐに消えた。

 こわごわと見ると、うさぎさんの傷口が治っていた。ん?え?なんで?


 魔法が…成功したのかな?

 試しに自分の腕のかすり傷に魔力を込めてみたら、治った。わお。


 放心する私。すると、うさぎさんが私の足元にすりすりしてきた。もふもふの毛がくすぐったい。

 抱き上げると、暖かかった。元気になったみたい。良かった…


 ひとまず、うさぎさんのお陰で魔法を使うコツは覚えた。今度、貧民街に行った時に使ってみよう。


 

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